第16話 氷が溶ける時間
前回のあらすじ
猿帝カチリタスとついに決戦!ところがカチリタスの攻撃により、プリズム達が全滅して、世界が氷に包まれてしまった
「……リセットのお時間ですわ!」
誰のお陰か、何故か時が巻き戻った!
……
「…何故だ!何故時が戻っているのだ!そうだこれが神の力だとでも言うのか!だが余は負けぬ!いつか神すらも…いや今は…」
ガチローマは奥の手【武詈座亞怒】を放った
恐ろしい冷気が襲いかかる
「同じ手は効かないよ!」
しかしプリズムのバリアに跳ね返される
ガチローマは凍りついて、体が固定されてしまう
「フェニックス!俺様にプラズマビームを!」
「分かったゾヨ!」
ファイはプラズマビームを浴び、その身に紅き炎を纏った
「いい加減に燃え尽きろ!」
ファイはハンマーで燃えながら叩き乗っかりこむ
ガチローマが炎に包まれる
「熱い熱い!あついいいい!ぐわぁあああ!ふざけるなぁああああ!」
肉体も全て蒸発し、ハルマゲドンの肉片しか残っていなかった
「やっと死んだか」
「それにしても、ただの猿にしては強すげましたね」
「やはり、その禍々しい物体の影響かな、おそらくね」
「ああ、うちらは《ハルマゲドンの肉片》って呼んでんねんけど、これは真面目にヤバい物体やからな」
「あたいらは良く分からんから、あんたにあげるぜ」
「そうですか」
「それにしても、氷を鎧にするのは思いつかんかったわ、今度試してみよかな」
「そう」
「では、ホムランドの氷を今度こそ溶かすぞよ!」
フェニックスがプラズマビームを放つと、ホムランドは元に戻った
「それでじゃ、エレスタの王よ、お主には朕のプラズマビームが使いこなせるかもしれぬ、そこで朕の羽根をやろう、これを振りかざすとプラズマビームが撃てるぞ」
「それはありがたいな」
「そうだ、これからもいろんな国回るんだろう?ケミ、もう薬いっぱいあげちゃったらいいんじゃないかな?エレスタにここで恩を打っとくべきだ」
「エイントがそう言うなら」
ケミはプリズムに強制ふっかつ薬100個、きずぐすり100個、毒けし薬100個を授けた
「こんなにもらっていいの?」
「別にそんな物いくらでも作れるからな」
「あ、そう言えばお前らハラルドのマグマが欲しいんじゃなかったのか?また来られても困るから」
「あ、そうだ忘れてた」
……こうしてマグマを回収して、ホムランド後に帰国しようとしていたときだった
「あら、プリズム、久しぶりね」
桃色の髪の女性が現れた
その名はレゾナ、プリズムの姉だ
「え?お姉ちゃん⁉︎」
「こんなところで再会できるとはね、元気にしてたかしら?」
「ちょっと、お姉ちゃん!そんなことより今まで、どこに行ってたの?」
「ある調査と研究が忙しくて連絡も取れなくてね、私、宇宙協会ハートフルという団体に所属する事になったのよ」
「ハートフル……お姉ちゃんはハートフルについて知ってるの?」
「そうねえ、ハートフルは今、あなたが持っているようなハルマゲドンの肉片を集めているのよ、本当に申し訳ないのだけど、最近、ばら撒かれてしまったのは、私達ハートフルのミスが原因なのよ」
「ハートフルの目的は何?」
「……ごめんなさい、それは答えられないの」
「何で?」
「だって、話を聞いたら、あなたは絶対に反対すると思うの、そうなれば、あなたは何があっても計画を阻止しようとするでしょうからね」
「たぶん」
「それで、そのハルマゲドンの肉片を譲ってもらえないかしら?」
「やだね!」
「そこをなんとか、それが無ければ、計画が……」
「じゃあ、力づくで私から奪ってみてよ!」
「そう……あなたがそう言うなら、お言葉に甘えて」
「お姉ちゃんの能力なら余裕で完封できるもんね」
「あら、それはどうかしら?破壊音波!」
レゾナはその口から超音波を放つ!
もちろん跳ね返されたが、
プリズムのバリアも壊れてしまった!
「バリアは何度でも蘇るし問題ないはず」
「本当に?強がっちゃって」
そう、バリアが一度破壊されると大きな隙を晒すことになる
プリズムはバリアを張り替えた
その時レゾナは歌を歌い始めた
「なんで歌なんか歌ってるの?」
「今に分かるわよ」
「あれ、なんで!?」
プリズムの体は震えていた
内臓が、身体が、内側から破壊されていく
体が悲鳴をあげていた
「これが共鳴現象、バリアでも防げないはずよ?どうかしら」
「……うーん、負けたなあ、許してよ」
「じゃあ、肉片は譲ってもらえるかしら?」
プリズムはレゾナに渡した
「それとハイド、そろそろ戻ってきてくれないかしら?」
「無理」
「そう、それは残念ね、前向きに検討してもらえると嬉しいのだけど、貴女を殺したくないのだけれど」
「うるさい!うちは何者やねん!言え!うちは利用されてんのかあああ」
「ごめんなさい、これも言うわけにはいかないの」
「じゃあ無理やな」
「まあ、今日はいいわよ、でもいつか必ずね」
「…」
レゾナは何処かに消えていった
「おいプリズム!何負けてんだよ」
「まあまあ大王様」
「まあまあじゃねえ 、プリズム!あいつは誰だ!」
「お姉ちゃんのレゾナだよ」
「能力は?」
「【ミスティックボイス】だよ、どんな音でも出せるって言うやつ」
「あいつには気をつけないといけないな」
「てかプリズムの家族とか居ったんやな」
「そりゃいるだろ」
「でもプリズムは両親とも行方不明なんだろ?」
「うん、お父さんもお母さんもよく覚えてないな、なんかお父さんは有名な錬金術師だったみたいだけど」
「錬金術師?何やそれ?」
「私も知らないよ、なんか人体錬成とかやってたんだって」
「そうか、知らなかったな」
「いや、前言ったと思うけど」
「…て言うか私死にそうだから、その《きずぐすり》をかけてくれない?」
「悪い、忘れてたぜ!」
「さよなら…また来ますね」
「メアナイト…まだお前は許したわけじゃないぜ…これ以上の搾取はやめてもらいたいぜ」
ケミはメアナイトを睨みつけていた
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〈次回〉伝説の金属オリハルコンを求めに、ファンタージ王国へ向かう!




