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第36話 ハラルドの裏神殿

「では、朕の背中に乗るが良いゾ」

フェニックスが地面に降り立つ



「よし、ケミ!山頂に行くんだね」



「そうだよ」



「では、行くゾヨ」

フェニックスが飛び立った

……


そして、ハラルド火山の山頂に辿り着いた

火口には赤い溶岩がぐつぐつと煮えている


「ここが山頂だな」


「ねえ、いったいどこに賢者の石が…」


「ああ、ここから火口に飛び込むんだ」



「死ぬんじゃないか…いいのか?」


「いや、いけるぜ!」

ケミはマグマに向かって飛び込んだ


「おい、ケミ!」

エイントも続いて飛び込んだ



「では、朕も!」


……

目が覚めると、地面がひんやりと冷たい

薄暗い場所だった


「ケミ、ここどこだと思う?」



「ここは……そうだな、ハラルドの裏神殿だぜ」



「裏神殿?聞いたことないな……」



「ハラルドの裏神殿は21年前にハートフルの会長のアーチによって見つけられた物らしい」


「アーチ?」


「プリズムを作った奴でレゾナの実の父親だな」


「それにしても発見された……ってのも変じゃないか?誰が作ったんだ?」


「う〜ん、まぁ分からないが……おおかたハルマゲドンだろうな」


「ケミはどうして色々知ってるのかな…もしかして僕に言えない秘密が…」


「そりゃ、あたいもハートフルの一員だからな」


「あぁ、そうか」



「これが賢者の石だな」

ケミの目での先には大きな赤い鉱石が置かれてあった


「この神殿は昔からあったようゾ」



「まぁ、早いとこ持って帰ろうか」



「いや、待て!なんだか嫌な予感がするぜ」



「実は僕もだ……」

……


「まて、なにをしている」

微かにそう聞こえた気がした



「ん?エイント、なんか言ったか」



「いや、何も」



「わたしだ、わたしがいったのだ」

声はもっと低い場所から聞こえていた



「うわっ、なんだコイツ!?」

そこにいたのは小さな蛇のような姿の怪人、胴体が少し膨らんでいる


「わたしか、わたしは《ゆうまぞく》のころしやの《すわろあ》だ」



「幽魔族?スワロア?」


「《ゆうまぞく》は《はるまげどん》さまひきいる、せんとうみんぞくだ」



「へえ」


「なにをのんきに…なるほど、おのぞみどおり、けしてさしあげましょう」



「おい、ケミ!油断は禁物だよ」


「分かってるぜ」


「まぁ、こんな小さい奴なんか、簡単に…いや油断はよくないな」



「なるほど、きみたちはきっと、こうかいするでしょうね、さいごにいいのこすことは、ありますか?」


「ああ?」


「なるほど…もはやどうでもよいことか」

スワロアは空気を大きく吸い込んだ

すると、まるで風船の様にみるみるうちに大きく膨らんでいくのだ


そして、ケミ達を丸呑み出来るほど大きくなった


「的が大きくなっただけゾ、一発で仕留めてやろうゾヨ!」



「しね」

スワロアは飛び跳ねて、フェニックスに噛み付いた


そのまま、恐ろしい勢いで、フェニックスに齧り付いていく

「ぐわぁあああああ!」


フェニックスは丸呑みにされてしまった!


「おい、フェニックス……まあ、仕方ない!」


「つぎはきみたちだ」

スワロアは跳ねて、エイントに飛び掛かる



「くっ……こいつ…力が強い!」

エイントは絵筆を刀の様に構え、受け止めるが、エイントの力はスワロアのそれには及ばない


「大丈夫か?」



「今日は援護はいいから、ケミも戦ってほしい、このままでは勝てない可能性が高いかも」


「しかたないな」

ケミは腕に注射器を刺し、薬剤を注入



「なんだ、それは……いやそれよりまずい!早くしてくれ!」

エイントが劣勢だ



「これは《ウルトラかくせいやく》だぜ!」



「何だそれ?」


「これはあたいを強くする薬だ……薬師術第ニ番:痺毒!」

ケミはすばやく3本の注射器をスワロアに投げつける



「なんだ、これは、からd…」

スワロアの体は麻痺し、動けなくなった



「薬師術第五番:爛毒!」

突き刺さるもう一本の注射器、針からは猛毒が流し込まれる


「bゥやめっg◯*△$♪×¥●&%#?!」


スワロアの体は爛れて崩れ落ちている



ケミは金槌を取り出した


「このまま叩き潰してやるぜ!」



「まあちょっと待て、このまま斬ったら…フェニックスごと死ぬかもしれない」


「面倒だな」


「そのとおりだ、わたしをきれば、きみたちの《えんじん》がしぬ」


「は?待て待てスワロアの傷が……」



スワロアは目を離していた内に傷が完全に治っていた



「ざんねんですね、わたしには【さいせいのうりょく】があります、なまはんかなこうげきでは、わたしをたおすことは、できません」


「それはどうかな…」


エイントが素早くスワロアの腹に大きな傷の絵を描き、実体化した傷からフェニックスを引っ張り出す


「ふぅ、やっと出られたゾヨ」


フェニックスが脱出完了!



「おい、ケミ!あと5分間だけ時間稼ぎ頼む!」


「5分か…分かった」



「しね」

スワロアは粘液を吐く

フェニックスは粘液が絡まり、動けなくなった


「肝心な時に役に立たないんだもんなぁ」

ケミは金槌でスワロアを叩き潰し続けるが、それはすぐに再生する



そして、再生するたびに、強くなるのだ



「しかたない、もう一発だぜ!」

ケミは2本目の《ウルトラかくせいやく》を注入!」



「ばかなやつだ」

スワロアはさらに、さらに、大きく膨らんでいく


「くそっ、もっと、もっとだ、あたいに力さえあれば!」

ケミはさらに5本の《ウルトラかくせいやく》を注入した


そして、スワロアを刺し続けた



「なんだこのちからは、【さいせい】がおいつかない」


「残念だったな!あたいが仕留m……」

ケミは全身の力が抜け、意識を失った


「危ない!」

ケミが倒れる前にエイントが駆けつけ、支えて抱きかかえた


「急性の薬物中毒かもしれない、よし、僕がやるよ」


「きみになにができる」


「ああ、もう絵は完成しているんだ…大人しく…死ね!」



エイントが5分間で壁一面に描いていたのは、大きな大きな魔法陣


「なんだそれは、わらわせてくれますね」



「黙れ!」

実体化した魔法陣は緑色に光り輝いていた



shukriya(シュークリア)lota(ロータ)thet(デット)bido(ビード)guryon(グリュオン)thandelio(ザンデリオ)O()brazen(ブレイズン)!」

エイントが唱えたのは天罰魔法(brazen)


魔法陣が虹色に一瞬光った


次の瞬間、鳴る爆音、煌めく烈光

スワロアに裁きの雷が落とされた




「な…なんだ、こんな、まるで…まるで…まほうではないか…」

焼けこげたスワロアは、か弱い声を漏らす



「そうだ、優しい魔法使いのお爺さんに習ったことがあってね…」




「まさかうぃず…か?またあやつらは、われわれをじゃまするのか…ぐふっ」



スワロアは死んだ



「これで二人目か、一度人を殺してしまえば殺しのハードルが低くなるのは本当みたいだ」

エイントはそう呟いた


「おいエイント、助けてくれぇ!遠くで、まだフェニックスが粘液に拘束されたままであった


「ああフェニックスか、忘れてた、ごめんよ」



「今日はすまなかったゾヨ」



「ああ、いいよいいよ」



「そう…か」


「それより、ケミは大丈夫か」



ケミは未だに眠りについていた


「眠っているのか…僕はあの日から…眠れなくなってしまったな」


今回はどうでしたか?

ケミとエイントの掘り下げができたかなと思います。

以前モノリスをエイントが使ってることを示唆しましたが、今回の魔法を使う展開に現れてます

<予告>次回、ファイの本気バトル 

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