↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「またね。次ね。今度ね」は永遠に来ません ~妹に婚約者を取られた令嬢は、魔法の才能で自由になります~リメイク版  作者: 朝山 みどり
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
11/16

11 閑話 ????目線

11 閑話 ????目線


 騎士団長から連絡があり、私はお忍びで学院の競技会を見に行った。


「異様な勝ち方をする男がいます。それなりの腕はあるのですが、強くなったというより、打たれ強くなった……いえ、そうではありません。打たれても平気なのです。常識では考えられません」


 騎士団長は、連絡のなかでそう告げていた。


 ちょうど、その問題の男が騎士団長の息子と対戦していた。ブラックレイク侯爵の次男、ロバートだという。


 腕前は、比べものにならないほど騎士団長の息子のほうが上だった。本来なら、一度打ち合っただけで勝負がつくだろう。


 ところが、終わらない。


 ロバートの剣の腕が優れているわけではない。体が強いのだ。まるで鉄でできているかのようだった。


 明らかに腕が折れたと思うほどの打撃を受けても、けろりとしている。そして、とうとう騎士団長の息子が負けた。


 次の試合も異様だった。


 相手は騎士団長の息子と同等、いや、それ以上の腕前だった。当然、ロバートは攻撃を防げず、何度も打たれた。


 あまりにも攻撃が効かないため、相手も全力で打ち込むようになった。それでも、ロバートは平気な顔をしていた。


 そして、相手が疲れたところで勝利した。


 これでロバートは騎士団への正式な入団を認められる。騎士団にとっては喜ばしいことではあるが、この勝ち方は見過ごせなかった。


 だが、気になる娘を見つけた。


 おそらく、あの娘が何かをしている。そもそも、剣術の試合を観覧しながら、ペン軸を握っているのはどういうことだ。


 実は、馬の話は剣術の試合を見る前に耳にしていた。ひどく足を痛め、すでに処分されたと思われていた馬が、学院の長距離競技を走り切ったという。馬を確かめたくて、障害馬術競技に欠員が出たのを幸い、生徒会に口添えをして、その馬の乗り手を出場させた。そこで、間違いなくあの馬だと確認が取れた。


 調べさせると、その乗り手が、剣術の試合で気になった娘と同じ娘だとわかった。詳しく調べるため、名を伏せて生徒会を通じて購入を申し込み、馬を買い取る手続きをした。


 しかし、馬以上に気になるのは、あの娘だった。


 魔法で治療ができる者は、それなりにいる。娘の治癒能力がどれほどのものかは、まだわからない。


 だが、観覧席から競技中の選手を治療できる者など、私の知る限りいない。


 私は、あの娘の動向に気を配っておくよう指示を出した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。