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第56話 グランダードの領土

「痛たた、あれ、プリズムさん達じゃないですか」



「メアナイトも無事だったか」


「大王様、なんとか王都を守り抜きましたよ!あれ?ていうかどこに向かってるんですか?」


「分からん、フィステリアが気になる場所あるらしい」


「ねえ、フィステリア!どこに向かってるの!」


「いい加減に言ったらどうだ」


「いや、それは……」


「そんなことどうでも良いです、どこに行くかだけを僕たちは聞いています」



「……グランダードに行こうと思っておりますわ」

リトはようやく口を開いた



「グランダード?」


「ああ、世界樹の力を頼ってみるの?」


「いや、そうでは……わたくしはただ、帝国が来た今、おそらくグランダードが危ないのではないかと思いますの」


「まぁ確かに狙われそうではあるね、でもわざわざ狙うかな?」



「それに、アムと決着をつけるチャンスだし……」

フィステリアがボソッと呟いた


「アム?誰それ?」

プリズムが尋ねる


「あ、いやそれは……」



「あれ、話しづらそうだね、いいよ、言いたくなったら、いつでも言ってよ」



……



ウェイテル王国に到着した



「この泉に飛び込めば良いのね」

リトはジェルマの泉に飛び込んだ!



「ねえ、みんなで行くの?ちょっと地上が手薄になるのは危険じゃない?」



「確かにそんな大人数で行く必要はないな」



こうして、ケミ、エイント、ジブル、レッド、レゾナ、ライトは残ることになった


プリズム、ファイ、メアナイト、ドロップ、シャープ、アイムとLibraはジェルマの泉に飛び込んだ



「そういえば、ベントはどこかしら?」


「あいつのことだ、また単独行動してやがるんだよ!」


「そうだと良いのですが」


……グランダード共和国にて


なんだか空が暗かった

街は荒廃して、ホワイトエルフは一人もいなかった


「ここが……グランダード?」


「なんか、この前来た時と全然違う感じなんだけど!?」



「本当ですね、ホワイトエルフが一人もいなくなっています!」



「ここ、本当にグランダードなの?」




「いや、確かにグランダード共和国のようですわ、ただダークエルフの輩にやられてしまったようです」


「ダークエルフ……て何だっけ」



「お、そうですね、皆さんは僕のように博識でないので知らないんですね、

まずはエルフの説明からしていきましょう


まず現在、惑星ホロボスターのほぼ全てを支配しているディザスタ帝国には4つの種族がいます。幽魔族、妖精族、悪魔族、闇魔族の4つです。彼らは僕たちのような特殊能力は持っていませんが、それぞれなんらかの方法で擬似的に能力を手に入れてます。以前解説した幽魔族もそうですね。


妖精族は俗にエルフ族と呼ばれることが多いです。エルフ族と言うのは見た目としては耳がとがっていて長いのが特徴ですかね。


エルフ族は後天的に修行によって道具を媒介とした【術】を覚えることができるそうなんです」


「あ、あそう、なんかよくわかんなかったけど、大体わかった」


「ダークエルフって言うのは?」



「エルフの中でも肌の黒い人種です、肌の白いホワイトエルフを迫害してきた歴史があります。

グランダード共和国に住むエルフは全てディザスタ帝国から亡命してきたホワイトエルフですが、

157年前の宇宙大戦争でラララプラネット内でも迫害され、

逃亡したエルフ達はグランダード共和国を立ち上げました。」



「よくわかんないね」


「良いんですよ、僕以外知る必要もありません、あ、大王様は当たり前ですが頭に入れておいてくださいね」



「あ、なんか来ましたよ!」


影から、一人の男が近づいてきた

「あっれ〜?、なんかいるね、侵入者かな?」

褐色の肌の男はそう話す



「お前は誰だ!」



「それはこっちのセリフだと思うよ?ここはもうダークエルフの領土なんだからね」



「いいえ、ここはホワイトエルフの領土ですわ!あなたの領土などでは決してないのです!」

リトが反論する


「現実を受け入れられないんだね?じゃ、わからせてあげるよ」


「戦う気ですの?」


「もちろん、あ!ごめんごめん、ホワイトエルフって戦う前にお互いに名乗るんだよね、いいよ、そこは尊重してあげる、僕はドライブだよ、君は?」



「私はリト……いや、フィステリアですわ!」


「フィステリアか、そっかそっか、殺してあげる!」


ドライブは体よりもさらに大きいタイヤを持っていた


そしてそのタイヤに乗り、バランスをとりながらフィステリアに向かって突き進む



ドライブはタイヤを媒介にして使用する【爆輪術】の使い手だ



「ロケットパンチですわ!」



リトはロケットパンチを発射

そのタイヤを正確に狙う

しかし、ゴムにパンチは効かない

タイヤに衝撃を吸収されてしまった


「ロケットパンチ……そっかそっか、君は拳発術のフィステリアか、取り返しに来たんだね」


「黙れ!」

リトはロケットパンチを連射!

大量の鉄拳が襲いかかる



「仕方ないなあ!」

タイヤを盾にしてやり過ごすと、ドライブはタイヤのホイールに貼り付く

タイヤと一体化する!

そして爆走するのだ



「あれ?速すぎますわ!一体どこに…」



「僕のスピードについて来れるかな?」

ドライブは縦横無尽に走り抜け、何度もリトにぶつかる


リトは全く目で追うこともできず、ただ何もできずに轢かれ続ける



リトはロケットパンチを当ててみるが止められない


「リト君、大丈夫かい?」

アイムが遠くから優しく声をかける



「黙ってて……」

リトはドライブの攻撃に死にかけながらも、一人で向き合っていた


「リト君、いい加減にしてくれないか」

アイムが言う



「はぁ?」



「僕は君に全く信用出来なくなってしまったよ、話してくれなきゃわからないじゃないか、しかもいつも嘘ばっかりだ」


「それは、仕方なくて……」


「仕方なくない!もっと信用してくれよ、僕たちのことも」

アイムの声がリトに響く



「お話ししているところ悪いけど、殺すね!」

ドライブはタイヤでアイムとリトを轢いた



アイムは死んだ

リトは体がぐちゃぐちゃになりながらもかろうじて生きていた

戦闘中に油断すれば、簡単に死んでしまうのだ


「リセットのお時間ですわ!」



……時間が巻き戻る

……


「仕方なくない!もっと信用してくれよ、僕たちのことも」


「ええもちろん!ロケットパンチですわ!アイムさんも今ですわ!」

ドライブにロケットパンチを発射する

しかしまた受け止められた


「いくよ」

アイムは時のギアを1000に変えて斬りかかった


しかし、全く効いてない


「知ってるかな?ゴムは弾力が強くてね、斬撃すらも効かないよ」


「ははは、じゃあ君こそ、タイヤが高温に弱いのは知ってるかな」

アイムは時のギアを100000に上げた、表面温度が10000度までに上昇した


そして、斬る!

一筋叩き込めば、タイヤは溶けて変形し全く使い物にならなくなる


溶けたタイヤがへばりついて地面から離れない

体からも離れない


「あ……ちょちょ、ちょっと待て!」


「ロケットパンチですわ!」

腹部を貫通する勝利の鉄拳

もはや避けることはできない

無慈悲にも心臓を穿つ


「ぐわああああああっ、ぐ……あああ……そっかそっか、僕ってこんなに弱かったんだ……」

ドライブは死んでしまった



「…さっきギアを上げすぎてしまったな、筋肉痛がひどい」


「アイムさん、大丈夫ですか?」


「なんとかね」


……

「で、結局お前は何者なんだよ」

ファイがリトに詰め寄る


「なんか、もしかしてフィステリアってエルフだったりする?」


「あ、その可能性出てきたか」


「ロケットパンチってそのグローブを使ってやってるとか言ってたよね」


「あれ、でも能力二つっておかしいんじゃないですか?」



「そうか、わかったぜ!お前はあれか、エルフと人間のハーフって奴か」




「っん!?ち……違いますわ!私はそんな半端者じゃ…半端者じゃ……」



「でも、お前は半端者なんだろ」



「黙れ!ただの人間になにがわかりますの!」



「私もただの人間じゃないよ、私に話してみてよ」




「いや、えと、その……あれは、346年前のことなんですが……」

リトは話し始めた


てことで、グランダード編スタートです!結構長いかも

ぜひ応援よろしくお願いします。

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