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W 第一部 第二話 41
サミット会場、広間
「アリサ様」
ミーサが心配そうな目でアリサを見つめるが
「大丈夫だ」
アリサは優しい笑顔を浮かべ、ミーサの不安を消し去った
迷いはない
秋のことは気にかかるが、私は私のなすべきことをなす
「やあ、アリサじゃないか、久しぶりだね」
鼻の長い、金髪男が話しかけてきた
「お久しぶりです、ジョンさん」
アリサは、ミーサにした笑顔とは違う、かりそめの笑顔でその男に挨拶をした
「いやあ、若いのにすごい活躍ぶりだ、私も見習わなくては、ははは」
そう言いながら男はアリサの体をなめまわすように見ていた
「いえ、そんなことは」
アリサは男の視線に気づき、全身に怖気が走っていたが、顔に出ないよう自制し中身のない会話を続けた
ミーサは明らかに嫌悪感を顔に出していたが、ジョンはアリサしか見ていなかった
「アリサじゃないか」
二人の会話に若い青年のような男が割って入ってきた
「これは、シン国王、昨日ぶりですね」
「そうだね」
シンは子供のような笑顔でアリサに挨拶をして
「ん、あなたはジョン公爵じゃないですか」
「あー、これはこれはシン国王、初めまして」
シン国王が話に入ってきた瞬間、あからさまに嫌な顔をしていたが
今は笑顔を張り付けていた
「おーっともうこんな時間だ、アリサ、すまないがここで失礼するよ」
わざとらしい演技でジョンは離れて行った




