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第15話 凍える死の山

前回のあらすじ

ホムランド大聖国は氷漬けになっていた、神官ケミとエイントそして炎神フェニックスの力を借りて、元凶カチリタスを殺しに行く

プリズム達はフェニックスに乗ってハラルド火山の頂上を目指していた



「ああ、もう少しで着くでしょうね」


「やっとか」



「……いや、ここが君たちの死に場所となるのだ!」


見ると、大きな雪だるまがそこにいた

大きな3つの雪玉に、太い木の枝の腕が突き刺さった化け物



「何だこいつ!」



「我はデスノーマン!我が創造主たるカチリタス様の邪魔をするとは言語道断!死んでしまえ!」

デスノーマンは、その雪玉を大量に投げた



「あ!」

雪玉は、メアナイトの体に当たる

その瞬間、雪玉は爆発し、冷気を撒き散らす

なんとメアナイトは右腕が凍傷で壊死してしまった!


「阿呆が、ほら《きずぐすり》をやるよ」

ケミがメアナイトに緑色の液体を振りかけると、たちまち元に戻ったのだ



そう、ケミの能力は【化学合成】!

どんな薬でも作れてしまうのだ!



「死ねや人間如きが!」

デスノーマンはその顔のような部分を変形させ、口の形に穴を開けた

そしてここから、凍える吹雪を吹き出す


「残念!寒くないよー!」

プリズムはバリアで跳ね返した



「さあ、溶かしてやろうゾ!」

フェニックスはプラズマビームを何発も撃つが一向に当たらない


「フェニックス、ちょっと何やってるの、まずいかもしれない」

エイントがフェニックスを不安そうに見守っている



「すまんな、朕のプラズマビームは命中率が一割にも満たぬのダ!特に動いておる物を撃つのは難しくてな!」



「それで、まあ、どうしちゃいますか?」


「そうじゃ、そこのエレスタの王よ、あの化け物の足を破壊してくれぬかのぅ、されば仕留めれるかも知れぬゾ!」


「分かった」



ファイはハンマーに着火し、火を纏わせる

そして勢いよくデスノーマンに近づいていった



「何だ、暑苦しい奴が来やがったな!」



「ほいっ!」

ファイは燃えるハンマーで、デスノーマンを形作る一番下の雪玉を弾き飛ばした

デスノーマンは脚を失い、動けなくなった



「まだだ、まだ負けてないのダァ!」



「いや、お前は今から溶けて無くなるゾヨ!」


フェニックスはプラズマビームを発射した

デスノーマンは溶けて無くなってしまった




「よし、気を取り直して行こう!」


「そうだ、絶対に負けるはずが……ないんだ」


「エイント、そう言う油断が敗北に繋がるんだぜ、気をつけろよ」



「でも、なんかずっと進んでるのにたどり着けないですね」とメアナイトは言う


「ていうか、さっきから景色変わってなくね?」とハイド



そう、フェニックスは全く進んでいなかったのだ


「まあ、嵌められたんじゃない?」

プリズムは呑気に笑ってる


「その通りだ!オマエらは余の《オーロラの結界》に閉じ込められている!さあ一生そこに居るがよい!」

カチリタスの声がする


「はぁ、どうしようかな」

エイントは何やら試行錯誤している


「なんか、透明の壁みたいなのに囲まれています」


「透明な壁に触れることは出来るな」



「それなら簡単かもしれない…おそらく」

エイントは透明な壁に大きな穴の絵を描いた

その穴が実体化する

透明な壁に、虚空の穴があく


「おおっ、これで通れるぜ」



「まだだ、今度は余の《氷の檻》に閉じ込めたぞ!さあ、せいぜい頑張れ」

大量の氷が空から落ちてきて、プリズムたちを囲い込む


「氷ってことは実体があるんじゃない?」


「なるほど」

メアナイトは《氷の檻》に催眠をかけた



「氷の檻よ、砕けろ!」

氷の檻は粉々に砕けてしまった



「それなら吹雪で包んでやる!」


「うう、寒いなぁ」


「吹雪だろうが関係ねえ、燃やせ!」

ファイは吹雪そのものに着火した



凍てつく吹雪は暖かい春風に変わってしまった



「ぐおおおっ、許さん!許さんぞぉ!」

カチリタスの怒りは頂点に達した



「ぐおおおお!余は強い強い強い絶対になああぁ…ッ人間…ン殺すウウッ!余は猿帝カチリタス!」

カチリタスの目は紫に染まっている


「喰らえっ【冷凍波動弾】だ!」

凍てつく冷気が、ものすごい速さで飛ぶ



「ケミ!危ない…」

エイントはケミを庇って冷凍波動弾に当たって凍りついてしまった



「殺…害!」

カチリタスは凍りついたエイントを拳で粉々に砕く



「よくも、あたいのエイントを!」

ケミは《強制ふっかつ薬》を作りだし、エイントに振りかけた



「ありがとう……ケミが死ななくて良かったよ…」



「おい、お主らよ、またチャンスがあれば、誰かがカチリタスを足止めしてくれ!」



「分かったぞ」


「氷に押しつぶされて死ぬが良いッ!」

カチリタスは大量の氷の塊を投げる


「ざんねーん」

全てプリズムに跳ね返されてしまった



「目ェ…潰ゥす!ピッカピカーッ!」

カチリタスはオーロラの輝きを放った!

その強烈な閃光が瞳に届く



「目が!」

プリズム達は視力を失った


「凍れ!凍れ!凍れ!うぁアアアアア!」

カチリタスはその隙に冷凍波動弾を乱発した


何と、ファイとフェニックスを除いて皆凍りついてしまった!



「大丈夫か」

ファイはプリズム達に着火し氷を全て溶かした!


「無駄だとぉ!余の攻撃が!」



「今だ!今度はうまくいくかもしれない」

エイントはキャンバスに大きな鎖の絵を描き、実体化させた



「なるほど」

鎖にメアナイトが催眠をかける



「鎖よ、カチリタスを縛りあげよ!」

カチリタスは拘束されてしまった




「動ヶ無ィ!許さん、もっと冷たク!」

カチリタスは凍える息を吐いた



「死ね!」

フェニックスはプラズマビームを発射した

確かに当たった、体は燃え尽き蒸発した


しかしカチリタスは死んで……いなかったのだ


炎の中から、氷がどんどん侵食する

氷の中から、何かの陰が這い出てきた!


冷気を纏いし、獣の王……《獣王カチルドン》である



「ギュアッハッハ!余は死なぬ、あとは貴様らに死を!死を死を死を死あるのみ!」

カチリタスの筋肉は肥大化し、その身体は氷の鎧に覆われた!

「我は獣王カチルドンなり!さあ、凍てつけ!凍えよ!砕け散れ!」


「なんで生きてんだよ!」



「余の氷の鎧は何をやっても砕けぬ、これで余は無敵だぁ!」


「無敵?雑魚が何か言ってるね」

プリズムが言う


「うるさい!だいたい、こっちは多勢に無勢なんだヨォっっ!ずるぃいいいいい!」



「多勢に無勢だから狡いって思ってる時点で、戦いが下手だと思う」


「何だと!余を馬鹿にしたなぁ?この下等生物の分際で?!殺す殺す絶対殺す!」


「下等生物だと思ってるんやったら、キレるんやめよか!キレてる時点でお前の負け、諦めろや!」

ハイドが追い打ちをかける


「余は正しいのだあああああ!」


「ああ、思ったより弱いのかもしれない…これは安心だ」


「そうだ!余は己の正義を貫くぞおお!貴様ら下等生物とは格が違うのだ!こんな氷の鎧も砕いてやる!」

カチルドンは氷の鎧を自ら砕いてしまった



「とうとう気が狂ったようです……放っておけばきっと勝手に死ぬでしょう」

エイントは調子に乗っている



「何とでも言え!馬鹿と言う方が馬鹿なのだ!」


「そもそも馬鹿とかどうでもいいと思う、やっぱり猿はだめだね」

プリズムは挑発してみせる


「ああああ!絶対零度の地獄に絶望するが善いのだああああ!最終最高奥義【霊冷光荒(れいれいこうこう)】」

カチルドンはその掌から氷を生み出して、空中で握りつぶして砕く

砕いた氷からとてつもない冷気が爆発的に溢れ出す!

絶対零度の冷気がホムランドを凍てつかせる!

「ハハハ、火の國もこれで終わりだ!」


「何言ってんだ?終わるのはお前のほうだぜ」



「……なんだこれは、余の肉体が!?」

カチルドンの肉体が腐り落ちていく


「遅効性の猛毒だぜ、最初にしかけておいたんだ!」



「ぐわぁ…あっ……余は死ぬはずがない!ハルマゲドン様が…かな…らず」

カチルドンの体が、猛毒によって分解され、どんどん崩れ落ち、消滅してしまった



……


「…余の肉体は死すとも、魂は死せず!余は精霊として新たなる命を受けたのだ!

さあ、忌まわしき者達よ死ね!余は《精霊王ガチローマ》へと生まれ変わったのだ」

崩れ落ちたカチルドンの遺体から氷が溢れ出す

溢れ出した氷が、形作るものはまさに精霊であった


「えー!」


「しぶといな」


「どうして生きているのだろうか、妙だな」

エイントはその怪物を眺めていた



「……死ね」

ガチローマは奥の手【武詈座亞怒(ブリザード)】を放った

冷気が爆ぜた、その瞬間、全てが凍りついた


プリズムは死んでしまった!

ファイは死んでしまった!

メアナイトは死んでしまった!

ハイドは死んでしまった!

ケミは死んでしまった!

エイントは死んでしまった!

フェニックスは深い眠りについた!



ガチローマはもう一度【武詈座亞怒(ブリザード)】を放った、今度は威力が上がる

異次元の冷気が世界を包み込む



ラララプラネットは氷河期を迎えた

ラララプラネットは死の星に姿を変えた…


今回の話はどうでしょうか。あ、ご安心ください!プリズムの冒険はまだまだ続きます。

良かったら評価お願いします。

〈予告〉その時、不思議なことが起こった!しかし新たなる敵もまた現れる。プリズムの姉、参戦!

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