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俺は人生を捧げない、私は全てを取り戻す!  作者: ふりがな
第6章 翼持つ舟からの招待状
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閑話 関場の独白

私の名は、関場 純也。

霊的災害対応室で室長の任についている。


元々は、自衛隊の一部として組織された霊的災害対応室だが、

近年の情勢を見て、政府直轄の独立部署となった。


いざという時に自衛隊の一部では動くに動けない。

今回の事件でも、そのままであれば何の手立ても打てなかっただろう。


今日は昨日の事件で実力を披露した功労者と顔見せを行った。


約一名、未成年者がいたみたいだが、

彼女は今の状況を把握しているのだろうか?


今、日本ではテロ事件だ、オカルトだ、都市伝説だと、大騒ぎだ。

何せ自衛隊まで出動した大事件だからな。


彼女らが所属する企業も全ての情報を精査してある。

外国資本でヨーロッパの小国に本社があるという。


正直怪しい会社ではあるが、藪をむやみにつつく必要性はない。

こちらは彼女たちを取り込めればそれでいいのだから。


表向き、政府見解では今だ情報収集中になっているが、

誰が見たって有事であった。


今回、彼女らを秘密裏に呼んだが、

それは陸自ヘリからの偵察情報から得たものを基にしている。


もう民間のテレビやネットの情報にはフェイク動画を含む

情報操作を行ってある。


万が一にも、本格的な脅威として国民に認識されないように。


人は時間が経てば忘れるものだ。


それに、今回の事件には表向きの功労者が存在する。


民間人の大活躍があったのは事実だし、

そちらを派手に喧伝することで、真相は闇の中だ。


「ふん、プロジェクトか。」


私自身、そんなもので世界が救えるとは思っていない。

ただ、状況が動いているのは確かだ。


どうしようもない流れが起きているのは感じる。


初めは幾つかの取るに足らない出来事だったが、

次第に事が大きくなっている。


京都、滋賀に岐阜か?


いずれも今日会った3人の女性の行動に連動するかのように、

事件が起きている。


ただ、現時点では何とも言えない。


表には出ていない事件も数多いのだ。

もみ消してはいるが、もはや明るみに出るのも時間の問題と言える。


この仕事に就いて長いが、ここまで事態が表面化するのも、

初めての事だった。


「怪物の襲来、そんなもので済めばいいがな。

 先手は打った。

 更なる伝手もある。」


そう口にするが、私の不安は今だ消えない。

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