第85話 ここにいる、それ自体が罠
プリズムたちはまだ鏡面世界にいた
戻ってみると、すでに大体集まっていた
「おっ、もうファイ達ついてるじゃん」
王城であるカステラ城で待ってたのは
ファイ、ドロップ、レゾナ、そしてアイム メアナイト、レッド
「おう、プリズム達も大丈夫だったか?」
「うん」
「ちょっと!メアナイトが死んでるじゃない!」ドロップがメアナイトの首に触れる
「すみません、私を守るために…メアナイトさんが」
「おい、アイムもひどい怪我だな」
「ああ、確かに少し怪我をしてしまった」
アイムも、全身血塗れの大怪我だ
「いやいや、右手無くなってるし、さぁ、もうすぐで多分ケミが…」
「え?ちょっと待ってファイの隣にいる二人は…?」プリズムは気づいてしまった、この場に二人の悪魔が紛れていることに
「あ、おれは悪魔族のバブリエルだぜぇええ!」
「あ、お久しぶりですぅ、ダークエルフのタニカです、あなた達側に寝返りました」
「え!?ちょっと待て待て、今の今まで気づきませんでした!」
レッドも今気づいた
「な!?いやいやいや、信用していいのかい?」アイムも今気づいたらしい
「あの〜ダークエルフとは一体どのようなものなのでしょうか?」
尋ねるキャンディ
「説明省くけど、今戦ってる悪魔族と同じディザスタ王国の兵士なの」
「それってまずいのでは……」
「私もそう思う」
「おれたちのこと信用できねえのか?なぁ、タニカはどうしたらいいと思うんだ?」
バブリエルは大きな声で叫ぶ
「わからないです、私頭が悪いからわからないです!」
タニカも叫ぶ
「はぁ、じゃあ聞くよ、君たちが僕たちに協力しようとする理由はなんだい!」
アイムが聞く
「私はあのとき気づきました、人を殺すのは良くないと!」
「そうなんだ、人を殺したくないんだね、じゃあ、僕たちが人を殺すのにはどう思う?」
「それもダメに決まって……」
「もう一度チャンスをあげるよ、どう思う?」アイムはタニカに剣を向けて問う
瞳がギラギラと視線を突き刺す
「あなたが人を殺すのは許しても…いいですけど」
タニカは目を潤ませて、唇を噛み締めながらそう言った。
「分かった、じゃあ後方支援を頼むね」
「おい、タニカ!ダメだ!こいつらアムと一緒だ!おれたちを利用しようとしてんだろ!おれ分かってるからなぁああああ!」
バブリエルはまた叫ぶ
「ごめんよ、信用できないから、どうしても、こういうやり方しかできないんだ、とりあえず君たちが帝国について知ってること話してくれる?」
「それが、何もないんだよな〜!そういえば何も教えてくれなかったんだよな〜」
「じゃあ、誰の命令で俺様のことを狙ったんだよ!」
ファイが言った
「あ〜エージェント=アクアってやつだ、どうやらなんか、ひみつとく…なんとか、そんな名前だったかな」
「おい、Libra!エージェント=アクアについて調べろ!」
「ピピッ!エージェント=アクアはディザスタ王国の諜報機関、ディザスタ秘密特命部に所属する密偵だよ」
「そんなことはどうでもいいんだけど、それにしても君は聞かれないと答えてくれないからな、無能AIだから仕方ないか、なにか理由が……」
アイムが皮肉っぽく言った
「ピピッ!LibraはAIではありません」
「ん?どう言うことだい?」
アイムが思わず聞き返す、いや聞き返してしまった
「Libraは█████████████、████████████████だよ!」
ノイズが走ってうまく聞こえない
そして言い終えた瞬間、Libraは機能停止した
瞳を映し出していたディスプレイから、光が消え、機械から異音が響く
その後、完全に動かなくなった
「ど…どういうことだ」
「ああ、そう言えばベント君が一度改造を施してるんだけど、その時に言ってたんだ
『中に人間の脳が入ってた』ってね、それと関係あるかも」
アイムはさらっと口にする
「アイム、それをどうして黙ってたのかしら?」
レゾナはアイムの肩を掴んで睨みつける
「だって、ベント君が『この業界では良くあることだ』って」
「信用できないのは君の方じゃなーい?てかこっちの方が悪魔族より悪魔って感じじゃん」
ジブルが茶化す
「はぁ、すまないね」
「で、ハイドの位置を聞こうとしたのに機能停止しちゃたね」
「どうすんのよアイム!あんた知っててやったでしょ」
「まさかAIという言葉に反応して機能停止するなんてね」
「それで収穫はあったのかしら?」
レゾナは皮肉っぽく言ってみる
「もちろん、鍵のかけらと【かがやきの剣】がある」
「それなら、私は鍵の欠片は勿論、【ときめきの笛】も手に入れましたよ」
「おお、三種の神器も集めてくださったのですね」キャンディは一応褒めてみる
「成果はレゾナと同じかな」
「あら、貴方のより価値があると思うわね、なんたってこの笛で傷を治すことができるもの」
「へぇ、お姉ちゃんやるじゃん、じゃあ早速メアナイトとアイムを…」
「いいわよ」
レゾナが笛を吹くと、
揺蕩う水と共に 二匹の海豚がやってきた
海豚は空を泳いだ
光を放ちながら
光は二人を包み込み、癒す
「…おお、すごいですね、レゾナさんも生き返らせれるようになったんですね」
メアナイトもなんか感動してる
「メアナイトが生き返ったね」
「ふーん、すごいね」
その時だ
「おいおいおい、誰だその女!」
「あ、タニカちゃんだ、久しぶりっすね〜」
「どういうことだ?何があったんだぜ!」
ライト、シャープ、ケミが帰ってきた
「お帰り〜、鍵は手に入ったの?」
「ああ、手に入ったぜ、それでどうしてダークエルフがいるんだ!」
ケミは動揺してる
「いや、なんか金くれたら仲間になるって……」
ファイは説明してみる
「まぁタニカちゃんは可愛いし、いいんじゃない?」
シャープはまたタニカにメロメロ
「それで隣の男は?」
「悪魔族の男です」
「それはダメだろ」
シャープもそこには同意
「いや、この人本当に金で雇われただけだと思うよ?」
プリズムは賛同
「信用できないぜ!……だからこれを飲むんだぜ!」
ケミは薬品を合成して、二人に渡す
「おっ、おれにくれるのか!ちなみにこれは何だ?」
「毒にきまってるだろ!何も考えずに飲むとは馬鹿だぜ」
「え?私、もう飲んじゃいました!酷いですぅ」
「おれも!やっぱりおれを最初から殺す気なんだろ!?」
「安心しろ!それはお前らがあたいを裏切った時に初めて効く毒だぜ!」
「そうなの?じゃあいっか」
「死なねえならどうでもいいからなぁ」
「てか、それよりエイント達はどうなってんだ」
「まだ来てないね」
その時、一羽の鸚鵡が向かってくるのに気づいた
鸚鵡は、プリズム達の方に飛び、地に降り立った
鍵の欠片を咥えていた
「な…なんだこれ?」
「ワタシハ、エイントニヨリ、ウミダサレタエ、エイントハ、アクマゾクニマケテ、フウインサレタ」
そういうと、鸚鵡は消滅した
「エイントが……負けた……?まずいぜ!早く助けないと!」
ケミの顔が青ざめる
「エイントが負けたのか」
「よし、まずはその悪魔族を見つけに行くか?」
「ダメ、誰かそろそろ戻らないといけないと思う」
プリズムは欠片を嵌め込んで、【きらめきの鍵】を完成させた
「なんでだよ」
「ハイドの目的は多分私達を殺すことじゃなくて、時間を稼ぐことなんだよ、その間に帝国軍が国を破壊するの」
プリズムの推測だ
「そうか、……じゃあ誰が戻る?」
ファイが聞いてみる
「ケミと、メアナイトと、ドロップと、レッドで行ってくれる?」
「いいわよ!」
「はい、私も頑張ります!」
「ちょっと待て、あたいも行くのか?」
ケミは渋る
「ダメなの?」
「いや、エイントも心配だし…」
「いや、分かった、じゃあ代わりにファイが行って」
「じゃあプリズム、鍵をくれ」
「あ、ちょっと待って」
プリズムは鍵を胸部に刺して左にまわして
Unlimited Styleに移行した
「あ、それでLibraは…」
「俺様が預かっておく」
「じゃあ」
ファイは鍵を天に向けて、左に回す
天に穴が開く
「じゃあ、行くわよ!」
ドロップの力で上空に飛び上がり、穴へと入っていった
てことで今日からまた毎日投稿再開します!
今回は伏線もりもりなんで、ちょっともう一周ぐらい読んでおいて欲しいです!




