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狐と言えば・・・巫女!  作者: フィノ


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265話 脇道にはそれてみるもの

海底神殿へのルートは概ね3つ。1つは海魔とワイバーンなんかを相手にしつつ輸送船での移動。一応、この世界にも航空機技術はあるものの、俺達が考える飛行機とは近い飛行船だったり、水陸両用空母だったりする。


 2つ目は船のチャーター。これはまぁ、普通の船で飛ばない代わりに海の移動速度は結構早い。その代わり壊れたら港に立ち寄るか木材と工具持ち込みで修理する必要がある。


 最後の3つ目は魔法やら水蜘蛛使って、文字通り海の上を走り回る方法。1番難易度が高い反面、孤島の側面なんかにある洞窟なんかにはこれで侵入しないといけないし、岸辺のない島にもこれで上陸するしかない。まぁ、その辺りのモンスターもピンキリなので、行きたいなら修練して覚えるしかないかな。


「とりあえず、潮彩行ってから考えます?」


「ポータルは?流石に未解放の奴はいない面子だろ?」


「いや、海上ルートじゃな。サルガッソ地帯の渦のしたにある神殿を目指すぞ。あそこなら確率が少しは上がるしの。」


「ふ〜む、墓場海底神殿か。あそこなら漂流物の墓場と言われてるし、ありそうではあるな。」


 ワイワイと話すけど、海底神話は大きく分けて8つ。名も無きダンジョンは基本孤島の側面洞窟。まぁ、孤島の側面と言えど、中に入ったら潜れとかもあるからなぁ。フロムさん的には孤島内部じゃなくて、漂着物として孤島に流れ着いた宝箱を漁りつつ、難易度高めの海底神殿を探す方針のようだ。


 実際、墓場神殿と言われるようにゴースト系のモンスターやら、お前なんでそこにいるの?と聞きたくなるようなモンスターもいる。海流に流されて流れ着いたらしいが、変な生態系ができてたりするしなぁ〜。


 神殿の中入ったらジャングルとか、割とビビるぞ?マーマンだって木の上を飛び回ってたりするし、水溜りだと思って踏んだらそのままドボンなんてことも・・・。


「そうなると・・・、魔法都市トルネコから船着き場目指す感じか?」


「それがいいでしょうね。トルネコ行って、街を出て船大工の集落目指して船と海図ゲットしてから海へ!みんな!丸太は持ったかーー!!」


「「「おぉーーっ!!」」」


 叫びつつも他の人は領地に丸太を取りに。俺は領地へは行けないから緊急換装で丸太をどんどん取り出す。いや〜、アレイスターの遺跡で頑張ってよかった。このスキルがなかったら丸太を買い漁りに走るところだった。


 準備を済ませてポータルを使い、魔法都市トルネコへ!辺りは塩害のせいか荒れ地でまばらな草木が生えている。採掘ポイントで掘ると岩塩がいっぱい出てくるし、たまにその岩塩を使うクエストなんかもあるのよねぇ。特にお祭りなんかの時が多いかな?花火の着色に使うとかで。


「オヤジ・・・、ラーメン一杯・・・。」


「締めのラーメンが食いたい・・・。」


「誰が1番美味いラーメン食べたかとかやる?数値的なものだから合うかは分かんないけど。イヴァさんはどうしたの?」


「俺は冷麺やら蕎麦派だ。豚骨の匂いはちと胃に来る。」


 そんなトルネコからは、どこからともなくいい香りが・・・。こんな荒れ地だからこそ、神族は豊かな食事に執着した。そして、楽するために魔法を発展させた。『先ずは食え、話はそれからだ。』それがこの街の格言で実際、屋台やら飲食店が入口からレシピ図書館までの道に軒を連ね、プレーヤーからすれば魔法系の技術を学びたいのだが、それは端に追いやられている。


 割と壮観だぞ?鉢巻に黒いシャツ、腰エプロンしたエルフやらの神族が腕組みした姿で出迎えてくれるし。NPC的にも魔法都市よりも食の都の方が割と話してて通じるんだよね・・・。


「とりあえず、飯だけ買います?」


「飯か、あれって食うモーション必須だからイマイチなぁ〜。普通に野菜やら桃食ったほうが早いし。」


「じゃが、バフの倍率は低くとも時間は長めじゃぞ?」


「俺は饅頭だけ買うかな。あれならギリギリ戦闘中でも食える。」


「そこの稀人さん達!今饅頭って言った?」


「言ったが俺達はこれから海に出るぞ?この街でどうにかしてくれって言う依頼ならパスするが?」


「イヴァさんもったいない。これ発生クエストですよ?」


「しかしなツキさん。俺はフロムさんに頼まれた助っ人だぞ?ウォーカーアーマー取る前に、時間制限付のクエスト引いたら困る。」


「なら俺貰っていい?最悪貢献度下がっても俺なら痛くないし。」


「こういう時にギルティ方面のプレーヤーは躊躇しなくて済むのがいい。なんだ陸亀さん、結構やらかしたのか?」


「ぼちぼちとな。なに、今もそっち方面の依頼をもらいつつ、楽しませて貰ってるよイヴァさん。あっ!先に言うがプレーヤー同士のゴタゴタはパスなスタンスだからな?で、俺でいいか?」


「いや、陸亀さん。先にワシに話させてくれ。内容次第じゃ譲るが、提示された報酬がウォーカーアーマーだと目も当てられん。それでダイナゴン、饅頭とは言ったがなんじゃ?」


「そうですね・・・、多少お時間をいただいても?」


 フロムさんがこちらに目配せするので頷き返す。海底神殿攻略はやるとして、多少話を聞くだけなら構わないし、引き受けるのがフロムさんや陸亀さんなら、俺達に貢献度が下がるような被害もないしね。全員がOKしたのを確認したフロムさんがNPCのダイナゴンに大丈夫と伝えると、ついてきてくれと言うので後ろを歩く。


 しかし、ラーメン屋台が多いこの街で着物を着た神族と言うか天使風なNPCも珍しい。どうやって着物から羽を出してるか知りたいなぁ・・・。大体背中に羽のあるNPCって背中がパックリ開いてるような服を着てることが多いし、この方法が分かればブライトにも着せられるかも。


「ここです、少々お待ちを。」


 そう言ってダイナゴンは店へ入っていったけど、ぱっと見た感じは古民家カフェ?黒ずんだ板壁に瓦屋根、白い壁には覗き窓ふうな穴も空いてる。何より、家の横になんか蔵っぽいものも見えるなぁ〜・・・。もしかして、中で日本庭園とか見れちゃう?枯山水の庭を走り回るのは割と楽しいのよね。リアルでやったら切れられるだろうけどさ。


「なんだきな粉屋じゃないか。久しく来てなかったが、襲撃イベントで代替わりしたか?」


「イヴァさん知ってるの?」


「和菓子の老舗だぞ、ツキさん。前の店主はショウナゴン、その子どもは和三盆。和三盆の後は来てなかったから、ダイナゴンとは初顔合わせだな。」


「なんじゃ、味が落ちたか?」


「そうなんだよフロムさん。ショウナゴンの時は美味かった。和三盆の時は少し塩が強かった、そしてこし餡から粒あんに変わって足が遠のいた。」


「そんなに和菓子と言うか饅頭にこだわるかね?」


「こだわる!いいか陸亀さん、お前さんは若いだろ?だから好きな物を好きなだけ食える。しかし、ある程度歳を食うとな・・・、アマテラスからの『糖分取りすぎです』の警告がガチで怖くなる。」


「あ〜・・・、イヴァさんはもしかして?」


「甘いもんを食いすぎた。まぁ、ナノマシン様々で普通に食う分にはいい。しかし、自前の健康も損なったら悪いだろ?だから、ここで過去に食った甘味を体験して・・・。」


「イヴァ、よだれがでとる。会った時からお前と来たら甘いもんばかりトラブルオンラインで食っとったな・・・。」


 エアー甘味は合法です。そして、リアル砂糖はある意味麻薬です。なぜ人は甘味を欲しがるのか?未だに答えのでない不思議でありつつ、人は今日も元気にチョコを食う。なんだかんだで、チョコ味のプロテインバーは美味い。そんなプロテインバーをボリボリ食っていると、ダイナゴンから中へと言われたので中へ入る。いや〜・・・、確かに和菓子が多いけど普通に洋菓子も売ってるのね。


「どうぞ、番茶と饅頭です。話は食べてからにしましょう。」


 通された奥座敷に来るまでに、そこそこNPCとすれ違う。日本庭園はいいとして、蔵を見てたらNPCからの視線を感じたな。これはなにかの気配か?まぁ、面倒なら首を突っ込まんとこ。そんな座敷に座っていると、お茶と饅頭を出されたので、それぞれがパクリと食べる。確かに粒あんだけど塩気はいい。その代わりと言ってはなんだが、小豆の渋皮が口に残る感じが強い気がする。


(陸亀さんどう?)


(皮は残るけど普通にうまいかな?と、言うか饅頭なんて普段食べないからそれ以外はどうも。ツキさんは?)


(茶菓子で出されて食べるくらいですよ?私も。高級品じゃないと思うから、皮以外はこんなもんとしか。)


「小豆を変えたか?」


「ワシは前をしらんが、甘みが足りん。上品な甘さと言われればそれまでじゃが・・・、水飴でもケチったか?」


 甘味好きと部長スゲー。多分リアルでいい饅頭食ってるからその見解が出るんだろうけど、今度味覚借りてみようかな?レストランとかならこの人と同じ物とお願いすれば、数値的には同じ物をだしてくれるし、メシマズの国の人はメシウマの国の人とフレになろうと頑張る人もいるとか・・・。


「お見事です。先の邪神騒ぎの折、いつも使用している血糖小豆を積んだ船が難破し、船員達は無事だったものの今は普段使いの小豆ではなく、低品質な小豆で餡をどうにかこうにか作っている次第なのです。更に、水飴の方にも土地柄ゆえの塩が混ざったようで・・・。」


「う〜む・・・、産地まで行って取ってきてくれと言うなら今回は断るぞ?悪いがワシ等はこれから墓場神殿へ向かうのでの。」


「ほう!それは渡りに船でございます。難破して荷の行き着く先は海の墓場、船乗りの話では海流もそちらへと流れていた様子でして・・・。目的地は同じ、よろしければコンテナを3つほど回収していただけませんか?そして、できれば水飴の方の回収も・・・。」


「報酬は?」


「ゴールドでしたら200万ゴールドでいかがでしょう?」


(ツキさん!交渉頼めるか?まだなにか絞れそうな気はするんじゃが。)


(いいですけど、下手すると難易度上がりますからね?)


(フロムさん、ツキさんを信用していいのか?)


(大丈夫じゃイヴァさん。ツキさんの交渉は信用できる。)


(俺も学ばせて貰おうかな、発生クエストあさりのツキさんの交渉術。)


「まず初めに、ここは老舗で間違いない?」


「ええ、左様です。古くはこのトルネコが街として動き出し、甘味を求めた同胞たちが麦芽糖を作ったところから〜・・・。」


「いや。その歴史はいいとして、なんか骨董品ない?」


「骨董品でございますか?」


「そう。そんなに古くからあるなら、歴史的に重要なモノがないかなぁ〜と。或いは、かぐやから持ってきたものとかね。それに、小豆はゴールドでもいいとして、水飴の分は別でしょう?ある程度の目星がついているにしても、両方の回収を考えると結構厳しい所にあるんじゃないのぉ?」


「古びたものに重きを置く、私達には分からない感覚でございますね。その日その時食べるモノにも難儀して今ようやくのここです。なので、骨董品と言われるならご覧になって決められますか?」


「ええ、そうしましょう。私達も目的あって墓場神殿へ向かいますからね。目的地は同じでも、やる気の問題が違いますよ。」


(口八丁でよくもまぁ転がす。)


(イヴァさんはしらんじゃろうが、ツキさんも初期組じゃぞ?メインほっぽり出して発生クエストばかり漁ったの。)


(でも、これは難易度爆アゲ・・・。あぁ、最悪俺が貰えばいいのか。)


「では、こちらへどうぞ。」


 ダイナゴンに連れられてやってきたのは蔵の前。割とデカくて立派な蔵で高さだけなら5mくらいはありそうだ。鍵もバカでかい錠前と魔法キーで、プレーヤーが勝手にここに入ろうとするならかなり難儀する。『ギィ・・・』と言う音とともに扉が開きダイナゴンが入ると中が明るくなる。ほう・・・、これはこれは・・・。


「なぁ、フロムさん。これだよなウォーカーアーマーは?」


「そうじゃが・・・、錆びくれてボッロボロじゃぞ?なんなら逆関節の足もなくて、胴体が宙吊りになっとる。」


「まさか、この胴体だけくれるとか言わないよな?流石にそれをもらって置物にしてもダメだろ?」


「ダイナゴンさん、ダイナゴンさん。皆さんのやる気がそこそこ出てから萎んでます。これは由々しき事態ですぞ?メンテナンス等は?」


「メンテナンスですか・・・。」


 由々しき事態ですぞ!?目的としたウォーカーアーマーはあった。でも、このままだと多分錆びくれたオブジェとかでチャリオットにはならない。なにせ脚がないしボロボロだし・・・。確かに骨董品とは言ったけど、わざわざボロボロウォーカーアーマー用意するなよ!流石悪い文明の運営・・・。


「そう。これを動かせるようにしてくれるなら、小豆も水飴も回収してくる。」


「難しゅうございますね。既にパーツがない代物でして、かぐやから取り寄せるならまだしも、ここにあるものだけでは・・・。あぁ!墓場神殿ならパーツがあるやもしれません。邪神騒動の折に墜落したものもあると聞いております!足りない物は分かっていますから、それがあればメンテナンスできるやもしれません。」


________________________


 発生シナリオ:小豆水飴回収


 小豆コンテナ:3


 水飴コンテナ:3


 副次クエスト発生!


 ウォーカーアーマーのパーツ回収  回収部分:脚部、メイン回路


 小豆コンテナと水飴コンテナのみを回収した場合


 報酬:200万ゴールド


 副次クエスト条件を達成した場合の報酬


 ウォーカーアーマー×1


※ウォーカーアーマーはパーティー全員に配布されません ※ウォーカーアーマーはクエスト受注者へ配布されます ※クエスト失敗の場合、このクエストでの ウォーカーアーマー習得は不可能となります


クエスト完了指定時間:4日


受注者が    Yes/No   をタップして下さい


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「ぬっ!?ドロップ狙いが棚ぼたか!?」


「ちょいまちフロムさん!」


「なんじゃツキさん!」


「ダイナゴンさん、それってどんな形?目印的なものとか特徴的な形を教えてよ。じゃないと、変なジャンクパーツ持ってきそうだし。」


「なら図面を送りましょう、それならば迷わずに済みます。」


 あっぶねぇ。フロムさんが勢いに任せてタップしてたらジャンクパーツが山程増えてたかも。そして、悪い文明の運営は文句言っても分かる人に見せないと、プレーヤーじゃ判断できませんよね?と返してくる。なにせ、俺達には鑑定なんてスキルはないのだし。


 ただ図面くれるならそこそこ指標はできるし、違うパーツなら違うパーツとして・・・。もしかして、このウォーカーアーマーとか言うチャリオットはパーツ集めて始めて完成する系?俺もイヴァさんもかぐやミニゲーム成功組だから、先に先行実装して完全版貰ってるんだよなぁ〜。


「ワシがタップしてもええよな?」


「俺はもうウォーカーアーマーは持ってるからいらん。代わりにゴールドくれ。」


「私も同じくですね。陸亀さんは?陸亀さんのOKがでれば後は後腐れないですけど。」


「チャリオットはなぁ〜。ツキさんの配信見た限りだと両肩に両手装備付けれるんだろ?別に悪かないが、ロボゲーよりも体を動かしたい。だから、なんかいいもんくれ。」


「いいもんか・・・。なら亜神龍の盾はどうじゃ?」


「えっ!?フロムさんいいの?あれって結構なレア品よ?」


「ちょいまち!調べる。・・・、これマジでいいの?言った俺が言うのもなんだけど・・・。」


「ワシは盾はほとんど使わん。昔のイベントで手に入れて、今は倉庫の肥やしじゃよ。PvPとこの盾、それでどうじゃ?」


「それならOKだ。うっひょー!!言ってみるもんだな!覚醒?覚醒させてる?」


 亜神龍の盾・・・。九尾の狐討伐以降、何回かイベントがあった中で1周年を飾ったボスモンスターからの直接ドロップ品。盾としてはバックラー型で取り回しもしやすい代わりにドロップ率が渋く、龍を倒しまくってようやくと言う塩梅。まぁ、その時はレイドじゃなくてフィールドバラマキ型で、亜神龍そのものが多かったと言うのもあるし、討伐報酬は鱗でそれと交換所で交換が主な流れだったな。


「させとるぞ。盾使いならこの意味と悪さのやり方、分かるじゃろ?」


「モチのロン!」


「イヴァさんもあれ持ってます?」


「持ってるがツキさんもだろ?」


「持ってますねぇ。アレで悪さするのは中々面白かったし。」


「緊急換装亜神龍の盾!ほい、先渡しじゃ。そしてワシがYesをタップ!」


「では稀人フロムさんと他の方々も、よろしくお願いします。」


 ダイナゴンに見送られつつ外へ。陸亀さんが亜神龍の盾に頬ずりしてるのがちょっとキモい。まぁ、俺も人のことは言えないか、大麻を覚醒させてジャンキーにもなったし。


「これ、魔法反射だよな!?説明は確かだよな、な!?」


「間違いじゃありませんよ。未覚醒で魔法一発、覚醒で魔法2発反射。リキャスト的に15カウントでしたっけ?」


「じゃな。2発反射で30カウントはただの盾。なにより大魔法は反射出来んし、オート機能もないから合わせるのは結構難しいぞ?それと、範囲魔法の反射にもコツがいる。」


「いいのいいの、どうせ魔法もジャストガードしたりしてんだしさ。ジャストガードダメージに魔法反射ダメージ・・・。でも、なんでこれ下火なんだんだ?」


「そりゃぁPvPはよくても普通のクエストで扱いが悪いからですよ。盾使いはダメージ量産アタッカー。なのに、盾自体は並の性能で魔法反射しても、相手のモンスターも自分の属性なら下手したら回復するし。」


「よくある事故だったな・・・。火竜にファイアジャベリン返した、ファイアジャベリン分回復するとか。まぁ、PvPでは今でも使い手をたまに見るぞ?」


「盾使いからすれば魔法対策は結構重要なんだよ。盾は物理防御上がるのは多いけど、魔法防御まで上がるのは少ないし、なにより乱発系の魔法をシングルと捉えてくれるのはありがてぇ。」


「なるほど・・・、どこかで陸亀さんに狐火ぶつけるか。」


「アレ9個火の玉出るけど、それでワンセットだろ?」


「最新アプデで火の玉が操作できる!つまり、一発地面に落とせば・・・。」


「そこの2人、早く行くぞ!時間がもったいない!」


 フロムさんが急かすから、私と陸亀さんが後を追いトルネコを出る。荒れ地のモンスターをちぎっては投げ、ちぎっては投げ・・・。あのゴツい見た目のイヴァさんが、まさかの弓使いだとはなぁ〜。両手に持った斧で切り刻みつつ、離れたところにはフランキスカ斧を繋げて弓を作り矢を放つ。


 両手斧って、確か分類はハンマーとかの鈍器だったか?なんにせよバイキングに斧は似合う。そんな横で陸亀さんが魔法反射の練習をしたいのかモンスターを釣ったりしたが、運悪く同属性魔法回復を持ったロックスライムにダメージを与えては回復されてを繰り返し、最後はシールドバッシュなんかで叩き潰した。



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