236話 その機能は付いてない 挿絵有り
「収束砲チャージしつつ、一旦このデブリ地域を離脱!」
>> 前に出てるが結構攻撃が厳しい!
>> 残骸使え!それで何発かは耐えられる!
>> 死んだ・・・
今バン・ホーのところにリスポーンしたけど
再出撃がない代わりに、避難しろと言われた
>> チュートリアル?
このゲームで色々空戦もしたけど
本格的な宇宙戦は初めてだな
>> 収束砲撃ちながら機体振れ!
そこそこ範囲が広がるぞ!
>> やば!デブリ少ない!盾が!
NPCの戦闘機も多いな・・・
>> ギャー!!
デブリからモンスターが!
>> NPC・・・
名も知らぬ兵だけど、背中は任せた!
兵士NPC>> 了解!
今この地域と言うか飛び立った組からの通信が・・・。落ちるのはまぁ、ゲームだから仕方ない。仕方ないけど、下手に飛び込むとやっぱり収束砲で薙ぎ払われそう・・・。
「もうすぐ抜けるぞ!」
「よし!チャージも完了したし、宇宙ドリフトを見せてやんよ!邪神の方向は!?」
「今なら5時辺りだ!」
「なら、デカいデブリを支柱にドリフトからの収束砲発射!」
太いビームが飛んでいき道を作る。そして、手頃なデブリ掴んでは投げる!大きな残骸を散弾銃ブッパしたいけど、それよりも前線に盾がないなら供給しないとねぇ!
>> パレルロール!デブリからモンスター出てきたら
パレルロール!それでモンスターが振り払える!
>> なんか収束砲飛んできたぞ〜
誰かは知らんが、ちゃんと狙え!
モンスターはそこにはいない!
>> ミサイル切れた!
くっ!デカいの倒しきれてない!
誰か援護して!
>> と、言うかモンスター死んでなくね?
フワフワ漂って攻撃してこないけど
たまにこっち見てくる・・・
ツキ>> 後方から残骸投げて盾を共有するよー!
ぶち当たったら、トラブルだと思って!
>> あいあい、盾は助かる!
そこのNPC逃げろ!俺が盾になる!
お前たちロストするだろ!
兵士NPC>> しかし・・・!
________________________
兵士NPCがロストしました
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>> 誰が先に当たる?
PK対策でしのげるなら、体当たりキャッチができる
援護サンキューNPC!次は守ってやる!
兵士NPC>>すまない、頼む!
ブンブン残骸を掴んで投げつつ、たまに這い出てくるモンスターはバレルロールで振り払う!そのまま飛んでいくけど・・・、くっ!かぐやマップでゾンビ兵やらがでてくるのはこれが起点か!でも、今はそんな事にかまってる暇はない!
>> 体当たりキャッチ不可!
ダメージはないけど、押される!
>> アームでキャッチしろ!
それならふっ飛ばされない!
>> 相変わらずのトラブルオンラインだぜ!
>> わ〜い・・・、お空を飛んでるみたい・・・
>> 誰か知らないけど、アーム千切れてるぞ!
「よし、足りるかは分からないけどこんなもんだろ。デカい残骸は・・・、3つの内からそこの君に決めた!」
なんの部分かは知らないけどら、結構デカい残骸があったのでそれをアームで押す!ユックリなのは、押す相手がデカいからさ・・・。しっかし、まんじゅうみたいな形でデカい2本のアームっぽい物が左右に付いて、その先は壊されたのかコードみたいなものがワサワサしている・・・。
「ブライト、もっと速度出ない?」
「無茶を言うな。流石にこの機体よりも遥かにデカいものを押しているのだ。下手に速度を上げれば今度はめり込む。」
「なら仕方ない。代わりにバルカンで穴だけ開けとくか。」
割りと柔らかいのか、バルカン砲を撃つと結構削れる。黒い液体が飛び散ってるけど・・・、バイオ燃料とか?流石にここで引火ギミックとかまでは仕込んでないからいいんだけどさ・・・。
________________________
各種族キャプテンより
この戦域で戦った稀人諸君・・・、誠に感謝する
日華に残ったものは少なく、最後の作戦を実行する
亜人族 キャプテン=バン・ホー・・・、承認
供物族 キャプテン=ハーダース・・・、承認
魔族 キャプテン=イスイミス・・・、承認
神族 キャプテン=ヴァローナ・・・、承認
人族 キャプテン=オーサワン・・・、承認
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「な、なにする気?まだ運んでる途中なんだけど!?」
「既に散った者の名は分からず呼べず・・・、道を開いた者が神となる。この戦域にいた者は、全てバン・ホーであり、ハーダースであり、イスイミスだ・・・。」
「それって・・・。」
プレーヤーやNPCの機体以外・・・、機動戦艦アレイスターや他の街が退避しつつも攻撃は飛んでくる。そんな中で日華が天空城塞都市かぐやを通り過ぎ、オオミカの地表へ向けて閃光を走らせる。先に飛んでいっていたなら見れなかったかもしれない・・・。
先程の一撃で火を噴いた日華が反転し、今度は最前線へ向け、先程のものより更にまばゆい閃光を走らせる、NPCもプレーヤーも巻き込んで。・・・、なんで白?NPCが使う邪神特攻技はスピリット術式で青なんじゃ・・・。そんな事を考える暇なく、日華は更に爆発しながらオオミカへ堕ちて行く・・・。確かに製造プラントが限界とも言っていた。
________________________
先に侵された地にて待つ・・・
日華の質量で、どれだけ安全な部分を作れるかは
分からない。
だが、降下作戦は・・・
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そこまで声が流れて通信は途切れた。誘爆しながら堕ちる日華・・・、他の浮かぶ都市や戦艦もそれを見届ける。降下作戦?そこまでオオミカは邪神にやられてる?確かにNPCにも寄生した風な描写はリローデッドイベントであった!なんならキャプテン=ロイドがかつての再現や、海に出て広がるって言ってた。
「ブライト・・・、オオミカってかなりヤバい?」
「全てが侵された訳では無い。それは図書館で調べれば分かる。まだレジスタンスレベルで活動する者もあるが、全体としては・・・、8割り近く邪神の手に落ちている。」
「8割り!?それはまた・・・、海から?」
「多数落ちてきた。だからどこもかしこも、だ。本来なら日華は安全にオオミカへ降ろし、ゴーレム兵を使い巻き返す予定だった。しかしそれが狂って堕ちた、アレのせいだ。あと、本を読め、本を。」
「生き証人聞いた方が曲解がない!って、アレは・・・。」
リローデッドの時もバカでかかったけど、それよりも更にデカい邪神の塔。他の都市や戦艦が攻撃してるから進まずに止まっている。・・・、え?一章のメインストーリーのラスボスって、アレ?めっちゃ塔の中で芋虫みたいなのがウネウネしてる風に見えるんだけど!?
「それよりも・・・、行くぞ。」
「行くってどこへ?」
「他の稀人にも通信が来ているが・・・。アレイスターへ行き日華へ降り立つか、このまま日華へ降り立つか、だ。」
「・・・、このまま行こう!」
「バカ!まて!加速するな!」
この機体ガメれる?ガメれるならチャリオットだよなぁ〜♪低空飛行してれるホバーボード的な?アールさんもホバーボード持ってるけど、これもそれと同じなら、飛んでも地面から2mくらいまで。でも、これで地上飛んだら楽しいだろうなぁ〜。
『このまま加速しますか?YES/NO』
「カっ飛ばすからYES!」
「だから待てツキ!これには・・・!」
『大気圏突入機能がないため爆散します。このユニットは拾得不可です。』
「へ・・・?軌道修正!今から浮けーーーー!!!!!!」
「諦めろバカ者・・・、パラシュートだ。」
「そ、それで助かるの!?私燃え尽きない!?」
「他を見ろ・・・、同じようなバカ者が流星のようだ・・・。」
「ブライト諦めるな!なにかない!?そうだ!アームガードは!?って、アーム吹っ飛んだ!助けてくださいブライト少佐!減速出来ません!」
「ツキ・・・、この機体に大気圏を突破する性能はない。」
「うわわわーーー!!!」
辺りが赤いエフェクトに包まれ、脱出装置機動のアナウンスが流れる・・・。どうやら燃え尽きる事はなかった・・・。ただ、普通のルートならこのビューポイントにはたどり着けなかったんじゃない?
どこまでも続く広大なマップ、いくつか見える邪神の塔・・・。侵されたと言われつつ森や海は碧く、グラフィックが前よりも向上したのか、かなり美しい。と、言うか山から見渡すことや、領地防衛戦で飛行ユニット使って見ることはあっても、こうして静かにマップを見渡すことなんてなかったなぁ〜、大体戦ってるし。
パラシュートは操作してもしなくても、堕ちた日華へ向かっているようだ。そんな中で第2章プロローグ終了の実績が解放された。そう考えると、2章に突入したプレーヤーは大体アレイスターに避難して、堕ちる日華を見てからスタートするか、ゴネてミニゲームしてから日華へ行くとか?
特にこれと言って・・・、なんか経験値は増えてるけどアイテムなんかの報酬はない。まぁ、ここで先にドロップ品が出ても不公平感はあるか。
「なんか下に見える日華青くない?」
「降下作戦の拠点だからな。邪神に寄生されたモノや、原生モンスターに対してのバリアを張っている。ただ、地下は知らんし、どれくらい保つかも分からん。」
流石に街襲撃イベントを仕込むほど運営も・・・、既に生き残ったNPCとプレーヤーがドンパチしてやがる・・・。流石に今時点で攻撃でバリア消失なんて話はないと思うが、それよりも!
「我を見てどうした?」
「いや〜・・・。ブライトは羽があるのにパラシュートいるんだなぁ〜と・・・。」
「我の羽を折る気か!そもそも羽で長時間飛べるほど胸筋はない!」
「そうか・・・、確かに鳩胸じゃぁない。と、そろそろ地上?」
日華の青いバリアに触れると、そのまま地上に立っていた。まぁ、高所恐怖症の人にはいいだろう。空に投げ出すのがいいかはしらんけど。周囲を見回すと、日華はほぼ砂に埋まり船首でいいのかな?なんにしても一部が地上にある状態。そんな中をヘルメットしたNPCやプレーヤーが水魔法やらで消火している。
「稀人・・・、ツキさん!」
「ニーニャ!生きていたのか!どうしてここに?避難は?」
ニーニャが片手を上げてきたので、コチラも片手を上げる。そうすると『パンっ』とハイタッチ。確かに固く握手するよりも、この方が生きてる感じはするなぁ〜。
「私は日華で産まれたから最後まで・・・。それよりも火消しを手伝ってください!」
「分かった!酷いところとか、重要なところへ案内して!」
「分かりました!殆どは消火システムで消せましたが、各キャプテンがいたところは・・・、こっちです!」
ブライトを連れてニーニャの後を追う。確かにチロチロと火の手は見えるけど、大火事にならなかったのはそれだけ消火システムが凄いから?いや、燃える前に封印した?そして連れられてきたのは、グルグル巻のミイラの前・・・。今の日華のものよりは遥かに小さい。と、言うか普通にプレーヤーサイズ?火を消したから改めてニーニャに聞いてみよう。
「これは・・・?」
「バリアの発生基点です・・・。」
「バン・ホーだ。」
「えっと、キャプテン=バン・ホー?」
「そうとも言えるし、違うとも言える。神なんてものはいない。知らぬ者の名は呼べない。だから・・・、全てバン・ホーとして集約された。」
そう言いながらブライトが羽を1枚供える。それに習い俺も1ゴールド供える。確かに今の現状だと金もいるし・・・、お布施だと思えばいいか。
「ありがとうございます・・・。これからツキさんはどうされるんですか?」
「う〜ん・・・。先ずは改めて、ツキです。」
「それはまぁ、そう呼ばれてたので知ってます。」
「ならいいけど、今どんな状況?さっき大気圏突入してきたから知らないんだけど・・・。」
「大気圏突入・・・。よくぞご無事で、いくら何度でも訪れるにしてもかなりの無茶を・・・。そちらの妖精の方も。日華がオオミカに堕ち、現在は邪神討伐へ向けた足がかりとなっています。先にアレイスターから降りてきた稀人の方々や兵士も、ここを潰されないように戦っているところです。」




