表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/51

第12話 勇者アイム

前回までのあらすじ、ウェイテル王国にて環境汚染の元凶メタルデビルの討伐に成功したプリズム達、ウェイテルオオクジラの死体とハルマゲドンの肉片を抱えて帰るのだが……

「それじゃ、達者でな!」

 大蛇(おろち)達が見送ってくれた



「はーい!」



「じゃ、行きますわよ」


 ウェイテルオオクジラとプリズム達を乗せた船が、出発した



「今回は疲れた」



「それじゃ今日はゆっくり休んだらどうだ」


「分かったよ」


 そうしてプリズムは寝室に向かった


「なあ、そう言えば行く時エレスタの歴史の話してて、途中で終わったけど、続き話してくれへんか?」



「うーん、あまり話したくないんですけどね」


「そうなん?」


「言ったとおり《先代国王》が暗殺されてからずっと、1年ごと殺人の連鎖が起きているんですが去年9人目の殺人犯を討ったのがプリズムさんなんです」



「それじゃプリズムもか?」


「はい、あと一年以内には人を殺すでしょうね」


「どうするつもりや?」



「何やら、この現象を研究している団体があるようですが」


「てかハルマゲドンもうちに秘密で何やってんねん……エージェントのうちすら知らんとかないやろ」

 ハイドは独り言のようにつぶやいた


「今、何か言いましたか?」


「あ〜なんでもないから、気にせんといて」

 ハイドは額に汗が浮かんでいた



「今日はもう遅いので皆さま、おやすみなさいませ」


「そうか」

 ……


「よーし、ついたぞ!」


「取り敢えず、わたくしの倉庫にクジラを置いておきましょう」


「それで、この《ハルマゲドンの肉片》はどうするんだ」


 その時だった


 謎の男がいきなり現れた

「探しましたよハイド君」



「何しに来たんやアイム!」

 その男の名前はアイム、緑色の髪の青年だ


「君を連れ戻しにだよ」


「もう、戻らん言うとるやろが!」


「お願いだから責任はとってくれないかなぁ!」


「戻らんったら戻らん!」



「悲しいなあ…」


「あと、なんかうちにだけ隠してることあったやろ、ハルマゲドンってなんやねん、そもそも何がしたいねん」


「それは……今は言えないね」


「じゃあ無理」


「ん?まさか噂の勇者アイムですかね?」


「おい、お前!この国から出ていけ」

 ファイが声を荒げる


「それは無理だ」


「なんだと!」


「あと、申し訳ないんだけどメアナイト君の手に持っているハルマゲドンの肉片を僕に譲ってもらえないかな」


「無理ですよ、こんな興味深いもの初めて見ましたんでね、僕のこれを奪おうとする者は……八つ裂きにしてあげましょう!」

 メアナイトは不敵な笑みを浮かべている



 メアナイトはハルマゲドンの肉片に憑かれてしまったようだ、その瞳が紫に染まっているのだから




「まずい!その肉片を手から離せ!」

 勇者アイムが立ち上がった




「僕は全てを……支配します」

 メアナイトが正気を失い暴れ回る



「それは残念だ」

 アイムは時のギアを1から1000に上げた

 千倍の速さで動けるようになった


「どこ行ったんですか!出てきてください!」


「ここですよ」

 アイムはメアナイトの後ろに回り込むと剣で斬……らずに、ただ一歩も動かなかった


 しかしアイムは、時が千倍に流れる影響で、その表面温度も超高温に達していた


 近づくだけでも足止めが可能なのだ



「出来るだけ君を傷つけたくないんだけどねえ」


「熱いっ!」

 メアナイトは動けなくなってしまった


「あれ、これが国衛軍のトップかい?弱いね」



「ゔるさいっ!」


「ほらほら大丈夫かい」


「ああ、ハルマゲドンよ、僕に力をください」

 メアナイトはそう呟いた


「おい、ダメだそれだけは!」

 アイムが止めるも遅かった


 ハルマゲドンの肉片の様子がおかしい

「…ガハハ、貴様は依代の器ではないが、憎き勇者を倒すためならば、ほんの少しだけ、私の邪悪の力を分けてやろうかな」


「しゃべった!?」


「あれって生き物だったのか」


「ああ、有り難き幸…せ、悪こそが僕の喜び、邪の力こそ美しい」

 メアナイトの体から闇が生まれている

 黒きオーラに覆われて、もはやよく見えない


「まずいな」


「【魂波動弾】!」

 メアナイトが体から放った紫色の光線がアイムを襲う!ハルマゲドンの力を直接の使っているのだ


「…君は本当に未熟だね」

 アイムは時のギアを1000から0に変えた

 彼の時間は完全に停止した


 そのまま【魂波動弾】に当たってしまったが、

 アイムは時が止まっているので攻撃を受け付けなかった


「攻撃が効かない?」

 そのままメアナイトがアイムに斬りかかるも、剣がアイムに触れた瞬間凍りついてしまった


 なんと、アイムは時が止まった影響で表面温度が絶対零度になっているのだ


 アイムの能力は【タイムギア】

 自身の時間の流れる速度を自由に変更することが出来るのだ



「ごめんね」

 アイムは時のギアを10000に変え、メアナイトを斬った

 メアナイトは意識を失った


「ガハハ、やはり勇者を殺すには反逆者の器でなければならんな!」

 ハルマゲドンの肉片はそう言うと、もう二度と言葉を発することはなかった


「いたたたた、あ、すごい筋肉痛だ、やっぱり調子に乗って時のギアをあげすぎちゃったか」


「バチが当たったんや、残念やなぁ!」



「それより、ハイド君、責任はどうする?」


「だから無理や言うとるやろ!」


「じゃあ、仕方ない、君の命だけで許してあげる」


「…っ!?…っざけんな!」


「なんてね、嘘だよ嘘、もう君なんかいらないだけ、じゃあね!」


「え……うちは勝ち逃げ成功ってことか!よっしゃ」


「…はぁっ…何があったんでしょうか」

 ここで、ようやくメアナイトは目を覚ました



「大丈夫かい?君はハルマゲドンに乗っ取られてたみたいだよ」


「そうですか…すみません」


「ところで、その剣誰から貰ったんだい?」


「僕の師匠のべント先生からです、先生の最高傑作ゴッドソードです」


「ふーん、それにしては随分ボロボロに見えるけど」


「いえ、そんなはずは…」


「…ベント君も意地悪だね」


「え?」


「いや、とにかく元の持ち主に返して来たらどうだい」


「はぁ?」


 メアナイトが振り返った時には、既に勇者アイムは既に姿を消していた


【ハルマゲドンの肉片】とともに


 まんまと肉片は奪われてしまったのだ




今回の話はどうでしたか?新キャラアイムはどうでしょうか?よかったら評価や感想をいただけると嬉しいです


〈予告〉先代国王とは一体誰なのか、メアナイトとの関係が明らかに

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ここまで、急ぎ読ませていただきました。  テンポの良い作品だと思います。  ライトノベルには大切な要素だと思います。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ