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狐と言えば・・・巫女!  作者: フィノ


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189話 コイツらどっから湧いてくるの?

「好かぬはいいとして・・・。そこ行く方、私の首を5回ほど落としてもらえます?」


「いいぞ。って、ツキさんか。最優先でキルして戦場配信してもらわないとな。ナインテールはずしくれ。」


「はー・・・、い?ちょっと待ってくださいね?」


「?」


>> ツキちゃんの首落とせるとか、若干羨ましい


>> ケモナーの俺氏、尻尾が減ったら憤死も辞さぬ!


>> そのツキちゃんがなにか思いとどまってるぞ〜


 やべぇ。即刻やらかすところだった。ナインテールを装備から外す。これはまだいい。なにせ盾を外してくれと言う話だから。でも、外した後が問題で尻尾が減らないんだよ!


 今の姿は10尾の狐娘。ナインテールを外せば1尾に戻るのが普通だし、尻尾が10本あるアバターなんて存在しない。それがなぜ10本残るかと言えば、現実世界でも10尾があるからだよ!前に外して確認しておいてよかった。下手にその姿を見られると、不正アバター疑惑が持ち上がる。


「このままぶっ殺してもらってもいいですか?配信者として、1尾の姿を晒すのはちょっと・・・。」


「プロ意識?まぁ、配信してるみたいだからいいけど。でも、攻撃もらって普通に1尾の姿も晒されてるような・・・。」


>> あやつ・・・、ケモナーじゃねぇな?


>> なんで朝からそんなにケモナーは元気なのか?


「それはほら、服とかが破けない代わりのセクシー表現とか?袴が破れない代わりに尻尾が千切れれば、少しはね?」


 闘技場なら検証付き合うから殺してが成立するけど、今は封鎖されてるから使えない。まぁ、邪神が攻めてきてるのに闘技場に籠るって方がNPCからすれば『コイツ、なにしてるんだ?』って話にもなるし、受付してくれるNPCも討伐に参戦してるから、マッチングやらが起こらない。


 一応、不参加の人は邪神の残滓にも出会わないし、他の施設も使えるけど、イベント参加者との接触ロックが掛かってアイテムの受け渡しとかは無理なのよね・・・。


「まぁ、セクシーと言うよりはリョナなような・・・。」


>> 尻尾が飛ぶのはセクシーだろ!


>> 体積が減るのは看過できません

  体積を増やして下さい


「殺さんならワシが殺すぞ?」


「へっ?」


「む?」


 ガガガ・・・と、ジャストガードの音が響き尻尾が千切れ飛んだ後に顔面が打ち抜かる。目覚めの一撃サンキュー!ただ、そこそこ痛いのよ?切られるよりも殴られると。ただまぁ・・・。


「殺しそこねた・・・。」


「後はワシがやっとくから、お前さんは行ってもいいぞ?」


「いや、1回くらい首落しときますよ。」


 2人がかりで殺されるので、死亡回数は一気に稼げた。これでプレーヤーからのフレンドリーファイア対策はいい。それよりも、だ。殺してくれた1人は、仕事が終わったと言う感じでフィールドに出て行った。残されたのは俺と川端さんとブライト・・・。


「フロムさん・・・。」


「なんじゃツキさん。幽霊見たような顔して。」


「久しいな、稀人フロム。」


「そうじゃな。妖精・・・、今はブライトじゃったか。」


「・・・、こんな時どんな顔をしていいか分からない・・・。」


「アホっぽく笑ったらどうじゃ?それが区切りで互いのスタンスじゃろ?」


「私はアホじゃない!と、言うかクリスマス辺りから瞬間的なインだけでしたけど、大丈夫なんですか?」


「な〜に、リアルが忙しかったんじゃよ・・・。御用納めまでに納品させられたり、クリスマスパーチーの準備させられたり、ケンタッキーとケーキを買いに走らされたり、プレゼントをねだられたりの。・・・、ワシはフロムじゃよ、ツキさん。フレのフロム。じゃから・・・、リアルの話はなしにしよう。」


「・・・、はい。そうしましょう。で、今日から参戦ですか?」


「正確には今朝からじゃがの。正月の買い出しも明日、明後日で今日はフリーじゃわい。まぁ、イベントの仕様みてサクラも篝火も顔を引きつらせとったが・・・。」


「ん?結構分かりやすくイベント組んであると思いましたけど?初期情報なしで、自分たちで情報引き出せは運営の十八番ですし。」


>> 相変わらず運営は悪い文明平常運転


>> グルテンイベントやら、単純周回イベントは

  避けるらしいぞ?


「それもそうなんじゃが・・・。まぁ、まだ2日目の朝じゃ。やるだけやってから考えるわい。で、残滓の硬さは?」


「NPCのデバフなしだと上級モンスター。多分ゴーレムとかの硬い系くらい。」


「カチカチじゃの・・・。MP管理して防御貫通しまくったる。」


「効果ないことはないけど、それでも効きは悪いらしいよ?昨日の夜、落ちた後のコメント見たら防御貫通バフで体感的に2割増。防御貫通付の課金武器で2.5割増くらい。まぁ、そんな中で運営が防御貫通武器ピックアップとかし出したんだけどさ。」


>> 年末集金ですね、分かります


>> 普通に溜め込んでたら引けないこともない

  結構金塊ばらまくしな


「お知らせは見たぞ。新規はガチャるかもしれんが、カンスト勢は・・・、廃人はもう覚醒させとるじゃろ?」


「おそらくは。なんにしても、私たちはエンジョイ勢。ボコスカあるもので殴りましょうか。」


「ツキ。本当に貫通武器は効果が薄かったのか?」


「ん?なにブライト?なにか知ってる?」


「さぁ?我はなにも知らん。」


>> ブライト・・・、さては貴様!なにか知ってるなぁ?


>> メインコア使ったロボは割とヒントくれるらしいぞ?

  ただ、そのヒントが楽になるヒントかは知らんけど


>> そんなことより!最前線どうよ?


 ぜってぇブライトはなにか知ってる。まぁ、サポートロボと言うかメインコア使ったパートナーだから、運営側の情報も多分もらえてるんだろうけど、白を切った以上は話す気はないんだろう。


 そんな事を思いつつかぐやを出てフィールドを見回せば、相変わらず宇宙戦争状態である。ただ昨日よりはプレーヤー側が押してるのか、最前線は更に奥になっている。これだとNPCの到着が遅れるって?


「ほら、乗った乗った。最前線行きのチャリオットはここだぞ。運賃は200ゴールドだ。ただ、NPCを優先する。」


「はいはい、200ゴールドね。」


「道すがら最前線抜けた残滓がおれば降りるぞ、ワシ。」


「そこは好きにしてくれ。俺だってさっさと最前線行って杭の欠片集めたいんだからよ。ちなみに、プレーヤーが乗る帰りの便はない。」


「当然じゃの。」


「ならNPCは?」


「死なれちゃ困る、最優先最高待遇、全速力でかぐやに戻す。じゃぁ、行くぞーーーー!!!!」


 プレーヤーが操作するチャリオット。秋ドンさんのにも乗せてもらったけど、それよりも更に大きく装甲車みたいな6人乗りとなっている。こういう時は素直にNPCも乗ってくれるんだよなぁ。お使いクエストだと馬車やら貨物船があるからと絶対に譲らないんだけどさ。そんな装甲車の屋根の上に3人で無理やり乗って、定員オーバーも気にせずチャリオットは走り出す。


「オォォ・・・、揺れる揺れる!」


「そう言いながら引き金を引くなよ、ツキ。」


「亜人なら仕方がないじゃろ?こう言う時でもないとまともに銃が当たらん。それより、ブライトも警戒しといてくれ。」


>> これって、残滓が街に接触したったって情報ある?


>> 今のところない

  と、言うかどこの街もガチに守りに入って

  プレーヤーも拠点防衛モードだから、互いに

  面でやり合ってる


>> ちょっと抜けさせてどうなるか見たいような・・・


>> 見たいけど、それして取り返しがつかないこともある

  参拝者は知らないかも知れないけど

  トラブルオンラインの運営は、よくも悪くも

  結果をプレーヤーに還元するぞ☆


>> なら、こんなに前線押すとまずない・・・?


「相変わらず配信は賑わっとるの。」


「ハブにされましたからね。と、前線押すとまずい?まずい・・・、のか?」


「なにがマズイのだツキ。我々が優勢ならいいだろう。」


「いや、ね。うん、多分考えすぎだと思う。」


(フロムさん、フロムさん。中抜きあると思う?)


(戦況次第じゃろ。残滓は攻めてきとる。じゃが、どこから攻め来とるかは分からん。)


 最悪を考えると、今はプレーヤーが自分たちの墓穴掘ってるとか?邪神リローデッドがどんなものかは分からないけど、仮に出現位置をどこにするかと問われれば、ある程度広くて参加者の誰でも知ってる場所になるんだよなぁ〜。


「おい!上!見えてるか!側面から残滓のお出ましだ!ちっ!どっかから抜けて来てるぞ!」


「見えてる!牽制に銃座使うよ!ブライト!NPCの指揮は任せた!」


「ワシは降りるぞ!拡張骨格換装!NPCは1人くらい置いていってくれ!」


「分かった!降ろしてから俺はこのまま最前線に向かう!」


「そこの者・・・、目の合ったお前1人でいい!今すぐ降りろ!」


>> ふざけてても流れるような連携w


>> トラブルオンラインだぞ?

  アクシデントは日常茶飯時


 何体・・・、何体いるの!?面倒なことを言うなら本体と分離して飛んでくる目玉のせいで、いまいち何体いるかは分かりづらい。そんな目玉に向かい銃座に備え付けられた・・・、ハハッ!コイツはご機嫌だ!


「銃身が焼け付くまで撃つのをやめない!」


>> アレなに撃ってるの?

  教えてトラブルオンラインの人〜!


>> レールガン

  射程が短い代わりに高火力とノックバック

  連射できる代わりに、オーバーヒートメーターがある


>> それよりいつ抜けた?

  前線は結構厚いぞ!


 どうせこれで死なないんだから、文字通り牽制として目玉を追い返す。その隙にブライトとNPCは降車を完了し、フロムさんはロボっぽくなりつつハンマーを振るう。ガコンっ!といい音させながら目玉をいくつか吹き飛ばすけど、多勢に無勢とはまさにこのこと・・・。


「ここ、抜けれる?」


「当方、ドラテクに自信あり。・・・、引き付けお願いできるか?」


「死ぬまでは粘るよ。ついでに・・・。」


ツキ>> かぐやと最前線の中間くらい!

    残滓多数!


>> 了解


>> り


>> 了、前線から下がる


>> ちっ!かぐやはどこも似たような風景で困る


「増援も来る。早く行って、流石に守りながら戦うには限界もある。」


「分かった、頼む!オーバーヒートは?」


「メーターギリ!」


「あいよ!」


 定員オーバーが解消されたりチャリオットは、さっきまでとは打って変わって一気に加速する。中のNPC?鎧着てるから、頭ぶつけたくらいじゃ死なん。


「スピリット術式・・・!」


「まって!」


「なんだ!邪神の残滓がこんなにも!」


「本体炙り出してから使って!それまでは・・・、ブライトその人とツーマンセル。私は・・・、久々に暴れようかフロムさん。」


「ギミックなしで、硬いだけのモンスターなんぞ・・・。テストを受け取る気分じゃのぉ・・・。」


「いいじゃん。大抵極端に硬いとか極端に早いとか、極端にデカいモンスターはギミック攻略してから倒すって形だし、なにも考えずに真正面からボコスカやれるのは少ない。」


「それもそうじゃ、の!!」


 振り抜かれたハンマーは目玉にぶち当たり、他の目玉に激突して熱線の軌道をずらす。その隙にはしりながらバフをどんどん盛って、ブライトやNPCにも防御やらのバフを盛る。さぁ、準備は整った。それに何より、この範囲なら最悪大魔法使ってもNPCは巻き込まない!


>> バフモリモリ・・・


>> おっ!ツキちゃんの本気見れる〜?


>> さぁ?

  でも、カンストしてるなら奥の手やら

  隠し玉はあるだろう?

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