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狐と言えば・・・巫女!  作者: フィノ


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188話 2日目に行く前に

 寝て起きて朝からシャワー浴びたり、ご飯食べたりしつつ寝たあとのコメントを見ると、賑わっていると言うか、公式掲示板での情報共有や、配信者のライブ配信からそのままコメント掲示板と化したところは賑わっている。実際ウチの配信も動画はないものの書き込みがどんどん流れてるな〜。


 と、言うか途切れず誰かが話してるし、公式掲示板にも昨日のまとめが作られて、それを情報として受け取ったプレーヤーが確認しながら動いているようなところもある。


 まぁ、禁止ワードは削除されたりするけど、プレーヤーのミスリードなんかは放置なのよね。だからこそ、大切なことは自分で確かめると言う話にも繋がるんだけどさ。


「敷田さん、昨日は遅くまでありがとうございました。今日からお休みでしたっけ?」


「その予定ですね〜。基本的な配信システムは構築済みだから、LIVE配信なら私がいなくてもできるといえばできますよ。ただ、配信したらヤバいワードがでそうな時に止める人はいなくなりますけど。」


「う〜ん・・・。AIマスコット契約もしたから、それに禁止ワード話したら突っ込むとか行動設定します?最高額プランだから、結構融通効きますよ?元々は雪女隠すために契約して余ってると言えば余ってますし。」


「それもいいですね。外観を変えればそれっぽく見えますし、既存のモデル使ってもマスコットだから可愛く見えますし。これって、操作できるんすか?この手のアプリ使ったことないんですけど。」


「契約する時に読んだ限りだと、基本は補助ですけど操作できますよ。ほら、対人恐怖症の極地に行くとアバターも苦手って人がいますから。」


「アバターやらAR表示が進化したら色々な症例もでましたからね・・・。でも、契約者はマリちゃんですけど、使っていいんですか?」


「いいですよ。複数体登録もできますけど、今のところ契約だけして使う予定もないですからね。」


「なら、ありがたく使わせてもらいましょうか。声だけで限界のときはマスコットキャラで体を張って隠すこともできますし。まぁ、三枝主任もたまに様子見に来るとは言ってたから、大丈夫だとは思うんですけどね。」


「う〜ん・・・、やっぱり私への接触って敷田さんたちだけなんですかね?」


 外へも出たし、ロビーも歩いた。そうなると、わざわざ先生たちだけと言う括りも外していいような気もする。被検体だから指示には従うけど、2人のうちどちらかが常に出勤してると言うのはシフト的にキツイような・・・。


「難しい話ですね。その辺りは三枝主任から説明してもらいましょうか。私よりも医院長や木本さんたちと話してますし。」


「フリーダムな姫子さん見てると、結構アバウトな気がしないでもないですけど・・・。指示には従いますよ。」


 敷田さんが出ていき静かな病室。姫子さんの突撃はある程度警戒しつつ、AR表示で神社を展開してみる。やはりと言うかそこに雪だるまはあるし、その雪だるまは身ぎれい?と言うか昨日はバケツ帽子に木の枝の腕、雪玉2つの体に松ぼっくりの目だったのだが、今は着物を着た雪像みたいにはなっている。まぁ、顔はのっぺらぼうなんだけどさ。


「・・・。え〜と、きれいになった?」


「殿方が来るなら、口に紅を引くくらいの化粧はせぬとな。」


「化粧・・・、化生?確かに化生ではあるのかなぁ〜?化けてるし。」


「憎き姫子はボンキュッボンと言う体になった。なら、妾もボンキュッボンの体だったが、昨日のは受けが悪いように感じての。」


「受けが悪い・・・。受け以前に二頭身の時点でどうかとは思うけど・・・。」


 あの首がくびれ?あの首の部分がくびれなのか!?大先生にしても姫子さんにしても、そもそも妖怪の時代認識自体が曖昧だからどの時代の美意識持ち込んでるか分からないんだよなぁ〜。そうなると、この雪だるまの好み自体が不明になるんだけどさ。


「ねぇねぇ、好みって本当にない?例えば恰幅がいいのがいいとか、細面がいいとか。」


「好み・・・。妾がそれを訴えるなど、余りにも不躾ではないか?来る者をそのまま婿に・・・。」


「いや、ウチは嫁入り限定だからある程度相手を選ばないと、実家からの支援とかないからね?」


「ぬっ!?確かに雪山におらぬから、コンビニで食い物を買わぬとならぬ!」


「ちなみに、雪山にいた場合は?」


「山菜でも肉でも好きにとってくる。家にある物を好きに食えばよい。」


「あ〜・・・、うん。」


 確かに縄張り=家なら、自給自足してると思えば勝手にとってくればいい。なら、嫁入りした場合どうするんだろ?専業主婦ならいいんだろうけど、働くとなるとハードルは跳ね上がる。そうなると、木本さんがいい物件理論は加速する・・・。


「仕事して稼ぐって発想はあるよね?なにができるか知らないけどさ。」


「仕事・・・。一通りのことはできると思うぞ?家事に育児に書類整理に・・・。」


「えっ?書類整理できるの?」


「あのような物は、なにに書くかの違いだけじゃ。中身が分かればなにも難しいことはない。それこそ、知らぬなら、調べて書こう、ネット検索じゃろ?」


「まぁ、確かに。」


 古い話し方してるけど、やっぱり高性能と言うか人と面倒臭い部分が違うんだろう。なら、電気精神体としての面倒臭さってなに?どうせ居座るんだし、色々聞いてみるか。


「お金は分かるよね?」


「分かるぞ?ただ、使う必要はないからそこまで考えぬ。そもそも人はずっと小判や紙幣を追って、今は数字を追っておろう?爆発的に増やせば目をつけられるし、少し増やしても今は目をつけられる。日銀砲を撃ったときは面白かったがの。」


「面白いと言うか、阿鼻叫喚だったらしいけどねぇ。なら逆に面倒臭ことは?」


 日銀砲とかやっぱりと言うか知ってるんだ。なら、株も為替も値動きも分かる?いや、分かるというよりは電気世界での話が現実に来るから、見ようと思えばライブ感覚で見れるとか?


 なんにしてもお金関係と言うか数字関係は多分強い。それこそもう、長年株やって相場師名乗れるくらいには気が向いた電気精神体は見てる?今はもう、相場師というよりはAI任せがほとんどで、ゲームと例える人も減ったけどさ。


 「面倒臭いのう・・・。今が面倒と言えば面倒、雪山なら攫えば済むのを長引かせるなら里に降りねばならぬ。」


「攫ったら捕まえに行くし、その後の縁はぶっ千切れると思っててね〜。」


「それが困るから大人しくしておるよ。さぁ、巫女殿。今日も参拝者の殿方がわんさか来るのじゃろう?」


「多分来るけど、姫子さんとか助っ人に呼んでない?来るなら先に呼んでよ?って、そもそもどうやって呼んでるの?」


「どうやって?難しいがこう・・・、海に瓶を流す感じかの。姫子へとラベルを貼って。」


「今日はその瓶って流した?」


「流したが夫が来ておるからすぐには来ぬよ。」


 木本さん来てるんだ・・・。えっ、なら華澄も来てる?でも、こっちに来てないなら来てない?う〜ん、協力者としての席もあるけど、まだ悩めるターン。概ねは華澄と一緒がいいと思うけど、狐娘ってことを考えると目立つんだよなぁ〜。


「まぁ。木本さんが来るなら後からだろうし、それではログインしてイベントを楽しむぞ〜。」


 敷田さんにメッセージを送ると、LIVE配信してもいいとのこと。まぁ、駄弁り配信じゃないから失言もないだろうし、一応マスコットも出して浮かべたから大丈夫だろう。これで呼び出しなんかもスムーズになるだろうし。


ツキ>> 乙〜。イベント2日目!

    頑張って行きましょう!相変わらずのかぐやです!


>> 乙〜。


 話しかければコメントが返ってくる。勝手に参拝されて参拝料と言う名の投げ銭も入ってる。額?最高額1000円だぞ?まぁ、5円とかの少額投げ銭が多くて本当に神社のお賽銭っぽくなってるけどさ。


「帰ったか、ツキ。」


「たろいも〜。で、状況は?」


「芋が食いたいかは知らぬが、相変わらずだ。残滓が攻め我々が守り、我々が先に進めば残滓がジリジリと追い返す。これだから邪神の系譜は好かぬ。」


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