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第84話 魔王再来

ディザスタ帝国にて……

「はっはっは〜!装備を完璧に整えてやりましたよ魔王様、これで気持ちよく奴らを潰しちゃいましょう」


「あはは、今度こそ上手く行くかな、ラララプラネットは返してもらわなきゃね」

レイは部下たちと集まっていた


「レイ様!」


「絶対に勝ちますよ」


「今回は少数精鋭でいくからね〜」




……一方メアナイト国衛軍第一軍基地にて


「エッジ様!帝国軍です!」

エッジの部下が駆けつける


「っ!?場所はどこですか!」

エッジはコンピュータを操作している


「ザルゴアのザルゴ国立兵工廠近く、周りには3Dプリンター研究センターや、レゲェルト中央製造所もあります!」


「ザルゴ国立兵工廠って武器作ってるところっすよね」


「そうですか…絶対に守らなければいけません、こんな時に元帥は…」

エッジは恨めしそうに天を眺める


「それが、例の鏡面世界に…」



「あ〜、もうとにかく早く行きましょう」



「どうやって行きます?だれか空間転移が出来るやつは…」


「いや、必要ないです…宇宙戦艦ギガウィングを使おうと思います」


「将軍!事態は一刻も争うもので!それじゃ間に合わない、一体何十分かかるんだ!」


「分もいりません……ほんの数十秒でザルゴアに着くはずです」

静かにそう答える


「マジすか」


「今回何人で行きますか〜?」


「今回は帝国軍の打倒が目的ではなく、市民の保護と兵工廠の防衛が目的ですから…私、サン、フレイ、そしてテレパトロの四人で行こうと思います」



「りょうかーい!まぁ、なんとかなるっしょ」

黄色い髪の青年、サンが跳ね上がりながらエッジの元に集まる


「ちょっと待った、テレパトロって誰だよ!俺は信用できないやつとは無理だ」

もう一人の男、フレイは声を荒らげる


「テレパトロとはあっしのことでござる!」

現れたのはテレパトロ──あのファンタージ王国からモンスターを解き放ち、オリハルコンを盗み出した大泥棒である


「ああ、言い忘れてしまったましたね、テレパトロは少し前に採用したのですが」


「経験が浅い奴は信用できない!無理だね」フレイはテレパトロを突き放す


「え〜別に結構強そうだし良いっしょ!」


「サン!お前は能天気すぎるんだ、それでテレパトロは軍に入るまでどこで働いていたんだ!」


「あっしは盗賊として旅していたでござる、盗みではあっしは負けなし」


「そんな奴信用できるかぁ!勝負だ勝負!」フレイは腕を膨らませ、肥大化した右腕でテレパトロを殴る


しかし

「テレポーターでござる!」

テレパトロが背後に回り、右手でフレイに触れる

そして、上空10メートルに転移させた



「ぐわあああ!ふざけるな卑怯者!」

フレイは落下で瀕死状態だ


「テレパトロ!やりすぎです!」

エッジがフレイの体を運び込む


「誰か、治癒能力者は!?」


「あ、ホムランド王国から購入している万能治療薬がありましたよ!」

一人の軍医が薬瓶を持ってくる


「今すぐ出せ!」


「はい!」

万能治療薬でフレイの傷を治した



「ああ、まぁ、ちょっとは認めてやるよ!」



「ところでフレイ殿の能力はいかなるものでござるか?」


「俺の能力は【バルーン】だ、いろんなものを膨らませるんだ」


「あっしの能力は【テレポーター】でござる」


「テレポーター?…あ!思い出したぞ、お前さてはファンタージ王国でテロを起こした奴だな!」



「御名答でござる!」


「おい!早く行こうぜ〜、絶対勝てるって〜!」


「よし、行こう」



こうしてギガウィングは飛びたった



……一方レイはそれを見ていた



「レイ様、例のギガウィングが」


「あ〜すっごく早いんだね、よし、A班は戦闘準備整えといてね、B班は兵工廠にすぐ行ってね」


「任せてください!」

レイの部下がそれぞれの持ち場に向かっていく



「待てぇ!お前ら卑怯だぞ!」

そこにフレイ達が立ち塞がる!



「卑怯?何それ!いえーいスターレーザー!」

レイは光速でフレイに近づき、レーザーを照射!


しかし、フレイは体を膨らませて光線を弾き返す



「今だ!つかまえたー!これで勝ったぞ」

サンは大量の砂を操って、集めて、レイの手足に絡ませる

砂は強固に固まり動かない!


そして、レイの上に大量の砂を落として、砂山をつくった

これがサンの能力【砂遊び】だ



「よーし、埋まりましたね、じゃあ、テレパトロ、フレイは国立兵工廠へ行ってください!」


「合点承知の助でござる!」

テレパトロはフレイ触れて同時にテレポート



「で、どうする〜?」


その時だ……

「トンネル開通だね……さ、もっと遊んでこっか」

砂山が内側からレーザーで貫かれてしまった



「ええ〜なんで死んでないの!」



「あははは、なんでだと思う?」



「!?」

気づけばレイはサンの背後にいた

そして迸る鋭い閃光


「えーい!」

レーザーをくらったサンが吹き飛ばされる



「もう、私が許しません、自動車ビーム砲!」

エッジは近くにあった車を武器に変えた

ビームがレイに放たれる


そう、確実に当たっていた

しかし、レイに当たったビームはそのまま、レイを通り抜けて、工場に当たってしまった



「どうして死なない…」



「なんでだろうね!残念残念!」

その瞬間、レイは姿を消した

もともとそこに、いなかったように


一方テレパトロ、フレイは……

じりじりと近づいてくる兵を、なんとか必死に食い止めていた


「まずい!兵士が多すぎる!」


「ここは諦めるのが吉と見た!」



「兵工廠が勝手に逃げてくれたらいいのにな……」フレイがそう呟いた


「ああ!フレイ殿!案が思いついたでござる!」テレパトロが言う


「なんだ」


「テレポーター!」

テレパトロはザルゴ国立兵工廠そのものを、どこかの山奥に転移させた



「よし!これで守る必要もない」


「いやいやいや、どこにやったんだぁ!どうやって回収しに行くんだ!」



「そんな物、あとでいつでも戻せますからな」



……


「あははははは!馬鹿だなぁ!」

レイたち帝国軍はディザスタ帝国にいた

最初からずっと


「それにしても、光を操って幻を見せるなんて、帝王さんもいけずやなぁ」



「遠隔でレーザーだけ撃っとけばいいもんね」



「じゃあ、始めようか!」

レイは窓からラララプラネットに向けて、強烈な光を照射

レイの姿を映し出す幻の光がエレスタ上空に映される



「よーし、じゃあアンはもう一回マイクやってね」


「はい、お声をお届けいたします」



「いいねえ!」


……エレスタ王国にて


民衆たちが気付き始めた


「なんだ、空に模様が!」


「化け物だ!」


「なんだ、この前帝国に城をやられたばかりなのに、やっぱり神様がお怒りになっておられるのだ!」


「え、城だけやられたの?そんなことある?」


「皇帝の頭がおかしいんだ」


「ちょっと待て!帝国ってどこのことだよ!」


「どっかのガキのイタズラに決まってる」


「なんだと!」



……

「はいはいはい!みんなよく聴いてね!

俺はディザスタ帝国の皇帝のレイ

今からこの星を獲ろうかなって思うんだけどいいよね?」




「はぁ!ディザスタ帝国ってどこだよ!?」




「惑星ホロボスターにある国だよ、みんな知らないの?」



「知るか!」



「てか、こんな時に王はどこに?」



「君たちの国王は国をすてて逃げちゃったね〜」



「はぁ、ふざけんなそんなわけあるか!」



「そうだ!ファイ様はそんな人じゃない」



「俺、能力でわかるんだ!このレイって奴、嘘ついてやがる!」


「やっぱりそうか!」



「はぁ、本当はこんなことしたくないけど、【見せしめ】が必要みたいだねぇ、処刑!」

レイは逆らう民衆を、光線によって消し飛ばした


「は?おい、ふざけんなよ!」



「そうだ!それじゃあ、みんな国王殺しちゃってよ!そうしたら許してあげる」


「ふざけんな!そんなこt…」

男は言い終わる前にレーザーに貫かれていた



「みんな〜俺に逆らったら処刑ね!」



「どうすんだよこれ」


「待て、国王を殺したら、この国はどうなるんだ…やっぱり戦わなきゃ!」



「そうだな」



「おい、お前ら!ディザスタを潰すぞぉおおお!」




「処刑!処刑!処刑!逆らったらみんな死んでもらうよ」

レイが人民を撃ち殺し始めた


その時、一つの宇宙戦艦がやってきた


「おい、あの軍艦、国衛軍じゃないか?」


「よし、きたきたきた!このままディザスタを潰すぞぉ!」

そして軍艦から、エッジたちが降りる



「あ〜あ、国衛軍もきちゃったじゃーん」

レイは魔王城からつまらなそうに眺めていた


「国衛軍さんもお強いですもんね、帝王さんも怖いんとちゃいます?」



「なんか戦いたくないなぁ、俺そもそも戦うの好きじゃないし、ここで戦っても意味ないし」


「じゃあ、原爆でも落としはります?」


「だから、それはダメだよ、土地がダメになっちゃう、あくまで土地の奪還が目的だしね」



「優しいですなぁ」


「だから代わりにアンがやって見せてよ」



「さいですか、見てておくれやす」

アンという女はエレスタ王国にワープした


そして城の前で飛び上がって着地した

その瞬間、衝撃が増幅される

少しの振動は地震となって街を襲った


工場や家屋は倒壊し、何人ものが下敷きになっている



「へえ、アン結構やるじゃん」


「えらい疲れましたわ」


「次はウェイテルだね」



てことで、レイさん再び大暴れです。でもちょっと飽き性かも?


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