第100話 我、真理を得たり
「ちがう…これは多分…幻覚…」
「おおっと、幻覚か、じゃあ君の胸にある012は何?」
「これは、最初から…最初からあったんです、そうじゃなきゃこんな…」
「Scolpio!元帥に何を見せたんですか!?」
「メアナイトくんが被験体12番だった頃の話だよ」
「ありえない…僕がハルマゲドン様の依代だなんて、ありえません!夢幻の大剣よ、Scolpioを刺せ!」
メアナイトは剣に催眠をかけた
「おおっと、鉄屑バリア!」
Scolpioは周りから、大量の鉄を集めて、殻を作った
夢幻の大剣は弾かれてしまう
「元帥行きますよ、メアナイトブレイド!」
エッジがメアナイトに触れて大剣に変えた
そして、メアナイトブレイドを思いっきり、Scolpioの金属殻に振り下ろす
「おおっと、すごいすごい!」
メアナイトブレイドは金属殻を突き破り、Scolpioを両断
「やりました!」
「エッジ大将も無茶苦茶しますね」
「おおっと、僕は…壊れないよ」
Scolpioは破片を磁力で引き寄せ、体を再構築した
「あの、みなさん!何やってるのですか!キャンディ達も戦うのです!」
キャンディが両手から飴玉を発射!
「さて、Libraizing Mode 俺も使ってみよっかな!」
「ピピッ!Libraizing Mode に移行するね!」
Libraの体が分解され、レイの鎧へとなった
そしてScolpioに光速で接近して、電源弾を放つ
「おおっと、危ないねぇ!」
Scolpioは近くの鉄塔に体を高速で引き寄せ、避ける
「さて、Libra、あいつの弱点わかる?」
「ピピッ!メインのコンピュータを破壊しないといけないんだけど…」
「木っ端微塵にすればいいのか〜じゃ【フラッシュボンバー】!」
強烈な光がScolpioのボディを焼く
灼熱の煌めきが炙るのだ
ボディが溶け始める
「おおっと、じゃ、そろそろ殺しちゃおっかな!使ってみたかったんだ【コイルガン】!」
Scolpioはキャンディにキャノンを向ける
そして放たれた金属の弾丸
「やめろよ!病弱ジジイにお嬢様は絶対に守れって言われてるからな」
ジャンが弾丸を右足で受け止めて蹴り返す
「おおっと、キャンディには護衛がいるんだ、じゃあまずはテレパトロかな」
「そうはさせないのです!」
キャンディは巨大なポップコーンを爆発させた
そして上空からはジャンの蹴りが炸裂
Scolpioの体が粉々に砕けた
「テレポーターでござる!」
テレパトロは破片に触れて、それぞれ別々の場所に飛ばした
しかし、ひとつのパーツだけ
強い磁力を発していて触れることも叶わなかった
そしてもう一つ、鍵のようなパーツがあった
「ん、これは…Libra殿を元に戻す鍵ではござらぬか?」
「よし、これで元に戻るね」
レイがアーマーを解除し、Libraの端子に物理キーを突き刺すと
Libraの目に当たるパーツが光り輝いた
「ピピッ、管理者によるコントロールを解除したよ、再起動するね!」
Libraは一度電源を落とした
そして、再起動
「……なるほど、なるほど、う ん理解した。
ところで、レイはどういう作戦を組んでるの?」
【全知】の能力を持つ男、ナレッジは復活した
もっとも見た目はLibraのままであるが
「うぉ、こいつがナレッジ様か、僕ナレッジ様のことは尊敬してるんだよな」
ジャンはナレッジに礼をする
「ナレッジが元に戻ったね、作戦はないんだ、ナレッジが考えてくれる?」
「ふーん、それよりScolpioの本体が高速で接近している、気をつけて」
ナレッジは目を閉じている、どうやら目を閉じているときだけ【全知】の能力が使えるみたいだ
「どこの方向からだ?」
「残念だけどもう遅い」
「え?」
その瞬間、テレポートさせたはずのScolpioの破片が高速で飛来してきた
風を切る音が聞こえた
人が死ぬ音が聞こえた
血飛沫が吹き上がった
なんと破片はテレパトロの胸を貫いていた
「なるほど、これは厄介だね」
ナレッジは静かに観察している
「まぁいいや、雑魚は死んで当然だ自然淘汰だろ」
ジャンはテレパトロの死体を踏みつけにする
「ジャンさん!人が死んでいるんですよ!どうしてそんなことが言えるんですか」
「うるせぇな、お前だって内心では死んでよかったって思ってるクズだろ?」
「ぐぬぬ!ジャンよ、私に服従しろ!」
「はぁ?ざけんなよ!」
「元帥!ジャンを放してください!喧嘩ならまた後でやっててください!」
さて、Scolpioの破片が、一つだけ触れることが叶わなかったパーツを中心に元の形に嵌っていく
「おおっと、復活復活!」
「復活したのは僕もだけどね、どうして僕を甦らせるチャンスをくれたの?まさかミスだなんて言わないでよ!」
「おおっと、おっと、おっと?よく分かったね
君の強さは想像以上だった
今は演算にエラーが生じている
君のせいだ、君の能力のせいだ
もう後がないから
……皆殺しにするね!皆殺しにするね!
みなごろしみなごろしみなごろしぃいい!」
Scolpioは周囲から大量の鉄片を吸い込み始めた
「何をするつもりなのでしょうか?」
「よしレイ、全ての鉄片を処理してくれ、まもなくScolpioが鉄片を射出するみたいだ」
次の瞬間、Scolpioが鉄片を射出
さらに鉄片は空中で軌道を変え、レイ達を襲う
「遅すぎじゃな〜い?」
レイは全ての鉄片にレーザーを当てて、破壊した
「おおっと、よし、じゃあとっておきのアレを使おうかな!」
Scolpioは何かを引き寄せ始めた
「ナレッジ、あいつ何考えてる?」
「うーん、Scolpioはたった今メタルデビルを呼び覚ましたみたいだ」
「だから、メタルデビルってなんだよ!僕知らねぇよ!」
「メタルデビルはここでちょっと前に暴れてた戦闘ロボット、ドロップ女王がブラックホールで封印してたはずだけど、無理に引き寄せたみたいだ」ナレッジは目を閉じながら答える
「よし、そんなことはさせないのです!」
キャンディは巨大な飴玉を召喚して発射
「おおっと、今は攻撃効かないよ」
なんと、飴玉はScolpioに届くことはなかった
「Scolpioは防御に集中してる、電磁波のバリアが貼られているみたいだ」
「元帥、どうしましょう」
「今は攻撃に備えることしか」
「おおっと12番、君には死んでもらおうと思うよ」
「その名で呼ばないでもらいたいですね!」
「待て、メタルデビルだ!」
なんと、メタルデビルがすぐ近くまで引き寄せられていた
「メタルデビルよ!自壊せよ!」
メアナイトが催眠をかけた
メタルデビルはパーツがバラバラになった
「おおっと、ちょうどいいね!」
Scolpioはそのパーツを重力で引き寄せる
「な…なんなのですか、これ」
「おおっと、これが僕の新しい体だ!」
メタルデビルの体が鎧となって、Scolpioを包み込んでいた
「産業廃棄物はスクラップにでもなっとくんだな!」ジャンは目にも留まらぬ速さで、Scolpioに突進して、蹴りを入れる
「おおっと、君みたいに後先考えずに突っ込んでくる馬鹿は楽だね、ちょっと亜水銀を出したら…」
Scolpioは微量の亜水銀を放出
「ん!?なんだよクソ…」
ジャンは昏睡してしまった




