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第72話 悪魔のささやき

……魔王城にて

「アムだけでなくシャドまで…死んでしまった…これで残る四天王は君だけになっちゃったね…」

レイはうっすらと笑っていた



「魔王様、心配せんでもこっちの部隊があいつらを全力で止めるわ!」

エージェント=アクアは張り切ってるようだ


「秘密特命部ねぇ、期待してるよ、何かあったら僕が助けに行くからね」


……そのころケミ達はというと


「また、敵とはいえ人が…死んでしまった」


「悪いやつは死んでもいいんだよ、エイントもあんまり気にするなよ……こいつらのことは忘れてしまったほうがいいぜ」



「お、周りが明るくなった!」

ついに森を覆う闇が消滅したのだ


「早いとこ脱出するぞ!」




……しばらく歩いていると



「よ〜し、脱出完了!」


ここで、ある人物が歩いてくるのが見えた!

「あれ?あの人、ハイドさんじゃないでしょうか?」

レッドが最初に発見した!



「本当だ、いくぞ」

ライトもそれに続く



「お〜い!」


「お、やっと見つかったわ!うちもどうしてええか分からんくてな」

ハイドはなんだか冷や汗をかいているようにみえた


「こんなとこまで吹っ飛ばされてたのかよ」



「とりあえず、プリズム達と合流したいな」



「じゃあエレスタ城に行こうかしら」


「じゃあ、エイント、またあの大きな鳥を出してくれ!」



…いや、その必要はないだろ、ライト!とりあえず竜巻を出してみるんだ、君の竜巻はこの杖で大幅に強化されたはずだ!…

トアの声が聞こえる


「その声はトアか、分かったやってみる!」ライトは竜巻を出現させる!



「本当に杖に人が乗り移ってるんだ〜……ってうわ〜!」

巨大な竜巻が出現する!

そして全員が竜巻に巻き込まれた!

竜巻はひとりでに、ライト達を乗せてエレスタ城へ向かった



気づけばエレスタ城にいた、いや正確にはエレスタ城跡にいた、もうそこには瓦礫の山があるだけだった



「お、あいつらプリズム達じゃねえか?」

プリズム達がくるのも見えた


「タイミングいいな!」



「お〜い!」


……



「て、ことでどうだったんだ?」


「いや、どうだったって言っても…あ、しいて言うなら…いや、ベントが死んじゃって…死体もなくなって」

プリズムは淡々と話す


「…!?ベントが、ベントが死んだ!?…どういうことだ!あたいにもはっきりわかるように説明しろ!」

ケミは明らかに動揺している



「ええとね…」

こうしてお互いの情報を共有した



「話を聞いてみると、どうやらケミさん達は闇魔族と戦っていたみたいですね……闇魔族とはこれなら帝国に住む部族で、闇を好み、【闇法】という、世界を闇で包み術を使うんです」



「ご丁寧にありがとうねメアナイト」



「ねえファイ、ベントの葬儀はしないの?」

プリズムも一応尋ねてみる


「しない、もう10年前に大々的にやったからな」


「そう」

プリズムは少し悲しそうに見えた

……



「なぁ、あそこに次元鏡があるで!」

ハイドが瓦礫の中にある次元鏡を見つけた



「本当ですね」



「そう言えばカガルミナの状況も気になるな!」

ハイドがそう囁いてみる

「なぁ、一回みんなでカガルミナ行かへんか?」ハイドが提案してみる


「別に今行かなくても…」


「いやいや絶対に行っといたほうがいいで」

ハイドはまだ引かない



「まぁ、行って見ましょうか?」



こうして、全員が次元鏡に触れる

体が鏡に引き摺り込まれ、鏡面世界へ旅立つ




……



「あら、鏡面世界ってこんな感じなのね!」

レゾナは鏡面世界が初めてなのだ


「じゃ、カガルミナ王国を目指そう!」


「その前にちょっときらめきの鍵貸してくれん?」

ハイドがきらめきの鍵を手に取った



「別に良いけどそれで何するの?」



「こうするんや!」

ハイドはきらめきの鍵を遠くに投げた

そして鍵を遠くで待機していた男がキャッチ


実はプリズム達は何やら怪しげな5人組に取り囲まれていたのだ



「この鍵はこうや!【(しぶき)】!」

なんとハイドが放った高圧縮水流によって、きらめきの鍵が5つに切断されてしまった



怪しげな五人組は一つずつ鍵のかけらを持って散り散りに逃げていった

「ほな、また後でな!まぁ恨むなや!これはレイの命令やからなハハハハ」

そしてハイドも一目散に逃げていった


「え…もしかして、ハイドって…」


「おい、ふざけんなよ!ハイドの野郎、どうりで怪しいと思ってた」

ライトは地団駄を踏む


「え?ちょっと待ってハイドってまさか、帝国のスパイってこと……?なんで、なんで気づかなかったんだろ!くやしぃなぁ……あははは」

プリズムの呼吸が乱れている

瞳にはうっすら涙を浮かべている


「そもそもハイド君はハートフルに途中からなぜか、、どうしてあの時に気づかなかった…」アイムが語る


「待ってください!今思えば、ハイドさんって、あのプリズムが一度消滅した辺りからほぼ何の活躍もしてないんじゃないですか?」



「あ……そういえば、今回もあいつは単独行動してシャドに捕まってそのまま放り投げられて終わりだぜ……クソっ!何で気づかなかったんだ!あたいのミスだ!」

ケミは目を充血させて、ハイドが言った方角を見つめていた


「ああ、そう言えば今の人たち…もしかして悪魔族かもしれませんね!」

メアナイトが語る


「悪魔族?」



「はい、悪魔族とはこれまたディザスタの民族の一つで、特定の動物と【悪魔の契約】をすることで動物と一体化し、それにちなんだ能力【悪魔術】を使えるようになるんです!」



「ねえメアナイト、前から思ってたんだけどその情報、本当に正しいの?」


「ピピッ!メアナイトの情報は正確だよ!」



「Libraが言うんだったらそうか」



「まぁ、とりあえず、カガルミナを目指すぜ!」



…じゃあ、相棒!もう一回竜巻出してよ!また僕がいい感じに竜巻を誘導するよ!…

トアの声だ


「分かった!」

ライトは竜巻を出す!

プリズム達は竜巻に巻き込まれる


……気づけばカガルミナ王国にいた



プリズム達は城門に向かった



「おいそこの十三人組!止まれ!」



「ここ最近、物騒な事件が多くてな、また警備を強化している、もし刃物の一つでも持っていようものなら……」


「命をかけてでも、王都には絶対に踏み入れさせねえからな!あれ…もしかしてエレスタ王にウェイテル女王…それにLibra、あ、もしかして英雄様達じゃないですか!どうぞどうぞお入りください!」

今回はすんなり通してもらった



……こうしてプリズム達は王達に事情を話すことにした


「…と言うわけで、また来ちゃいました!」




「あのさぁ、こっちに厄介ごと持ち込まないでくれない?舐めてんの?もう出禁か?」

相変わらずジャンはなかなか手厳しい



「まぁまぁ良いではないか、ジャンとキャンディも協力してやってくれ、こちらにも恩がある…と言いたいところだが!…きらめきの鍵を奪われるとは何事だ!流石の吾輩でも許せんぞ!うっ!くそ!吾輩も体が丈夫であれば…」

フレック王は倒れてしまった



「しかも…五等分されてしかもそのカケラは今、別々の人間がもっている…キャンディもびっくりなのです!」



「……すみません!本当に申し訳ありません」

メアナイトとレゾナだけがまともに誤っていた



「まあ良い…お前ら、絶対に協力してやれよ!」

フレック王はそう言うと気を失った



「病弱ジジイもそろそろ寿命か…」

ジャンはフレック王を運び込んでいった


「ねぇ、5人が、鍵持って行ったよね、どこに行ったのかなぁ?」


「うーん、そりゃ隠れやすいとこ行きますよね」


「うーん、この周りで逃げた場所として考えられる場所…あ、と言うか隠れるのに最適な場所はええとちょうど5つほど思いつくのです!」

キャンディが珍しく自分から発言する


「5つってどこよ!さっさと言いなさいよ!このウスノロクソゴミ」

前回の一方的な因縁からかドロップもキャンディに当たりが強い



「5つっていうのは【南の幽霊屋敷】に【雨が丘】、あと【花の湖】【宝道竹林(ほうどうちくりん)】そして【シアーク雪原】のことなのです!」

やはり、キャンディもカガルミナに関しては詳しいみたいだ



「さすがです、この地域については僕より詳しいですね!」



「あ…あ、それほどでも…、そういえばもう一つ言っておくことがあったのです、実は【きらめきの鍵】は【王家三種の神器】の一つに過ぎないのです、そして【宝道竹林】には【かがやきの剣】、【花の湖】には【ときめきの笛】があるのです!」


「え?それって私たちが使っていいの?」


「うーん、使いこなせればの話なのですが」


「じゃあ3人ずつに分かれて行動しましょうか!」



「プリズム、どうやって分けたらいい?」



「う〜ん、3人だもんね、能力をフル活用出来るような編成にしなきゃ駄目だし、ああ、じゃあこうしよう、まず第一グループはライト、シャープ、ケミ、第二グループはアイム、メアナイト、レッド、で第三グループはドロップ、ファイ、レゾナ、第四グループはエイント フィステリア、ジャン、第五グループはジブルとキャンディと私!これでいいんじゃない?」

プリズムは瞬時にチーム分けを考案




「なんか変な組み合わせだな!」



「能力を最大限まで上手く使えるように考えたんだけど」


「まあ、とりあえず一回行ってみましょうよ!」



「では地図をお配りするのです!」


「よし、行くぞ!」





さて、今回は最も衝撃的な回になったと自負しております。残念ですが、プリズム達と共に旅をしてきたハイドは帝国のスパイです(断定!)。まぁ4話から今に至るまで伏線を張り続けていましたし、何より怪しさ満載なので気付いていた人も結構いるかも知れませんが。本文で言及してる通り、2章以降まともな活躍がないのが最たる例ですが、そもそも発端となった、ハルマゲドンの肉片放出事件もハイドが起こしたことですしね。今までも何度か出てきたエージェント=アクアという名前も伏線ですね。

さぁ、次回以降は刺激的な能力バトルをお届けしていきます。

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