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第90話 魔王の策略

「……、よし、戻ってきたね」


「では、エレスタ城は修復しておきますわ」

フィステリアはエレスタ城の時間をリセットする



「おわ!すげぇ、時を戻すってこういうことかぁ」

バブリエルは感動している


「それで、まずはどこ行こうか〜」



「あの、水神はフェニックスと一緒に捕まってたのか?フェニックスについて何か知ってたら教えて欲しいぜ」

ケミが尋ねてみる


「うむ、妾は炎神と一緒に、魔王の城に捕えられておった、ハイドに吸収されてからのことは何も分からぬ」



「……フェニックスは大丈夫かな、でもケミもあまり心配しなくていいと思うよ、フェニックスが死ぬなんてことは少なくともないはず」

エイントが励ます


「そうか」


「あの、そろそろ行ったほうがいいんじゃないすか?俺早く行きたいんすけど」

シャープが急かす


「シャープは別に来なくてもいいんだけどね」


「とにかく、国王達と合流しなくては」



……そこに、二人の男達が駆けつけてきた

国衛軍のフレイとサンだ


「え?なに?」


「俺達は、国衛軍の者だ!ここで、警備をしているが、メアナイト総司令官ならば、ウェイテルに向かった!今なら合流できるはずだ」



「早く行ったほうがいいよ〜、もうやられちゃってるかもしれないし!」


「こらっ!サン、縁起でもないこと言うな!」



「じゃあ一回ウェイテルに行こうよ」



「さんせー」



「では、俺達は引き続きエレスタ城の警備を続けておこう!」


……


「じゃあライト、いつもみたいに竜巻を……」


「無理だ!相棒がいなきゃ無理なんだよっ……」



「あ…あら、ごめんなさいね」



「じゃあ、おれに任せろ!【浮脳泡(ふのうほう)】!」

バブリエルは泡にプリズム達と空気を閉じ込めた



「ちょっと、浮かんでるのはいいんだけど、バブリエルはどうやって進むつもりなの?考えてる?」



「【爆泡(はぜあわ)】!」

爆風によって泡が吹き飛ぶ



「へぇ、バブリエルも考えたね」


……10分後



「おお、ようやく着いた」



「あれ〜、ギガウィングが壊れてる〜」


そこにあったのは、大破したギガウィング



「ファイ達が……」



「とりあえず、ギガウィングを修復してみますわ」

フィステリアはギガウィングの時間をリセットした


「本当にすごいですぅ、ちゃんと治るんですね」

タニカが驚いている



「どうする?」


「ギガウィングに入ってみよう!」



「ドロップ達はどこへ行ったのじゃろうな」



「わからないけど、次はホムランド行ってみようよ」



「え、このギガウィングを操縦するんすか?そんなの無理っすよ」



「私が操縦しようかしら?」


「お姉ちゃん操縦できるの?」



「えぇ、自動運転スイッチを押すだけでしょう」



「自動運転!?そんなことできるの」



「このスイッチね、後はホムランドまではすぐに着くはずよ」



「へぇ、よく知ってるね」



「いいえ、そこに操作マニュアルが置いてあったのよ、気づきませんでした?」



「へぇ」


「で、あとどれぐらいで着くの?」


……


「もう着いた」


「なんだよこの技術!」


「ぜひキャンディの国に取り入れていきたいのです」



……ギガウィングから降りた



「あぁ、あれは!」

タニカが見たのは、レイに拘束された6人の姿だった


ファイ、メアナイト、ドロップ、レッド、エッジ、テレパトロだ


全員眠らされた上で枷を付けられているようだ


「あれ〜遅かったじゃん!それよりどうする?君たちが反抗したら、この6人殺しちゃうかも」


「ん?…なんでテレパトロがいるの?まぁ、いいや!5人は助けないと」


「プリズム君は何か作戦は?」



「よし、レイ!私と一対一で勝負しようよ!」

プリズムが言ってみた


「いいね!」



「「なーんてやるわけないよね!」」

プリズムとレイ、二人の声が重なった



そして、空から降ってきたのは

レイの側近のアン



「私がアンどすぇ!」



「よし、やるよ!」

プリズムはアンにナイフを投げる



「ええナイフ持ってますなぁ!」

アンは飛んでくるナイフを殴った


すると、ナイフが粉々に砕け散った


「悲しい、高かったナイフなのに」



「死んでもらおうかな!」

アイムが勢いよく、地面にかがやきの剣を突き刺した、その衝撃がアンに走る



「えらい元気やねぇ」

アンは飛び上がって衝撃波を避けて、シャープの方に飛びついた



「うわぁ、おねぇさん近くで見るとやっぱり綺麗っすね!」


「おべんちゃら上手やね」


「お世辞じゃないっすよ、ほんと串刺しにするのが勿体無いっすわ!」

シャープはアンの足元から棘を生やす


「危ないわぁ」

アンは、棘を蹴り折ると、シャープに向かって投げつける



「うおっ危ねぇ」

シャープは咄嗟に転がって倒れて避ける



「疲れたんなら、もう休んどき」

アンはそこに向かって走り、シャープの頭を蹴りあげる!

シャープは気絶してしまった


「なんとしても、あいつは止めなきゃだめかもしれないな」

エイントはドラゴンの絵を描き実体化


アンはドラゴンが吐く炎を避け続ける

アンは攻撃手段がなく避けることしかできないのだ



「……大丈夫?」

レイは離れた場所からドラゴンをレーザーで撃ち落とす


そして呆気にとられているエイントを、アンが蹴り上げて気絶させた



「バブリエル!いきますよ!」

タニカはジョウロを振って、雑草を超成長させ、アンを拘束!さらにツタまで絡みつかせる



「【爆泡(はぜあわ)】!」バブリエルが合わせて攻撃

アンに爆泡が直撃



「私じゃなかったら死んでたかもなぁ」

アンは隠し持ってきた盾で爆泡を受ける!受けた衝撃で吹っ飛レイのとこまで移動したのだった!


「よし、行くよ!」

レイはレーザーを発射!

アイムはレーザーを受けようと、盾を構える

レイのレーザーがアンを掠めた

その瞬間、光線が何倍にも増幅され、極太の熱線となる



「甘いね」

アイムに増幅光線が直撃……



しかし、アイムは何事もなかったように立っている


「へぇ、かがやきの剣で滅多斬りしたら、攻撃も相殺できるんだ〜すごいね」



「僕は勇者だからね」


「アイム、伏せなさい!」

咄嗟にしゃがんだアイムの頭を、破壊音波が掠める



破壊音波はアンを狙っていた



「ああ、怖いわぁ!」

アンはいとも簡単に避けて、増幅させた



増幅された破壊音波はライトを狙っていた



「危ねぇなぁ!ふざけんなよレゾナ!」

ライトは竜巻に乗って飛び避けると、アンに雷を落とす



「本当、危ないわぁ」

アンは走って雷を避ける



「ライトはそのまま、雷を落とし続けて!」

プリズムはナイフを投げる



「ようけ頑張りますなぁ!」

アンは逃げ回っている



そこで突き刺さるプリズムのナイフ

右の脇腹に刺さっていた

「やった〜!」



「まだ生きてはったんやねぇ、私もそろそろ武器使ってもええ頃どすぇ」

アンは槍を持って構えた



「馬鹿かよ、死ねやクソ女!」

ライトが雷を落とす

雷は、鉄製の槍に引き寄せられて、落ちる



アンは痺れている


「い…いけず、せんとってくれはる?」


「うるせぇ馬鹿女!死ね!」



「何言ってるの〜?まずは君にさよならしないとね」

レイは背後からライトにレーザーを放つ



「危ないよ〜!」

ジブルがライトに飛びついて、押し出した


ライトは助かったが、ジブルに攻撃が直撃した



「おい、ジブル!」


「ははは、まずは一人かぁ〜あれ、遺体も消えちゃったねぇ」



しかし

「僕が死ぬと思ったの〜?」

ジブルは生きていた、体を透明にしたことで、レーザーはそのままジブルの体をすり抜け、後ろのアンに直撃


閃光が容赦なくアンを襲う

アンは死体までも消滅していた



「四天王とアンも消えちゃったし…絶対に勝たなきゃダメかな」

レイはアンの槍を拾い上げると、プリズムに光速で突進!



「バリア!」

槍はバリアで弾き返されたが、すぐに方向転換して、プリズムの背後から槍を突き刺す



槍はプリズムの腹を貫通していた

同時にプリズムはレイの脇腹にナイフを突き刺していた



「よーし、任せたよ〜」

ジブルはケミを透明化


「ロケットパンチですわ!」

フィステリアがレイの背後から攻撃


同時に、プリズムがバックステップでレイから離れ、透明化したケミから【きずぐすり】を受け取って飲んだ


「よし、勝てそうだね!」


「……フラッシュ!」

その瞬間、途轍もない輝きが全員の視力を奪った


そして、プリズムに再び槍を突き刺そうとするが



「ごめんね!」

プリズムは正確にレイの位置を把握し、ナイフを右脚に突き刺す


レイはレーザーを放つも、簡単に跳ね返される

レイは倒れ伏した



「よぉし!止めを刺すぜぇ!」

バブリエルがレイの方に突っ込んでいく



それに続いて、ライト達もレイに突っ込んでいく


「俺が負けるわけにはいかないんだよね」

レイはニコっと笑って見せた


一瞬、光が見えた


そして、次の瞬間、三人を除いて全員が光線に貫かれていた


三人と言うのは、バリアで弾いたプリズム

時のギアを0にして防いだアイム

アイムを盾にして生き延びたレゾナのことである


「ここで勝たなければ」

レゾナはときめきの笛を奏で始めた


虹の光が空から降り注ぐ


レゾナが音楽の美しき羽衣を纏っていた



「うわ〜、かっこいいね、俺を殺せるかな?」


「そのつもりよ!」

音楽から一頭の羊が生まれた

羊の子守唄はレイを眠りに誘う


猫が来た 鹿も来た 鼠も来た


猫は爪で引っ掻き回す

鹿は角で突き刺す

鼠は齧る


ボロボロになるレイ


さらにレゾナの歌は共鳴して

レイの体を内側から破壊する


そしてアイムも斬りかかる



「よぉし、今日はこれくらいにしといてあげようかなぁ」

レイは今にも逃げ出しそうだ



「今だな!」

そこに隠れていたジャンとキャンディが現れた


キャンディはポップコーンを爆発させ、ジャンは蹴りを入れる



「隠れてたんだ、(ずる)いことするね」


「そうだ、とどめは僕の物な!手柄ってのはこうやって…」


「ちょっと、ジャン達危ないよ!」



「あと、その前に一つやることがあったね」

レイはまた光を当て、視力を奪った


そして、あらゆる方向に光線を撃ちまくる


プリズムの視力が戻った時


そこには、プリズム以外誰もいなかった

全員、レイに攫われていた


「やられた…さっきはピンチでも何でもなかったんだ」



レイからのメッセージカードが置かれていた

メッセージはこうだ


 ディザスタ帝国のガランディア城で待ってるよ




「あと、隠れてないでそろそろ出てきたら?」


「分かっておったか」

物陰に隠れていた大蛇が出てきた


「ねぇ、なんで加勢してくれなかったの?大蛇が戦ったら勝てたかも知れないのに」



「無理じゃ、妾の力だけでは勝てぬ、それにもう捕まるのはごめんじゃ」



「何それ、いじわる」



「これはお主の為に言っておくが、勝てる戦い以外しては駄目じゃ、戦いの結果は始まる前からほぼ決まっておる、最近冷静さを欠いておるぞ」


「いや、あれは勝てる戦いだったと思うよ」


「さてはお主、焦っておるな?ハイドの裏切りで動揺しておるんじゃろ、油断してたら死ぬぞ」


「分かってるって」

てことで、次回はプリズムが帝国に乗り込みまーす!

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