↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cards[トランプ]  作者: しるしん
PR
39/43

被験体番号038(four leaf clover)

久しぶりの更新です

そしてわかりにくい

寝る前に書くのはやめたがいいのかもしれませんね

眠たくて、ヤル気が削がれてしまいます...

けど、この時間帯くらいしか書けませんし...

生活の改善も必要そうですね

『もう...あんな決断...したくないよ...』


その言葉を最後に、僕はユーフィと会話をしていない。


ユーフィどころか、あの場に居た人とは一切...

ラミさんや鬼のお付きさんとも。


乱暴に狭い部屋に放り込まれた僕は、どうする事も出来ず

ただただ考えていた...


...僕がどこで間違えたのかを。






私は危険生物を誰にも使われていない部屋に閉じ込めた。

武器も取り上げたし、ユーフィも傍にいない...

アイツはあそこでじっとしているはずだ。


そして、現在起きてしまった出来事を御主人に報告する。

私が連れて帰ったヤツの問題だ、私にも非がある。


ゲームのこと、タカカズが死んだこと、それ以外にも大勢死んだこと、モルの様子がおかしかったこと...


全てを話終わり、御主人の様子を伺うと...


「それは大変だったね、疲れただろう?

今日はもう部屋で休むといい」


この一言だけだった。


御主人に聞きたいことは沢山あったが、

私の頭を撫でると、御主人はすぐ仕事に戻ってしまった。


忙しい時に、更に仕事が増えてしまって

私の相手をする時間もないのだろう。

私は大人しく部屋に戻ることにした。






僕はお城を飛び出した。

あまりの出来事に頭が追いついてない。

とにかく今はモルさんに話しかけられないし、ラミくんも忙しいみたいだから

僕に出来るは二ーファさんに相談することだと思った。


なんとなく、モルさんだけは何があっても助けなくちゃいけないと思った。

僕がモルさんに買われたから?


そんなことより、あの時の状況やモルさんの様子からして

心当たりは1つしかない。


僕は空を羽ばたいた、向かうは世界の端っこ

二ーファさんの居る区画に向けて。






外が暗くなってしばらく、人の少なくなった静けさを久しく感じている時だった。


扉の向こうから、叩いたような音がした。


扉の前の生き物を、糸で部屋に引きずり込む。


《...ユーフィ、もう帰ったのか》


「二ーファさん!聞いてください!!」


唐突に帰って来た天使の、ただ事ではない様子に驚き

嫌な予感が頭を巡った。


《...何かあったのか?》


「はい...!実は...

モルさんが武器を手に入れて、その...ぜぇ

周りの人をたくさん...えっと...ぜぇ

箜篌が弓になって...シャンデリアが...ぜぇ」


《落ち着け、そして息を整えろ》


「す、すみません...ぜぇ」


そうとう急いで来たのか、ユーフィは肩で息をしている。


そしてユーフィの言葉の断片で

なんとなく、全てを察した。


《モルが、殺したか?》


「そ、そうなんっ!ゴホッゴホゲホッ」


勢いよく空気を吸い上げたユーフィがむせて咳をした。


ユーフィが落ち着くまで待ち、

そしてまた話を始める。


《それで、モルはどんな様子で、何人殺したんだ?》


「えっと...まるで別人みたいな感じで、

たしか、51人...殺したよ...」


《...はぁ》


ため息が出る。

水槽の中で付いても、ガスマスクから大きな気泡が出るだけだが。


《これで、モルも...『代表』になったな...》


「やっぱり...そうなんですね...」


ユーフィはうつむいた。


《お前、本当は分かってたんだろ?》


「え?」


ユーフィは下を向いていた顔を上げて、俺を見つめた。


《だから、分かってて

止める事も出来たのに、お前は見過ごしたんだろ?》


「そ、そんなわけ...」


俺を見つめていた目は、今度は左右を行ったり来たりしている。


《それは、神がそう仕向けたのか

それとも、お前の怠慢や恐怖...

期待がそうさせたのか...》


「期待?」


泳がしていた焦点をまた俺に合わせる。


《モルが自分と、同じになる事を期待したんだろ?

お前ら、お互い大好きだもんな》


「...そ、そんなこと」


《その反応が心あたりがある証拠だ》


人の言うことにすぐ反対出来るのは、それの意味を理解しきってるから。

本当に頭に無かった場合、「なにそれ」って反応が正しい。


《お望みどおり、モルはお前と同じ『代表』となった

それで、お前はそのモルをどうしたいんだ?》


「...モルさんを」


ユーフィは困惑した表情で、俺を見つめ

そして、意を決したように唾を飲み込み

瞬きをして言った。


「モルさんを助けたいんです」


自信なさげに、それでもハッキリと告げる。


《そんで、そのモルは今どうしてる》


「ラミくんが、お城に閉じ込めてます。」


《お城って、ラミの城か?》


「は、はい

ラミくんのお城の部屋で、今は1人で居ると思います。」


ラミの城、ならば...


《大丈夫だ、ほっとけば帰ってくるだろ。》


「え?」


このユーフィの反応は正解だ。

通常、大量殺人事件を起こせば

たとえ子供でも開放される事は考え難いだろう。


だが、ヤツの城なら話は別だ。


《リュウジ...ラミのご主人様で城の主。

多くの被験体の管理人で俺にこの部屋を与えたヤツだ》


「ええ!?

二ーファさんとあの人って関係あったんですか!!?」


《あくまで憶測だ、ラミの話からして

ラミの云う御主人は、恐らくリュウジだろう》


「ど、どうしてそう思うんですか?」


俺はまた、少し昔を思い出す。


あの日、全てを壊してしまった日の後の事。


『君は、ここの被験体かい?』


『ここの管理人にならないかい?』


『あの獣の被験体は、僕が管理したよ』


『だからもう、大丈夫だよ』




《...ラミの城の地下には、神が居るからだ》




世界は、世界の都合のいい方にしか転がらない。


《ようするに、神がモルを守るし

リュウジもモルをどうこうしないだろう


ユーフィ、お前がいい例だ。》


いまだに理解しきっていないユーフィは

ただ目を見開いて、俺を見つめていた。

four leaf clover=四つ葉のクローバー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。