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第74話 凍てつく氷

「ここがシアーク雪原か、ああ寒いな、ふざけやがって」

ライトが寒さに震えている



「早いとこ終わらせるぜ!」


「あ、おい、あそこに誰かいるぞ!目撃情報があるかもしれない」

ライトが遠くに誰かが立っているのを見つける



「じゃ、俺ちょっと聞いてくるわ」

シャープが聴きに行った


……


「あの〜、この辺になんか怪しい人いませんでした?悪魔族を名乗ってたんすけど、なんか今さがしてんすよ」


「…ああ、そいつなら知っているな!」

男はゆっくり低い声で答える


「おお、そうっすか、その人は今どこにいるんすか?」


「それは…君の目の前にいる」



「な、どういうことっすか!?」


「ここから去れ!」

男は体から冷気を放った



「な、冷たい!そもそもお前誰なんすか!?」


「私は高貴なる悪魔族の一員コール、悪魔術【冷光(れいこう)】が使える…これで君たちは簡単に凍るという訳だ」

男はゆっくりと、シャープの首に手を伸ばす



「やべえ、おい、ケミ、ライト!助けて!」

シャープが泣き叫ぶ


「おいおい、まさかてめぇが鍵持ってんのかよ!返しやがれ!」

ライトの怒号が響く


「貴様ら、そんなにこの鍵の欠片が欲しいか…?」


「当たり前だろうが!」


「鬱陶しい、今おとなしく帰ったら命だけが助けてやる…帰れ」



「だからその鍵がなかったら帰れないんだぜ!」


「それは残念だ…命をいただこう」

コールの姿が一瞬にして消える



「なっ!?」

一瞬にして、眼前に現れる


「【冷光(れいこう)荒目雪(あらめゆき)】!」

コールは吹雪を口から吐く!



「避けろ!」

ケミ達は咄嗟に避けるが



「がっ!?俺の腕が!」

なんとライトの腕は凍りつき、壊死していた



「全く何やってんだ!」

ケミはライトの腕をすぐに治す!



「【雪華の舞(せつかのまい)】!」

空から大きな雪の結晶のような危険物がどんどん舞い降りてくる!



「あぶねえな!」



「俺が処理してやるよ!」

シャープは針で結晶を全て破壊してみせた

そして、そのままコールに極太ニードルを飛ばしてみる



「【凍盾(とおじゅん)】!」

コールは氷の盾で防いで見せたのだ



「ああ、ふざけんな死にやがれ!」

ライトは雷を落としまくり、巨大な竜巻に大量の雹まで降らせ最後は隕石を落とす!




「鬱陶しい…去れ!」

コールは雪原をスケートのように軽やかに滑走しながらライトの攻撃を全て避けた



「な!?嘘だろ!」



「【氷棘季結(ひょうきょくきけつ)】!」

その瞬間、地面に大量の棘が生やされた

ライトが串刺しになっている


「ライト!」

ケミはライトにきずぐすりを与えた

体を修復させる!


「おう、ありがとう!」



「まずは、この鬱陶しい棘を破壊するのが先だぜ!薬師術第三番:燃毒!」

ケミはウルトラかくせいやくを飲んで術を使った!

地面に残った氷の棘が焼き払われる



「お前も燃えるんだぜ!」

ケミはコールにも燃毒を使う

コールの体は少し燃えていた




「熱い、不愉快だ…消えろ…【光吹雪(きらめきのふぶき)】!」

コールの体から凍てつく冷気が吹き荒ぶ!



「やべえっすよ、このままじゃ凍死する〜!」



「だが、あいつにはあたいの薬師術が微かに効くみたいだぜ、直接毒を打ち込めれば…勝機はあるぜ!」



「それに賭けてみるしかねえな!」


「黙れ、鬱陶しい劣等種が私に勝てると思うな…【氷獄牢(ひょうごくろう)】!」



ライト達は氷の檻に閉じ込められてしまった

「どうすんだよ!」



「ちょっと試してみまーす!」

シャープは全身から棘を生やして、刺し潰そうとしたが硬くて壊れない



「薬師術第三番:燃毒!ってあれ氷が溶けないぜ!」



……俺、いいこと思いついた…



「お、トアか!」


「お〜トアさんは何か思いついたんすか?」



…君の能力を利用するんだ…


「え、やや、俺の棘じゃ貫通できないんすよ!」


…違う、その氷の檻に大きな棘を生やすんだ、もちろん外側にな…


「あ〜これでいいっすか?」



…その状態でその外に突き出た棘の上に雷を落とすんだ!相棒…



「おう、わかったぜ!」

ライトは棘の上にに雷を落とした


するとその棘が折れ、氷の檻も一緒に砕けてしまった



「おい、どういうことだ?」



…シャープの能力に性質を使ったんだ、シャープの能力は物質を無理やり引き延ばして尖らせる能力だろ、だから棘の部分は…密度が下がってすっごく脆くなるんだ……



「おう、天才じゃないですか!」



「…氷獄牢が突破されたか、では最後の技だ!【転乱雪塊(てんらんせっかい)荒目雪(あらめゆき)】!」

コールは大量の雪の鎧を纏い、雪玉となった



「な、なんだ?」



「踏み潰す!」

コールは転がり、高速でライト達の方に近づいてくる



「ぐおっ!うぐっ…たすけ…」

ライトは雪玉の下敷きになって死んでしまった


「どうすんだよ!」


「あ、俺、いい考えがあります!」


「なんだ?」



「僕の針に毒を塗ってください!」



「は?」


「あの燃えるやつっすよ!」



「わかったぜ」

シャープの体に生えた針に毒を塗った


「いえーい!毒針発射!」


「鬱陶しい、そんな攻撃では私の雪を貫通できない…いや、まさか…」



「そのまさかだ!棘を生やしたところは脆くなるんだってな!」

シャープはコールが纏っている雪の鎧に棘を生やしたのだ



「鬱陶しい…たかが人間、されど人間か…!」

こうして放たれた毒針はコールの雪の鎧を貫き

コールの体は毒によって燃え上がった




「熱い…体が壊れる…死ぬ前に!あのライトという男の死体を破壊する…」




「おい、やめろおおおお!」

シャープはライトに駆けつけようとしたが間に合わない



「【戒冬(かいとう)荒目雪(あらめゆき)】…!?ん?なんだ?!」



……相棒は絶対に俺が守る!……

トアの声だ!


「杖だと…?」



……サンダービーム!……


天空杖から電撃が放たれる


「【凍盾(とおじゅん)】!……なんという弱い攻撃、そして杖はへし折ろう」

サンダービームは氷の盾に防がれた


天空杖はへし折られた



「ん、そろそろ身体が燃え尽きる…しまった…」

コールはすぐに燃え上がって死んでしまった


するとコールの体から一羽のペンギンが現れた


「なるほど、こいつはこのペンギンと【悪魔の契約】を結んでたってわけっすね」



「そう言うことだぜ…それより、おい、きらめきの鍵の欠片があったぜ!」


「やっぱりこいつが持ってたのかよ!」



「ああそれよりライトだ!」



「あたいが今蘇らせてやるぜ」


こうしてライトはケミによって蘇った



「ちょっと待て相棒…トアはどこだ!」



「わあ、杖がへし折られてるっすよ!」



「杖が折れただとぉ?おい、てめえら!トアはトアは無事なのかぁあああ!トアが消えるなんてことはねえよなぁ!」

ライトの目がどんどん充血していく


「大丈夫だ…たぶん、あたいの薬で壊れたものも復元できるぜ…」

ケミは天空杖にきずぐすりをかけた

天空杖は元に戻った


「ああよかった、ありがとうな相棒、俺のこと助けてくれたんだよな…」



「……おい、ライト…」



「あの…本当に申し訳ないが、そのトアは…」

ケミは申し訳なさそうに頭を下げているが、ライトはずっと天空杖に語りかけ続ける



「おい相棒、返事ぐらいしろよ!せっかく助けてくれたんだから」



「おい相棒!どうしたんだ!」



「トアは消え…」


「トアが消えるわけねえだろうがぁ!トアを戻せぇええええ!やっと会えたと思ったら消えるなんてそりゃねえだろぉお!トアを戻さなかったらお前らも全員ぶっ殺してやる!」

ライトが暴れ回る


「トアはもう消えたんだ!現実を受け入れろ!」


「このクソ女ぁあああ!」



「ライトはもう少し冷静な判断ができないのか、頭を冷やすんだぜ!」

ケミはライトに睡眠薬を飲ませた




さて、悪魔族との戦いはどうでしたか?

技名は過去1こだわってます!悪魔族は基本的に全て技名が漢字とひらがなで構成されてますよ。


そして今回でトアは 退場 です

短い間でしたがいいキャラでした


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