↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cards[トランプ]  作者: しるしん
PR
29/43

被験体番号028(multimillionaire)

夏休み終わったらヤル気出るよね。

『仕方なくだから、仕方なく私はお前と友達になるんだ』


あれから数日、外の騒ぎもやや収まり

ラミに対してどうこうよりも建物の修理や怪我の手当てが目立って来た。


その間、ラミにはモルとユーフィの事を話、ラミもここに来た経緯を全て話した。

出会った当初に比べれば、可愛げが出てきたように思える。


《今が頃合いだろうな、今日城に行くといい》


あぁ、素晴らし晴天だ...


「...殺す気満々だな」


《いや、そんな事はないぞ》


「お前の表情わかりにくいんだよ」


ガスマスクのおかげで顔の四分の三が隠れてる俺の表情を読むのは、確かに困難だろう


《多少のお仕置きはありだよなって思った程度だ》


「もう充分だろ!私のプライドをどんだけ踏みにじるつもりだ!!」


涙目で訴えるあたり、まだ子供らしくて可愛いと思える。


ラミの年齢を詳しく知ってるわけではないが、番号からして俺らより下なのは確実。


見た感じゃ、12歳から14歳くらいだな。


「ラミくん!」


「ふあ!?」


後ろからユーフィがラミに抱きつく。

すっかり懐いたようだ。


「なにするんだよ!

はーなーせー!!」


「ラミくん、外に出るの?」


ジタバタするラミを何ともせず、後ろから抱きしめた状態で話しかける。


ラミは諦めたように抵抗を止め、ユーフィの質問に答える。


「外...まあそろそろ御主人の機嫌も最高潮に達してそうだし

帰りたい気はまんまんなんだが...」


「晴れ...だね...」


ユーフィが、唯一外の様子を見る事が出来る、

出入扉のガラスに目を向ける


《天気なら問題はない》


「いや、私の体の事説明しただろ?」


《ヴァンパイアの弱点くらいわかっている。

要するに、日に当たらなければいいんだ》


ラミはしばらく考えて言う。


「...布でも羽織っていけってこと?

だが、それでは悪目立ちするし

ここの被験体に襲われた時、対応が難しくなる」


全身の肌を覆う程の布を被っていけば、戦闘になった時闘いづらい。

布の隙間から見えた肌が燃える事も考えられるな。


かといって、全身を包帯で巻いて露出を無くしても、

目も燃えてしまうヴァンパイアは、目にも包帯を巻く必要がある。

完全なミイラ状態で、城までたどり着けるとは思えない。


ならば...


《布を羽織って、ユーフィに空からいってもらうのはどうだ?》


「待ってください」


今まで黙っていたモルが口を出す。


「僕も行く予定なので、ユーフィが2人を運べるとは...」


「1度に2人は...きついかなぁ...」


ユーフィも、これには苦い顔している。


《1度にじゃなくても、ユーフィが往復すればいいだろ》


「いや、それもどうかと思う」


ラミが言う。


「私がその場に居なければ、2人は入れないだろう。

モルから先に運んだとしても、今は城の周りに被験体や警察を配置してる可能性が高い。

囚人服の被検体がうろついていては捕まってしまう。」


《しかしそんな事言っていては何時までたっても帰れない。

晴れの間に帰ったほうが、被験体達に見つからなくていいと思ったが...》


俺はユーフィをじぃ...っと見つめる。


「...僕ががんばれば行ける...かな?」


《よろしく頼む》


「待ってください」


モルが止める。


《何か問題か?

一人は脚、もう一人は腕に抱いて行けばいいだろ》


想像してみたが、これなら行けると思うが...


「ユーフィの発達している部分は翼と脚です。

それ以外は、鳥類のせいか軽く出来ているため、筋力がない。

その筋肉のない腕でここから城まで、一人抱えて飛ぶなんて...」


モルの言っていることは確かに正論。

実際、人を一人抱えて長距離を移動する事は非常に困難である。


だが...


《大丈夫だろ、ヴァンパイアの質量なんてたかが知れてるし》


「え?」


3人とも、わからないって顔をした。

それもそうだろう、そんな広まる話題でもない。


仕方ない、教えてやるか。


《主食が液体の生き物だからな、ましてやラミはまだ小さい

持ち上げてみればわかる話だろ》


3人ともはっとした顔をした。

納得してくれたのだろう。


すると、ユーフィとモルがラミを見つめはじめた。



▼ラミは逃げ出した!


▼ユーフィは追いかけた!


▼ユーフィはラミに追いついた!


▼ラミは逃げれなかった!



「ほんとだー!すっごく軽い!」


「離せー!!これ以上私を惨めにするなー!!!」


ユーフィに軽々しく持ち上げられたラミは、今までで一番ジタバタしている。


やはり傑作品といえど、武器が無くては何も出来ないんだな。


いや、今の今までずっと引きこもっていたんだし、仕方ないのか...


「なるほど、これなら行けるかもしれませんね」


2人の様子を見ていたモルが言う。


「うん!これならいける!!」


「う、うわああぁぁぁ...」


元気よく返事するユーフィに、頭を抱えるラミ。


《そうと決まれば早く行け》


俺は糸で、ラミを覆えそうな厚い布を持ってくる。


「わかりました、出は行きましょうか」


モルが布をとり、ラミに頭から被せる。


「道案内お願いね!ラミくん!」


布の上から、また抱きつくユーフィ。


「もう、いいや...はは...」


軽く放心状態のラミ。



そうして3人は扉を開け。

ユーフィはラミを抱き上げ、モルを脚で掴むと...


「それでは二ーファさん!いってきますね!!」


《...》


別にお前の家じゃないと言ってやりたかったが。

何かを言う前に飛んでいってしまった。


まったく、急ぎ足のヤツだな。

初めて会った日から何も変わってない。


まぁ、久しぶにりホットケーキでも焼いてみるか。


そんな事を思いながら、俺は3人を見つめた。

なんか読みにくい気もしますし、

読んでてイライラしたかもしれません。

そう思ったら構わず感想で指摘していただいてかまいませんので、

これからも被検体達を宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。