第26話 死ぬまで足掻け
前回までのあらすじ
空中戦艦メガウィングの設計図をついに手に入る……と思ったけど謎の怪物にデータ保管庫が荒らされてる!?すぐに殺さなきゃ!?
混沌の巨人は確かに倒れた
しかし、その肉体から光が漏れ出た
腐った体をもった、ギガントゾンビとして、生まれ変わってしまった
「我ハ、マダ死ナヌノダ!」
「しつこいなあ」
「死んどけや!」
ロボはパンチしたが全く効かなかった
「無駄ダ、我ハ真ノ意味デ完璧!特ニ我ガ放ツ攻撃ハ我デモ受ケ止メキレヌ程、強力ナノダ!」
ギガントゾンビはロボを粉砕する
その合体が強制的に解除された
「よし、面白そうだし今度は私が戦う……『我が放つ攻撃は我でも受け止め切れぬ程、強力』って言うんだしね」
プリズムが立ち上がった
そして、いきなり高く跳躍し、データ保管庫の屋根に飛び乗った
「生身デ立チ向カウトハ舐メラレタ物ダナ!我ノ攻撃ヲ受ケヨ!」
ギガントゾンビのその体に溜まったガスによって、
その体の一部が破裂し、吹き飛んだ肉片が、プリズムの方へ飛来する!
一度だけではない、何度も何度も意図的に体を破裂させ、肉片を連射する
「ふふふ、いいね!」
プリズムは自分に発射された肉片に、空中で飛び渡り続け、だんだんとその巨大なギガントゾンビの方に向かって行く
「此ノ命知ラズ、死ヌガ良イ!コノ呪イヲ受ケテ死ネ」
ギガントゾンビは自身の肋骨にあたる骨を腰の方から引き抜いた!
さらに、ギガントゾンビがその骨を噛む
すると、肋骨がだんだん【呪い】が受けていく
肋骨に纏わりつく闇のオーラとしてはっきりと認識できた
肋骨は一つの生物のように、蠢いていた
「へぇ、何それ?」
「黙レ!コレ以上近寄ルナ!」
ギガントゾンビは相変わらず肉片を発射し続ける
そして、プリズムも空中でそれをどんどん踏んで、空を駆け上がって近づく!
「貴様ハ此レデ死ネェ!」
そして、その呪われた肋骨を投げてしまった
肋骨は回転しながら飛び、空中を渡るプリズムの方へ飛ぶ
「ついに来たね!残念!バリア!」
跳ね返った肋骨はバリアに弾き返されると、逆にギガントゾンビの方へ回転しながら飛んでいき、その頭部に直撃!
頭蓋は陥没し、体は呪いによって麻痺して倒れた
「何故ダ、我ハ完璧ナ筈!」
「君が自分の攻撃は自分でも対処できない程強力って教えてくれたんだよ、おやすみ!」
プリズムはバリアをフリスビーの様に投げつけた
ギガントゾンビは真っ二つに切り裂かれ消えてしまった
「ふう、バトルはこうでなくっちゃ!」
プリズムは地面に座って、一息ついている
「プリズムさん、本気出したら強すぎませんか、いつもは手加減していたんですか?」
「本気で戦うとすごい疲れるんだよね、今も動けなくなっちゃった」
「そうですか」
「それで、データ保管庫はどうなったんだ?」
「多分いけるやろ、見てみよか!」
ベントがデータ保管庫に入っていった
黒い空間だった、どこまでも無限に続く真っ黒な空間
しかし、一つだけ虹色に輝くものがあった
宇宙船の図が描かれた7枚の紙
「よし、これが設計図やで!」
「ありがとうございます」
「そう言えば親父、聞きたいことがあるんだが」
ファイが尋ねた
「ん?なんや?」
「あの、その……ハ、ハートフルについて教えてくれ」
「ハートフル……それは今の方か?」
「昔は違うみたいな言い方だな」
「ええか、お前アホやな、なんか分かってないみたいやが昔のハートフルはワイらのことやぞ」
「ん?」
「ハートフルはワイとウィズとあと勇者アイムと賢者リトってやつが集まってるだけや、ハルマゲドンの打倒を目標にしてたんや」
「でも今のハートフルは……」
「お前の言いたいことも分からんでもないけど、まあ恨んでやんなや」
「分かった……ただ、その賢者リトって親父を殺した人だよな」
「せやで、まぁ仕方なかったとは思ってる。ハルマゲドンからは逃げられへんからな……ただ、あいつは今どこにいるんやろうな?」
「案外近くにいるかもしれんが」
昔、暴走しベントを殺した賢者リトはプリズムに討たれた後、ハルマゲドンであろう何かに吸い込まれてしまったのだ
吸い込まれた者が行く先はまだ誰も知らない
「そういえば賢者リトの能力って、何だ?」
「リトの能力は【世界やり直し】って言って、なんか時間を巻き戻す能力や」
「時を……巻き戻す⁉︎それって……」
「ねぇ、他にリトって人の特徴教えて!」
「あ〜リトはなんて言うんやろな、雰囲気はフィステリアに似てる奴やったぞ、なんか頭ええねん」
「そういえば、お前に渡すものがあるんや!」
ベントは大きなハンマーを取り出した
鋼鉄でできた大きなハンマーだ
「これがお前の新しいハンマーや!」
「鉄製か?強そうだな!」
「そうやろ、お前のハンマーヒビ入ってたからな」
「あ…」
プリズム達の意識が遠のいていく
仮死薬の効果が切れたようだ
「楽しかった!また来る…ね…たぶん」
プリズムは最後にそう言った
……
気づけば、また迷いの森に戻っていた
「ん、そうか元に戻ったのか」
「あ、大王様も目が覚めたんですね、あとプリズムだけなんですが」
「おーいプリズム、起きろよ」
「…………うるさい」
「起きろ!」
「ん?あ、おはよう!」
「おはようじゃない、早く帰るぞ」
「分かった…あれ、やっちゃった!体が動かない!」
「え?どう言う事だよ」
「さっきの戦闘で本気を出しちゃったから疲れすぎて全く動けない」
「動けない事はないだろ」
「本当だよ、5分以上本気出してこうなったらシュークリームを食べなきゃ全く動けなくなっちゃうんだよね」
「ほっといていいか?」
「ファイの意地悪、おねがい抱っこしてよ!」
「なんでだよ、せめておんぶだろ」
「へえ、おんぶなら良いんだ」
「……今回だけだぞ」
「後でシュークリームも買ってね!」
「……」
……一方デスロザンでは
「ファイ達今回はコレの回収、忘れてるやんけ」
「手間が省けましたな!テノーラ…ぐふっ」
ウィズは転送魔法を唱えて、ハルマゲドンの肉片をアイムに送ったが、疲れて倒れ込んでいる
「何回やってもこれは慣れんな」
「頭悪すぎやろ、直接渡せや」
「それもそうか」
プリズムの活躍はどうでしたか?
今回で、デスロザン編も終わりましたね。
そして第1章:宇宙協会ハートフル編も残すところあと2話になってしまいました。明日も見逃さないでくださいね!
<予告>ついにメガウィング復活!しかし宇宙ではハートフルが待ち受けていた!




