第69話 壁の参謀、あらわる
森の奥に進むと巨大な建物……いや城が見えた
「お、おい、なんか、大きな城みたいなのがある!」
エイントが思わず叫ぶ
「絶対この中だ!よし、竜巻ぃ!」
ライトは竜巻で破壊しようとしたが、
竜巻は壁を巻き込もうと果敢に体当たりするも敗れる
壁が硬すぎてびくともしないのだ
「破壊音波よ!…あれ?」
レゾナの破壊の声すらも効かない
全く響く気配がない
「じゃあ、僕がやるよ…どいておいてくれるかな」
エイントは壁に穴の絵を描いた
「待って、実体化する前にみんなを透明にしておくよ〜」
ジブルは透明化の秘術をかけた
「よし」
エイントは穴を実体化
ぽっかりと黒い穴が空く
「入るぜ!」
……
中に入ると、一人の少年が立っていた
そしてライト達を観察するように眺めている
「姿を消しても無駄だよっ、ねぇお前ら、殺してもいい?」
そう問いかける
「良いわけねえだろうが!」
ライトも思わず答えてしまう
「別にお前らの答えなんて興味ないけど…」
「まずいね〜とりあえず透明化は解除しておこう!」
ジブルは何か危険な気配を感じ取っていた
「おい、お前!骸骨の仮面をかぶって黒いマントをつけた野郎を知ってるか!」
ライトは尋ねてみる
「ああシャドの事だね、僕は違う、僕は参謀のバリエラって言うんだけど、あっ、この星を暗くしたのも僕だよ!」
「なんだと!」
「僕は、こんなふうに、硬い壁を作れるんだけど」バリエラは壁を生成してみせた
「それがなんだ?」
「この星を全部、壁で囲って光が入らないようにしたの、僕、頭いいでしょ?」
「もういい、とりあえずお前からぶっ殺してやるよ!」
ライトは竜巻を発射した
「いきなり攻撃された、お前悪い奴だ!」
バリエラは壁で竜巻を防いでいた
「はぁ?」
「僕も攻撃するけどいいよね?まぁ、答えは聞いてないし興味もないけど!」
バリエラはライトの頭上に大量に壁を作る、壁はそのまま落下するのだ
もはや壁ではない、天から体を貫く闇の物質だ
「危ない!ライト!耳塞いで!」
レゾナはその強烈な破壊音波で空中の壁を全て同時に破壊した
「お前邪魔、消してもいい?」
バリエラはレゾナの方を向く
「私と戦いたいのかしら」
「お前の答えは興味ないけどね!」
床から壁を勢いよく生成してレゾナを突き上げる!
さらに天井からも壁を勢いよく生成して伸ばす
空中で、レゾナの首目掛けて、二つの壁が上下から挟み込んで……切断する
鮮血と共に、頸は墜ちていた
「レゾナ……今助けるぜ!」
ケミはきずぐすりを使う
「よし、み、みんなで総攻撃をしましょっあぁぁ!痛てててて…」
レッドは何故か転んだ
「レッド〜大丈夫?」
ジブルがレッドの手を取って立たせる
「ちょっとつまずいちゃった!」
「気をつけてね〜」
「よし、僕も取り掛かろうかな!」
エイントはドラゴンの絵を描き実体化させる
「え〜、みんな敵なんだ!?消さなきゃ」
バリエラは大量の壁をあちこちから何度も生成する
「やべぇ、対応できなっ…」
ライトは次々と押し寄せる壁に挟まれて圧死してしまった
「ぐっ…」
エイントは右足が折れた
「仕方ないぜ!」
ケミはライトに強制ふっかつ薬をエイントにきずぐすりをふりかける、そして注射器を右腕に突き刺してウルトラかくせいやくを摂取した
「全く、どうするんだよ」
「そうねぇ、どうしましょう」
「あの…私に考えがあってね…」
レッドが皆にヒソヒソと作戦を話す
……
「なるほど、よし、やってみよう!」
「みんな、一斉にいくぜ!」
「いけぇえええ!」
ケミは薬師術第三番:燃毒を使用
エイントはドラゴンを突撃させた
ライトは雷を落とす
レゾナは破壊音波を放つ
とどめない攻撃に、バリエラは押されて慌てふためく
「うわぁああ!」
バリエラは大量のバリアを生成し防いでみせた
「よ〜し、今だね〜」
ジブルはバリエラの障壁を全て透明化した
そこにレッドが突進して挑発する
「もうやだ!僕帰る!」
しかし一歩歩くと透明障壁にぶつかる
「ここか?」
またぶつかる
またぶつかる
ぶつかり続ける
見えない迷宮から出られない
バリエラは自分で作った透明障壁に閉じ込められたのだ
「クライマックスですね」
レゾナは超音波を放つ
超音波は壁で囲まれた空間でよく反響している
「う…頭が痛い、逃げなきゃ逃げなきゃ…あああ、とにかく壁だあああ!」
バリエラは大量の壁を生成
頭が痛くて何も考えられないバリエラは、頭上にも大量の壁を生成
バリエラは落ちてきた壁の下敷きになる
「しまった!?僕まだ死にたくない!死にたくない!死にたくな…」
バリエラは圧死した
「おやおやおや、参謀がやられてしまったのか」誰かが現れた、それはライトにとっては見覚えのある姿だった
「骸骨の仮面に黒マント、その錫杖…お前は」
今回は結構いい戦いになったかなって思います。




