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天羽々斬Ⅲ



「貴様は…まだ墜ちぬか!」


円乗羽女は散華の前に立っていた。


「あの少年を捨て駒にしたか」


「捨て駒になどしない」


祝詞を唱え終えた。

羽女が立ち上がる。


そうとも。


「捨て駒などにしない!」


僕は片翼の鳳凰に乗り。


しがみつきが正解だけどね。

八咫烏の背後に回り込んだ。


「鳳凰は不死です、姉様!」


「そうか」


八咫烏の首が体躯に吸い込まれる。


鎌首が、背中から垂直に砲台のように姿を現す。八つの赤い光。鳳凰は真下から直撃を受け四散する。


四散した鳳凰は、雹のように散華めがけて降り注ぐ。八咫烏の体を、黄泉へと還すように食いつくす。


散華は自らに降り注ぐ。

その全て剣で迎撃した。


「まだだ!まだ!これさえ凌げば…まだ!」


僕は足場を失い。

呆気なく転落する。


だが、海面に叩きつけられるその前に。まだやるべき事があった。


手にした武器を。羽女から託された。そいつを散華に向かって。


思いきり投げつけた。


「まだだ!散華!!」


顔を上げた散華に投げつけた。


分銅の鎖が巻き付く。


そのまま、二人のいる三百メ―トル上空から落下して。


海面に叩きつけられた。

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