第11話 いつも通り?
どうも皆様、こんにちわ。カナデです。
今回は奈々が転入して来た次の日となっております。
それでは、お楽しみ下さいませ。
次の日の朝は、いつも通りだ。
転入生が来たからといって生活のサイクルが変わるというわけではなく(そんなの当然だ。)、いつも通りにセットした目覚まし時計の音で目が覚めた。
まだ少し眠たかったが睡魔を振り払い、1階に下りる。
「純、おはよう」
キッチンに立っている母は、いつも通りだった。
「おはよう、母さん」
僕は目を擦りながらあいさつを返す。
洗面所で顔を洗うと、頭がスッキリしてきた。
顔をタオルで拭いていると、シャワーの音が聞こえてきた。
どうやら、理李がシャワーを浴びているらしい。
鉢合わせにならないよう、僕は急いで洗面所を出た。
一度部屋に戻り、制服に着替えてから再びリビングに入る。
いつも通りに家族全員で朝食を食べた後、僕は理李と二人揃って家を出た。
門を潜ると、家の前に奈々がいた。
「一緒に学校に行きましょう?」
奈々は、昨日も見せた微笑みで誘ってくる。
「いいけど…理李も一緒でいいかな?」
僕がそう答えると、奈々は微笑みを崩さずに、
「良いわよ。理李ちゃんとも一緒に行きたいですもの。」
と、快く承諾してくれた。
というわけで、昨日は2人で歩いた道を、今日は3人で歩いて行った。
僕の左腕に理李が抱きつき、右側に奈々で、何故か僕が真ん中で歩いている。
「理李ちゃんは相変わらず、兄である純の事が大好きなのね。」
奈々は僕たち2人の様子を見ながら、微笑ましそうにそう言った。
「理李は昔も今も変わらず僕にベッタリなんだよね…。」
僕は少しげんなりしながらそう言う。
「良いじゃない。その歳で兄が好きって妹はそうそう居ないわよ?」
奈々は微笑みながらそう返してきた。
「まあ、確かにそうなんだけども…。」
といった雑談をしながら、僕ら3人はいつもの通学路を歩いて行った。
途中の分かれ道で理李と別れ、僕と奈々は2人で学校へ向かった。
2人揃って校門を潜ると、いつものように奏夢と有希が声をかけてきた。
「よお純、おは~。」
「純、おはよう。」
2人は僕たちの方を見ると、何故か固まったかのように動きを止めた。
「おはよう、2人とも。」
僕はそれを不思議に思いつつ、2人に挨拶を返す。
「柿崎君、西村さん、おはよう。」
奈々は昨日と同じ微笑みで2人に挨拶をする。
「え、ああ、おはよう。」
「…おはよう。」
2人とも我にかえって、奈々に挨拶を返す。
度合いは違うが、2人とも僕と奈々が一緒にいることに驚いているようだ。
よく見ると、僕と奈々は皆から注目の視線を送られていた。
その視線に居心地の悪さを感じながら、僕たち4人は教室へ向かった。
如何だったでしょうか。
そういえば、丁度今は卒業式のシーズンですね。
テレビでレミオロメンの3月9日を聴いていて、ふと、卒業式は丁度今頃だなぁ、と思いました。
人は皆、必ずしも1回は卒業を経験します。
そして、別れがあるからこそ出会いがあるものです。
皆さんも、人との関わりは大切にして下さいね。
…何だか、偉そうな事を言ってすみません…。
それでは、また次の話でお会いしましょう。




