第10話 悲しみ
どうも皆様、こんにちわ。カナデです。
今回は下校中のシーンその3です。
それでは、お楽しみ下さいませ。
それから、またしばらくの間他愛のない話をしていると、程なくして家の前までたどり着いた。
「そういえば、奈々は今何処に住んでいるの?」
僕はふと気になった事を聞いてみた。
「前までは群馬にいたけど、最近になってまたこっちに引っ越したの。」
奈々さん―奈々は、いつも通りの微笑みでそう答えた。
「純の隣の家に、ね」
奈々は、微笑みをいたずらっぽいものに変えながら、そう付け足した。
「そうなんだ。ご両親は元気?」
その微笑みを軽くスルーしながら、僕はそう質問した。
奈々は少し不満そうな顔をしたものの、すぐに悲しそうな表情になる。
「両親は、半年前に交通事故で死んだわ。だから、今は一人で暮らしているの。」
2人の間に、重苦しい空気が流れる。
「そうか…。ごめんね、嫌な事を思い出させちゃって。」
僕が奈々に謝ると、
「大丈夫よ。気にしないで。」
と、微笑んでくれた。
そこで奈々は僕に別れを告げ、隣の家に入っていった。
僕もさよならを告げて、自分の家に入っていった。
「ただいま」
玄関を開けながら僕がそう言うと、
「あら、お帰りなさい。」
台所で料理をしていたらしい母が、振り返って僕の方を見ながら答えてくれた。
僕は、そんな母に質問をした。
「母さんは奈々の事、覚えてる?」
すると、母は料理をする手を止めずにこう質問した。。
「それって、神山さんの娘さんの事かしら?」
その質問に「うん」と答えると、母は懐かしそうな表情をしてこう言った。
「懐かしいわねぇ。純、昔はよくあの子と遊んでたわよね。」
その質問に、「うん」と繰り返し答えた。
「その子がどうかしたの?」
僕は、奈々が自分のクラスに転入してきた事、隣の家に引っ越してきた事を母に話した。
「あの子、両親を亡くしたからこっちに引っ越してきたんだと思うわ。一人になって悲しいでしょうね。」
その母の一言に、僕は曖昧に頷く事しか出来なかった。
その後は理李と父も帰宅し、家族で夕食を食べた後、お風呂に入りベットに入る。
―奈々は、どんな気持ちでこっちに引っ越してきたのかな…―
僕はそんな事を考えながら眠りに就いた。
如何だったでしょうか。
いつの間にかこの小説も10話目(プロローグを除く)なんですね…。
最低でも30話くらいは書きたいものですね。
これからもマイペースに突き進みながら書いていこうと思います。
それでは、また次の話でお会いしましょう。




