言わない理由
夜。
いつも通りの時間。
でも今日は、少しだけ違った。
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スマホ。
ハル。
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「今どこ」
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短い。
いつも通り。
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「家」
送る。
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既読。
少し間。
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「来れるか」
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紗月は画面を見る。
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(またそれ)
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でも、いつもみたいにすぐ「行く」とは打たなかった。
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少しだけ、迷った。
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さっきの言葉が残っていたから。
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「別に意味ない」
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あの一言。
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軽かったのに、軽くなかった。
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「今から?」
送る。
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既読。
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少し長い間。
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「まぁ」
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それだけ。
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曖昧。
いつも通りのはずなのに、少しだけ違う。
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紗月は結局、「行く」と送った。
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外。
夜。
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空気は冷たい。
でも、前ほど遠く感じない。
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駅。
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ハルはもういた。
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「おう」
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「うん」
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いつも通りの挨拶。
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でも今日は、目が少しだけ合うのが遅い。
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隣に並ぶ。
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歩く。
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人の流れ。
視線。
もう慣れたもの。
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でも今日は、ハルの歩き方が少し違った。
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いつもより、少しだけ遅い。
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合わせてるのか、ずれてるのか分からない。
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カフェ。
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座る。
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向かい。
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沈黙。
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その間に、紗月は気づく。
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(今日、変だ)
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ハルはスマホを見ていない。
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いつもなら適当にいじってるのに。
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ただ、テーブルを見ている。
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「なに」
紗月。
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ハルは少しだけ間を置く。
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「別に」
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いつも通り。
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でも、その「別に」が少し重い。
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沈黙。
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外は騒がしい。
でもここだけ静か。
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その静けさの中で、ハルがぽつりと言う。
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「昔さ」
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紗月は少しだけ顔を上げる。
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「うん」
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少し間。
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「別に大した話じゃないけど」
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またそれ。
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でも今日は、やめない。
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ハルは続ける。
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「誰かといるの、めんどくさかった時期あった」
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紗月は一瞬止まる。
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(ハルが?)
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想像できない。
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人の中心にいるこの人が。
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「今は違うの?」
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聞く。
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ハルは少しだけ笑う。
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でも目は笑ってない。
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「違うっていうか」
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そこで止まる。
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言いかけて、やめる。
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その癖。
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紗月は気づいていた。
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この人は、重要なところで止まる。
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「なんでもない」
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ハルはそう言って、話を切る。
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いつも通り。
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でも今日は、少しだけ“逃げた”ように見えた。
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帰り道。
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並ぶ。
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人の流れ。
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「さっきの」
紗月。
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「忘れろ」
ハル。
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即答。
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でも早すぎる。
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紗月は分かる。
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(今の、嘘じゃない)
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でも全部じゃない。
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言いたくない何かがある。
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駅。
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別れ際。
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「じゃ」
ハル。
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「うん」
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でも今日は、少しだけ止まる。
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一瞬。
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何か言いかけて、飲み込む。
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そのまま離れる。
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家。
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ドアを閉める。
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静か。
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スマホを見る。
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ハルから。
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「さっきの話」
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少し間。
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「気にすんな」
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紗月は画面を見る。
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(気にするだろ)
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でも送らない。
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代わりに。
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「うん」
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既読。
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少しして。
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「悪い」
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それだけ。
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紗月は少しだけ息を止める。
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(謝るんだ)
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軽い言葉じゃない。
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ハルの「悪い」は、いつもと違う。
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理由がある時のやつ。
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でも、それ以上は言わない。
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スマホを置く。
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ベッドに座る。
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天井を見る。
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(あの人、なんか抱えてる)
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はっきりとは分からない。
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でも、前より確実に見えた。
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軽いのに、全部軽くない理由。
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中心にいるのに、少しだけズレている理由。
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紗月は思う。
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この人はたぶん、ずっと何かを避けながら生きてる。
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でもそれを、誰にも見せてない。
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ただ一人だけに、少しだけ漏れている。
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それが自分なのかどうかは分からない。
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でも——
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少なくとも、気づいてしまった。
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スマホが鳴る。
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ハル。
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「寝る」
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短い。
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「おやすみ」
送る。
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既読。
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「おう」
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それで終わる。
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画面を閉じる。
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静か。
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でも今日は、その静けさが少し違う。
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軽さの裏に、確かに何かがあった。
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紗月は思う。
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(この人、ほんとはどこにいるんだろ)
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同じ場所にいるのに。
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違う場所に見える人だった。
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でもその違和感が、なぜか少しだけ気になっている。




