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狐と言えば・・・巫女!  作者: フィノ


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158話 夜のジャングルは危険がいっぱい!

「僕はサブリーダーからリーダーになったイサキ。こっちにいるのはメバルです。」


「はじめまして、メバルです。」


「そうなると、抜けた2人はブリとカツオとか?」


「お魚天国っぽいですけど、違いますよツキさん。抜けたのはワカメとコンブです。」


「マジ!?」


「薄味の出汁が取れるな。我はそっちの方がいいぞ?」


「出汁の話はやめてくれ・・・、最近具無しの汁飲んでるから・・・。」


「それはもう汁じゃなくて出汁ですよ、出汁。」


「イサキさん、冗談言うと本当に信じちゃいますよ・・・。抜けたのはサーディンさんとモリさんです。」


「1人だけ漁師が混ざっとる・・・。と、クエストは指名で貼ってください。そのまま受注しますから。」


 イサキさんが指名クエストを貼り出しさっさと受注。その間にも今回のクエストのやり方やら情報やらを詰めていく。先にハヤトさんからキノコはモンスターと言う話を聞いたのか、いる場所なんかは絞れているから、後はジメジメしたところが大丈夫か?とか?


「難易度的にはどうとか分かりますか?ツキさんはカンストしてるから経験も多そうですけど・・・。」


「いや〜・・・。それがボスを見たのは見たけど、そのままその時は全滅しちゃって倒しきれてないのよ。」


「えっ・・・、そんなに難しくてボスが強い?イサキさんやっぱりやめます?来てもらって悪いですけど・・・。」


「いや、流石にそれは・・・。」


「目安的には推奨レベル160だから、俺とツキさんに・・・、妖精王のレベルってどんなだ?見えないけど。」


 メバルさんが尻込みしつつ、イサキさんに聞くけど大量受注クエストだからなぁ〜。簡単と言うわけではないけど、とりわけ難しいと言うわけでもない。強いて言うなら準備しっかり、パーティーしっかりとか?


 野良でパーティー組んで全滅した時は、イケイケドンドンで何も考えずにボス部屋に突入したら嬲り殺しにあっただけだし・・・。まぁ、その時はレベルも低かったんだけど・・・、出てくるモンスターの方が嫌だったかな。道中含めて。


「我にレベルはない。経験を積み契約者と共にあるだけだ。よくよく首を落とされている気もするが・・・。」


「あれは状況が悪い。」


「それはツキさん・・・。カンストプレーヤーとか、その辺りの人はやっぱりどこか変わった人が多いのかな・・・。」


「俺は普通だぞ?」


「私も無害な狐娘ですね。」


「我は・・・、どうなのだろうか?なんにしても行くなら早く行こうではないか。久々に契約者と旅をすることだしな。」


 妖精王がそう言い装備を整えてからフィールドへ。ジャングルを進みそこにあるのは湿地帯・・・。いるのはヘビに蜘蛛にナメクジに虫に猿・・・。


(ーーー!!!!)


(えっ、まりもちゃん?うわぁぁぁーー!!頭から・・・、頭から!!!)


(気配を読め!そこだ!)


(囲まれたぞ!陣形ーー組めーーー!!)


「この辺りってまだ大丈夫ですよね?ずっと叫び声が聞こえてきますけど・・・。」


「多分ヘビ・・・、カメレオンアナコンダに食われてるんだよ・・・。もしくは猿にリンチにされてるとか。」


「確かジャイロの猿よりも強いんですよね?結構ボコスカ倒してましたけど。メバルは真ん中にいろよ?レベル低いんだから、魔法で遠距離狙ってダメ稼いでくれ。」


「は〜い。」


「メバルさんが魔法・・・、ハヤトさんは殴魔なのはいいとして、妖精王はどうする?」


「我はどこでも構わん。契約者に合わせる。」


「なら、私は中間で遊撃でもするから妖精王は前ね〜。イサキさんのメイン戦術は?」


「僕はオーソドックスに盾と剣ですよ。色々試したんですけど、結局尖るよりもオールマイティ路線が性に合ってました。ツキさんは?」


「基本的に魔法と接近戦。まぁ、エンジョイ勢くらいの実力だけど、レベル分、助っ人分の仕事はするよ。」


「そう言いつつ、俺はツキさんに負けたけどな。」


「えっ?ハヤトさんツキさんとバトルを?」


「PvP・・・、なんかハードルが高くて私はそこまでしないけど、やっぱり面白いんですか?妖精王さんもPvPします?首を落とされたとか言ってましたけど・・・。」


「我がやったのは領地防衛戦の時くらいだ。契約者には一方的に首を落とされている。」


「猟奇的な契約者さんですね・・・。」


「ちょっと、人の評価落とさないでよ。コレも配信者の端くれなんだから!それに、今回は助っ人だからリーダーの指示には従うし、なければないで出しゃばらないよ。」


「やっぱりこのゲーム色々な人がいますね。と、そう言えば目標のキノコってどう動きます?」


「私が見た時は・・・、お客さんが来た。」


 相変わらず続く叫び、カサカサとなる羽音、なによりフィールドは夜で夜目が効くから薄暗く見える程度で済む。済むけどじっとりとした湿気と夏夜の蒸し暑さは、どうにも体がベタベタする気がする。ただ、なんでわざわざモンスターも強くなる夜に、ジャングルプラス密林のフィールドに来たかと言えば、猛獣系のモンスターの目が光るんだよね。まぁ、タバコの火とかくらい小さいんだけどさ。


「シッ・・・、先に行くぞ!渾身!クロックアップ、刹那の怪力!」


「えっ!どこ!?イサキさんどこから!?」


「メバルはハヤトさんを援護!ツキさんは!?」


「契約者はこの程度でくたばるような者ではない。自分の心配をしろ。」


「そうはいっても、私はまだ動いてないよ。あと、メバルさん。見るのは光る点、聞くのは水を滑る音。冷静に対応すれば・・・、刀術:穿天小短!こんな風に一撃も行ける。まぁ、レベルやら武器もあるけどね。」


 カメレオンアナコンダ・・・、平たく言えば龍モドキでぬかるんだ足元を滑るように這いずり回るヘビ。デカい、奇襲する木の上から降ってくると面倒で、最大の特長は文字通りカメレオンのように周囲に同化すること。ただ、その反面防御力は低い。


「凄い・・・、ありがとうございます。」


「お礼は後!木の上にも集まりだした!ハヤトさーん!そっちどう?」


 イサキさんは盾を構え妖精王と共に、デカい蜘蛛やらナメクジ、後はスライムを潰しハヤトさんは木を駆け上がり猿を殴る。残された俺はメバルさんを守りつつ指示を待つ。


 危なければそりゃあ前にも出るけど、今このクエストを進めているのはイサキさん達で、あくまで俺は助っ人なのよね。だからこそ、酸いも甘いも味わって楽しんでもらわないと・・・。


「魔法行きます!ライトニングサンダーー!!ファイアピクシー招来!えっと・・・。」


「今はまだゆっくりでいいよ。こら猿ども!こっちに爆発ヤシ投げんな!採取!採取!」


「えっ?それって取れるんですか!?」


「タイミングが合えばねって、クレイゾンビまで集まってきたかぁ・・・。イサキさーん、なにか指示は〜?この場で全部倒しますか〜?」


「目的地の洞窟まで走って下さーい!メバルはツキさんから離れず追走ーー!!」


「分かりましたー!」


「は、走るんですよね?」


「そう。援護はするよ〜。」


 イサキさんは留まらず走るを選んだか。まぁ、夜のジャングルで立ち止まって迎撃してもジリ貧だし、今の感じだと押し負けることはないにしても、メバルさんが多分保たない。それなら目的地に進みつつ態勢を立て直すのもありだよね〜。


「そうそう。リーダーからそうするって指示もあったしね。メバルさんはもしかしてパワーレベリング組?」


「その方が武器のレベルキャップ外れて楽しいからって・・・。本格的なクエストはまだそこまで・・・。すいません、足引っ張って。」


「いいよいいよ。走ってなんぼ、死んでなんぼ、全滅してなんぼのゲームだからねぇ。私なんて何回死んだか・・・。」

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