237話 マジか! 挿絵有り
確かに上空から見たら結構激しかった。と、言いつつも多分ストーリーを進めるトリガーを引かないと先へは進まない。なにせプロローグ終了の実績が出ただけだし。そうなるとどうするかなぁ〜。
プロローグ終了したし、これが過去ならこのまま進めて2章→1章の順でやれば、ある意味正史を歩めると思う。なら、焦らずにじっくりやっていくかな。別に最速攻略とか望んでないし。
「ニーニャにブライト。私は一度落ちようと思う。」
「む?稀人郷へ帰るのか?」
「帰られるのでしたらバン・ホーを触ってから行かれてください。再会を喜ぶ祈りになります。」
「分かった!」
そう言わてグルグル巻のミイラを触ると、ポータル解放とリスポーン地点更新のお知らせが来た。ポータルは2章と1章と言うか、本来の時間軸?は別だしログイン時点で2章を選ぶと今のところは1章時間軸へは領地経由で行くしかないらしい。
その代わりメッセージなんかは届くので、特に不便はないかな?ログイン、ログアウトでも切り替えはできるみたいだし、1章時間軸から2章へ行くなら寺院経由は必須らしいけど・・・。
「おっ!姫子さんあけおめ!」
「巫女さんことよろ!」
誰かが入ってきてると思って片目を開けると姫子さんがいた。木本さんが買って渡したのか、それとも本人が選んだのかは分からないけど、ボディコンっぽいピッタリしたワンピースにカーディガンを羽織っている。
病室にいるはずだけど、上だけ脱げばそのまま夜のお店にいてもおかしくはないかなぁ。顔とかはアイドルっぽいんだけど・・・。そんな姫子さんがお土産なのか、俺に菓子折りを差し出してくる。
「ほいどうぞ〜。お供え物!」
「くるしゅぅない。参拝者には大麻でも振っときましょうかね。払い給え〜、清め給え〜。」
「ありがたや、ありがたや。子宝!次の願いは子宝です巫女さん!」
「そこにつっこみたいけど、私の寝たまま大麻振りへのツッコミは?」
「ツッコミ不在だから知んない。それよりも巫女さん!聞いて聞いて!」
「あ〜・・・、よっこいしょっと。スマホ、ヨシ!AR神社展開。」
「ぬっ!姫子!なんじゃその端ない服は!」
「旦那様からの贈り物ですぅ〜。お婆さんにはこのセンスがわっからないかなぁ〜。わっからないんだろうなぁ〜。」
「キーーーッ!!!!」
「雪女もどうどう。姫子さんも煽らない煽らない。雪女が全員姫子さんみたいになったら、それだけで木本さんの気持ちも・・・。」
「お婆さん・・・、そのままでいて!こーちゃん狙ったら・・・、殺す!」
「狙わぬ!おぬしよりよい夫を見つける!」
AR神社を展開して雪だるまの雪女も呼んだけど、なんというか・・・。元々こうだからいいか。しっかし、うつ伏せでゲームしてたら腰が痛くなりそうだけど、これまでそんなこともなかったし便利な体ではあるなぁ。
そんな事を思いながらもらった煎餅を開けて、お茶を勝手に入れてバリボリ。ほうじ茶の香ばしさと醤油煎餅のうまみがよく合う。ただ、犬歯が長いから少し歯にくっつく気もする。
「へっへ〜ん!既に私はラブラブだからご勝手に〜。」
「なにが好き好きじゃ!どうせ旦那様のことも考えずに1人で・・・。」
「こーちゃんのお義母様とお義父様に顔合わせして、ちゃんと結婚のご報告をしました〜。お正月だからWebだけどね〜。」
「くっ!此奴!妾の知らぬ間に!」
「姫子さんマジ!?」
色々といいのだろうか?木本さん・・・、スタートはやはり世間の目?いや、そもそも敷田さんも自分の顔よりも現代人はアバター見てる方が長いって言ってたし、そこまで気にしなくてもいいのかな?少なくとも傍目から見れば20歳差はありそうだけど・・・。
と、言うか宮内庁的にと言うか、卜部さんやらは良いのだろうか?確かに切った張ったの時代じゃないけど、受肉した元雪女である姫子さんと人間である木本さんが結婚・・・。
「巫女さんマジよ!マジ!それはもう、私のことを可愛い娘とかこーちゃんをよろしくとか。」
「このノロケ姫子!溶けてしまえ!」
「お婆様はそのままだと嫉妬の炎で溶けるよ〜。」
「それよも姫子さん、正式な式とかは?」
「えっ?もうあげたからしないよ?巫女さんが神前結婚式してくれたじゃん。豪華な料理に立会人。互いに認め合って夫婦・・・、ぐへへ・・・。」
惚気たと言うかぐへぐへ言ってる姫子さんはいい。AR雪だるまが飛び跳ねてるのは地団駄踏んでるからだろうから、それもいい。でもなぁ・・・、ちゃんとした巫女でもなければ、神社もAR。確かに手作り結婚式でそう言うテクスチャーを作ったりレンタルしてする人もいる。
「おう、邪魔するぞ。あけましておめでとう。」
「あけましておめでとうございます、木本さん。邪魔するなら帰って〜、女子会に男とか間男だよ〜。」
「マリちゃんはそれでいいのかよ・・・。」
「こーちゃん♡」
脱力する木本さんと腕に抱きつく姫子さん。夫婦で・・・、俺が疑ったらダメだから夫婦!どんな形であれ、丸く収まったならそれはいいことで、華澄も特にこれと言ってなにも言わなかった。
まぁ、後から何かあるかもしれないけど、それはもう姫子さんと華澄の問題で横槍いれるのはちょっと違う。まぁ、華澄的には俺からと考えてるかもしれないけどねぇ・・・。
「それで、順序は逆ですけど正式な結婚報告ですか?」
「いや、それはもう報告するまでもねぇだろ。渡しそびれた千円。それと、参拝で5円だ。」
「お布施どうも。このお金は私の胃袋に消えていき浄財となります。」
「飯食う金だろ?まぁ、何でもいいと言えばいいんだがな。どうせ神社に賽銭投げても結局なんに使われてるかは分からねぇし。」
「ん?宮内庁は知らないんですか?」
「でかいところは法人。投げる金はいくらスマートレンズでもわかりゃしねぇよ。まっ!デジタル投げ銭なんかじゃなければ、な。」




