第28話 いざ本拠地へ
前回までのあらすじ
空中戦艦メガウィングを完成させて、ハートフルの本拠地に向かったプリズム達。途中で戦闘もありつつなんとかたどり着いたプリズム達だったが……
……そのころ人工小惑星ハートフルにて
「本当にやるつもりかい?」
「ハルマゲドンがエネルギーを蓄えてしまった以上、わたくしを吸収させて実体化させるほかありませんわ、ハルマゲドンの肉片には攻撃が当たりませんもの」
「実体化したハルマゲドンには攻撃が通りますからね、他に方法はないのかしら?」
「知らねえ、お前がやりてぇなら勝手にやれ」
計画は決行されようとしていた
……そしてプリズム達はというと
「さあ、行きますよ」
メガウィングがついに離陸した
「あと、どれぐらいで着くのかな?」
「このペースやと、あと5分もすれば、着くんちゃうか?」
「速いね」
「ていうか、変じゃないか?」
「何が」
「なんか、あいつら俺様達が来ることを止める気がない気がするんだよ」
「確かにそうですね」
「もう準備が終わったとか、言ってたしな」
「何が目的なんだろうな?」
……
「よし、ここですね!」
目の前に大きな機械の星
人工小惑星ハートフルがある
「あそこに、入口があるはずや!」
星の表面にあるハッチにメガウィングが向かっていく
「ここの扉を開けたら、入れるはずや」
プリズム達はメガウィングを降りて、ハートフルに侵入した
プリズム達が入った瞬間、その暗黒の空間に灯りがつけられた
しかし、いまだ不気味なほど静まりかえっていた
「なんか、むしろ歓迎されてるとしか思えないぐらい、警備とかもいないね」
その時だ、スピーカーから突然音が流れ始めた
「ハートフルへようこそですわ!」
フィステリアの声だ
「フィステリア?なんで!?」
「黙っていて申し訳ございませんが……実はわたくし、ハートフルのリーダーを務めておりますのよ」
「何だと!ふざけるのも大概にしろ!」
ファイはスピーカーを思わず殴るが、スピーカーの音にノイズが入るだけだった
「あら、ふざけてないですわ、さあ、わたくしを止められると仰られるなら、止めてみなさい!」
「フィステリア…は?待て待てなんでうちもこいつの存在知らされてないねん!ふざけんなやハートフル!」
進んでいくと神殿があった
フィステリアがいた
フィステリアはハルマゲドンの肉片で満たされた壺を満足そうに眺めていた
「わたくしは今から反逆者となるのですわ、邪魔はさせませんわよ!」
「フィステリア、何してるの!」
プリズムがフィステリアの元に行こうとするが、レゾナ達に止められた
「この儀式を貴女に止めさせるわけにはいかないのよ」
「ハルマゲドンよ、わたくしにお力を、そしてわたくしを反逆者にして貰いますわよ!」
フィステリアは一心不乱に祈りを捧げていた
すると、ハルマゲドンが声を発し始めた
「ガハハ、当初の予定とは違うが、それもまた一興か、貴様も反逆者の器になりうる、力をやろう!」
フィステリアが紫色の霧に包まれる
フィステリアの体はみるみるうちに巨大化し、エレスタ城程の大きさに変貌した!
「これが、悪の御力……力がみなぎってきましたわ!」
「さあ、戦いの始まりですわ!」
フィステリアはリモコンロケットパンチでその拳を切り離した、
フィステリアの鋼鉄の拳はまるでオリハルコンの様に丈夫で、拳だけでも列車程の大きさがあるのだ!
そして、その拳を空中に浮かせて自由に操っていた
空中に浮かぶ二つの鉄拳と、その背後に立つ巨人、これが裏切り者の姿だった
「遂に裏切ったかフィステリア!」
「フィステリアさん、今回は許しませんよ」
「何がそんなに不満なのですか?それならハンデとしてわたくしは一歩も動きませんわ!」
フィステリアの顔からはなんの表情も読み取れなかった
「随分余裕だね!」
「自身の立場をわきまえなさい!」
フィステリアは切り離した拳でプリズムを潰す様に拍手をする
「あぶないなあ」
プリズムが高速でバリアを回転させ潰されるのを回避している
「まったく、早く死んで仕舞えばよろしいのに!」
フィステリアはプリズムを殴ろうと拳を振り落とす
「残念、跳ね返s……」
プリズムは拳をバリアで跳ね返した
しかし、もう一つの拳で背後から殴られ、
プリズムは吹き飛ばされた
「さあ、死になさい!」
プリズムは拳で何度も殴られた
「おい、メアナイト!このままだとプリズムが死ぬだろ!なんか必殺技を撃て!あの、ティラノサウルスのやつだよ!」
「必殺技は自分が優勢の時にうつものですよ」
「くそっ!プリズムが……」
「調子に乗るなぁあ、わたくしが最も強いでしょう!」
拳は地面を掘り上げて瓦礫を生み出す!
そしてその瓦礫を握り固めて投げつける!
「そんな攻撃当たらないよ!」
プリズムは投げつけられた瓦礫をバリアで受け流し、背後のもう一つの拳に当てる
「じゃあこれで死になさい!」
フィステリアは爪を立ててファイを切り裂こうとした
「大王様!危ない!」
メアナイトがファイの前に飛び出て庇う
ドリームアーマーは傷一つついていなかった
「ああ、鬱陶しいわ!」
フィステリアはプリズムにデコピンを決めた!
「えい!私にそんな攻撃効かないよ!」
バリアで跳ね返す!
エネルギーがフィステリアの方へ跳ね返され、鋼鉄の指にヒビが入る
「ああ、消えろ!消えろきえろぉおお!」
フィステリアは拳を何度も振り下ろす!
「危ないやんけ!【流】!」
ハイドが下に拳が落ちてきたタイミングで大量の水を放つ
「はっはっは!こんなの痛くも痒くもありませんわ!」
「ほんまか?」
ハイドが言う
見ると、その鋼鉄の拳は錆びついてしまっていた!
「ああ……そういうことですか、もう!さっきから鬱陶しいですわ!」
フィステリアは手で扇ぎ、風を巻き起こす
しかし、プリズム達にそんな攻撃は効かない!
風はあまりにも弱かった
「死になさい、死になさい、死になさい!」
フィステリアは手刀でプリズム達の体を破壊しようと暴れ回る、しかし全く当たらない
「ざーこ!」
「黙れ!」
フィステリアは攻撃するのをやめてしまった
「こうなったらっ!鬱陶しいプリズムには死んでいただきますわ!」
フィステリアは隙をついてプリズムの体を掴んだ
「バリア!バリア!あれ?ちょっと待って!?」
プリズムはバリアで跳ね返して、フィステリアの拳から脱出しようとした
しかし、ダメだった
拳にヒビが入ろうとも、フィステリアは止まらない
握りつぶして、両手でさらに圧力をかけて、潰して潰して、プリズムの体がぐちゃぐちゃに壊れていく
「やめろぉおおお!」
ファイは叫んだがフィステリアを止めれなかった
プリズムの体は粉々の塵となった
最後にはプリズムはこの世から消えた
死体すらに残らずに消えた
「おい、プリズム!プリズム!あああああああああああああああっ!」
プリズムは完全にこの世から消えたのだ
「はっはっは、ざまあみやがれですわ!」
「……そうか、プリズムが……俺様にこいつを殺せと言っている……」
ファイは笑っていた
ファイは泣いていた
「大王様!?落ち着いてください!ケミさんならなんとかしてくれるかもしれません!」
「なんとか?肉体も一切残ってないのに生き返るわけないだろうが!」
「それは……」
メアナイトはもはや体が動かなかった、ただこの怒り狂った大王を見ているしかなかった
「プリズムの遺志には応えないとダメだ、平和な世界を作るためにこの極悪女を殺さなきゃダメだ!」
「誰が極悪女ですの?人聞きの悪いこと……私は超極悪第悪女でございますわぁ!」
フィステリアは、その拳を勢いよくファイにぶつける!
しかし、ファイは高く飛び上がり、その拳に飛び乗っていた
フィステリアは拳の上にファイが乗ってるとは気づかず、空中に拳を戻す!
「お前を……壊す!」
ファイは乗りながら、ハンマーで何度も何度もフィステリアの拳を上から叩いた
「痛いですわ!ひどいですわね!」
フィステリアはもう一つの拳を上から叩きつける!
しかし、ファイはその瞬間フィステリアのその巨大な体に飛び乗っていた
しかし、拳は急には止まれない
フィステリアの拳は、その自身のもう一方の拳を思いっきり殴りつける形となってしまった
フィステリアの拳が二つとも同時に砕け散った
そして、ファイはそのフィステリアの肩に着地していた
「鬱陶しいですわ!拳なら何度でも生やせますもの!」
フィステリアはもう一度拳を手首から生やした
「それがなんだ!それがなんなんだ!お前はもう死ぬんだよ!」
ファイはそのフィステリアの首にハンマーを叩き込んだ
叩き込んだ
何度も何度もハンマーで叩く
「やめなさい!」
フィステリアはファイを殴ろうとするが、ファイは避けて、結局自分の首を殴ることになるだけだった
「これで終わりだ!」
ファイはトドメと言わんばかりに、フィステリアの全身に着火した!
紅蓮の炎が身を包む
「ゔぁああああ!熱いですわ!熱いですわ!」
「消えろ!」
ファイは、ハンマーを打った
フィステリアの首はついに、ぱきんと音を立てて折れた
首は落ち、ころころと転がる
フィステリアの体は急速に縮みだし、元の大きさに戻った
だが、倒れたフィステリアの体内から闇の物質が溢れ出したかと思うと、
その瞬間フィステリアを飲み込んで吸収してしまった
そして、言葉を発し始めた
「ガハハ、遂に英雄は死に、10人目の叛逆者を吸収し終えた、これで計画は更なる段階へと移行できる!」
「おいおい、なんやこれ……ハルマゲドンか!?」
「ガハハ、申し遅れましたな!私の名はハルマゲドンだ!私の能力はどんな生き物でも操る事ができるのだよ!さあ、精々頑張りたまえ!」
「ふざけやがって!お前が黒幕か!」
「いかにも、その通りだ」
「ふざけんな!よくもプリズムを!」
「プリズム…ガハハハ!しょせん元々存在しないつくられた命ではないか」
「どう言う意味だ!」
その瞬間、ハルマゲドンは衝撃波でファイ達をラララプラネットの方へ弾き飛ばした!
もちろんアイム達も弾き飛ばされた
ついに第1章:宇宙協会ハートフル編が完結しました!
さて、ここまで読んでどうでしたか?もし良いなって思ったら★での評価や感想をいただけると嬉しいです!
そして、まだまだ謎はいっぱいだと思いますが、明日からは
第二章:幽魔傭兵軍団編がスタートします!
これからも応援よろしくお願いします!




