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第57話 半妖半人フィステリア

……346年前・ダルキア公国にて


「お〜い、フィステリア!大丈夫か」

ランスという名の男がフィステリアに声をかける



「ランス……ありがとう、でも大丈夫ですわ」



「お前、酷い怪我だぞ、またダークエルフの野郎にやられたんだろ」



「はい、でもわたくしたちはホワイトエルフです、ダークエルフに殴られて当たり前の存在ではないのですか?」


「はぁ!?何言ってんだお前!諦めてたまるか!そんなこと言うお前もダークエルフと同じだな!」



「え……も、申し訳ございませんっ……」

フィステリアは泣きながら、どこかへ走っていた




「おい、ごめんって!どこ行くんだよ!」




「わからない」



「あ、お前危ない!」


フィステリアが走っていた先は崖になっていて道がなかった



ランスはつけていた腕輪にふれるとチーターに変身した


ランスは腕輪を媒介にして使う【転姿術】の使い手だ!


ランスは超速でフィステリアに追いつき、引き留めた



「お前、危なかったぞ、自殺しようとでもしてたのかよ?」



「いえ、気づいたら勝手に……」



「さっきはごめんな、俺も言い過ぎた、でも俺は絶対ダークエルフを許さねえからな!」


この時、すでにラララプラネットに亡命する者も多かったが、ランスもそれを拒んだので二人はダルキアに住み続けた


……しばらく経ったある日



「おい、アム!フィステリアに何しやがる!」



「殴ってただけだよ」


この時からこのアムというダークエルフがフィステリアに執拗な嫌がらせをするようになった



「お前、ふざけやがって!」

……




「そんな君にいいこと教えてあげるよ、フィステリアって実はエルフと人間のハーフなんだよ!きみの嫌いな人間とのハーフ、本当におもしろ〜い!」アムは笑いながらそう言った


「は?何言ってんだ?」



「わたくしは…わたくしは…黙っていて申し訳ございません」



「ごめんな、まあ、俺は気にしないからな」


「申し訳……ございません」


……その後


「おい、ごめんな、大丈夫か?」


「あの…r…どうして、人間が嫌いなのでしょうか?」



「俺はな、ラララプラネットの人間に親を殺されたんだ!だから嫌いだ、今でもあいつの顔を思い出せる」



「……」



「人間が全員そうじゃないことは知っている、ただ…」

……

345年前 帝国大戦


アムは来た、帝国軍を率いて



帝国軍はダルキア公国の侵略を開始した


帝国軍はダークエルフだけを味方につけ、まずはホワイトエルフを滅ぼそうとした



アムはダークエルフ達の軍勢を引き連れて

やってきた



フィステリアとランスも戦える住民を街からかき集めて立ち向かった


「アム……どういうつもりだ!」



「関係ないでしょ、ホワイトエルフをグチャグチャに潰してやりたいだけ!」



「そうですか、ならば戦うしかありませんわね」

フィステリアはロケットパンチを発射した


「それが本気?」

アムは飛んできたロケットパンチをクロスボウで撃ち抜いた


「ふざけんな!」

ランスは腕輪にふれ怪獣に変身した


つけていた腕輪は変身するものに合わせて伸縮するのだ


「それで、私を殺す気?じゃあ私がメロメロにしてあげる!」

アムはランスにクロスボウを撃った


その瞬間、ランスはアムに魅了された


「アム様!アム様を邪魔するものは俺が全員ぶっ殺してみせます!」

ランスは怪獣のまま、暴れ回った



みんな死んでいく



アムはクロスボウを媒介として使う【魅愛術】の使い手なのだ、クロスボウに撃ち抜かれた者はアムに魅了されてしまうのだ


「リセットのお時間ですわ!」




…時が巻き戻った


……


「アム……どういうつもりだ!」



「関係ないでしょ、ホワイトエルフをグチャグチャに潰してやりたいだけ!」



「そうですか、ならば戦うしかありませんわね」

フィステリアはロケットパンチを発射した


「それが本気?」

アムは飛んできたロケットパンチをクロスボウで撃ち抜いた



「どうすればいいんだ?」




「ロケットパンチですわ!」

八連ロケットパンチを発射!


「残念でした〜」

ホワイトエルフの住民達が、アムを庇うように飛び出した


住民達は死んだ


あらかじめ、魅了しておいたのだろう


「ほらほら、みんなでめちゃくちゃにしちゃえ!」アムは住民にクロスボウを撃ちまくった




魅了された住民は破壊を始めた


街が壊されていく……


街は滅亡した



「リセットのお時間ですわ!」



…時が巻き戻った


……


「アム……どういうつもりだ!」



「関係ないでしょ、ホワイトエルフをグチャグチャに潰してやりたいだけ!」



「そうですか、ならば戦うしかありませんわね」

フィステリアはロケットパンチを発射した


「それが本気?」

アムは飛んできたロケットパンチをクロスボウで撃ち抜いた


「今度こそ決めるぞ!」

ランスは狼に姿を変えた


「メロメロにしてあげる!」

アムはクロスボウを撃つが狼のスピードで避けられるのだ


「じゃあ、フィステリアをメロメロにしてあげる!」


フィステリアはアムに魅了された


「アム様に忠誠を誓いますわ!アム様だーいすき!」


フィステリアはロケットパンチを撃ちまくり暴れまわった


気がつけば、沢山の人間を殺していた


「リセットの……お時間ですわ」




…時が巻き戻った


……


「アム……どういうつもりだ!」



「関係ないでしょ、ホワイトエルフをグチャグチャに潰してやりたいだけ!」



「そうですか、ならば戦うしかありませんわね」

フィステリアはロケットパンチを発射した


「それが本気?」

アムは飛んできたロケットパンチをクロスボウで撃ち抜いた



「いったい、どうすれば……」



「死ねばいいんだよ!」

フィステリアはアムにクロスボウで撃たれた


魅了されることはなく、代わりに激しい痛みが襲ってくる


このままだと死ぬ


「リセットのお時間ですわ!」




…時が巻き戻った


……


「アム……どういうつもりだ!」



「関係ないでしょ、ホワイトエルフをグチャグチャに潰してやりたいだけ!」



「そうですか、ならば戦うしかありませんわね」

フィステリアはロケットパンチを発射した


「それが本気?」

アムは飛んできたロケットパンチをクロスボウで撃ち抜いた



「ロケットパンチですわ…」


「もういいって、まだ頑張るの?」

アム率いる帝国軍は街を直接破壊し始めた



……


……


「リセットのお時間ですわ!」




…時が巻き戻った


あれから何度やっても、どうにもならない


もう何回目だろうか


……


「アム……どういうつもりだ!」



「関係ないでしょ、ホワイトエルフをグチャグチャに潰してやりたいだけ!」



「そうですか、ならば戦うしかありませんわね」

フィステリアはロケットパンチを発射した


「それが本気?」

アムは飛んできたロケットパンチをクロスボウで撃ち抜いた


「もう…どうすれば」


「その全てを諦めた顔……最高にキラキラしてていい感じ、でも私もいじめるの飽きたし、命だけ許してあげる!」


帝国兵は住民を殺し、街を破壊しはじめた


ただ見ていることしかできなかった


「おい、ふざけんなよ!」


「うるさいなぁ!」

アムはランスをクロスボウで射殺した


「これが……世界の…意思…なのですか、なんで、なんで……」


……こうして街にはフィステリア以外の全てが消えた




仕方なくラララプラネットに住むことにした



それから何十年、何百年もどこかの奥地にひっそりと暮らしていた



そして、ある時からエレスタ王国という国でただの人間として暮らすことにした


正体を隠すためフィステリアの名をすててリトと名乗ることにした


フィステリアが偽名でリトが本名というのも嘘で、実際は逆なのだ


全てが嘘だった


今回はフィステリアの過去編となりました

次回もよろしく

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