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cards[トランプ]  作者: しるしん
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27/43

被験体番号026(multimillionaire)

長い休暇を勝手にとってしまいすみません。


わかりにくいかと思いますが、これからもよろしくお願いします。

《それから、その被験体の世界には

人間が蔓延るようになった。


正直、俺もミュウの言葉を理解しきった訳ではない...


ただ、こないだ起きた事件やモル達を見る限り


良からぬ事が起こるのは確かだ...》


突然聞かされた二ーファさんの過去。


正直、頭がついて行ってない。


「じゃあ私の城の地下に居たあの変な被験体は、そのミュウって事でいいのか?」


ラミくんが口を開く。


唐突にこの世界の出来方を聞かされて、僕は混乱状態で、つまり何が言いたいのかを理解出来なかった。


《詳細は知らないが、その地下というのは

入口の無い地下か?》


「そうだ、私は唐突に呼出されて

穴から落とされたんだ。

ロウソクの光で一部しか見えなかったが

耳と尻尾が生えてたのはわかった。」


《間違いないようだな》


「話しを進めてもらってる所悪いですけど、結局は何を言いたいんですか?」


モルさんが言う。


《...つまり、俺が代表なんだよ》


「え?じゃあコイツは代表じゃないの?」


ラミくんがモルさんに指を指す。


《いや、ソイツは代表候補だ》


「「代表候補?」」


2人の声が被る。

疑問系、意味がわからないのかな。


けど、僕もわからない筈なのに...

なんとなくわかってしまった...


《代表は...トランプの代表だ...》


あぁ...心当たりがある...

二ーファさんの話しからするに、きっと...

そういう事なんだろう...


《トランプカード、全員を倒した...

その頂点に立つ者が、代表だと俺は思う


そして、この感じだと俺以外に

あと3人いるようだ》


「ですが、僕は被験体を殺したりなどしていません。」


「私もないな、なにせ今日まで軟禁されてた身だし...」


「え?軟禁?」


「いろいろあるんだよ」


《お前ら2人は代表候補だ。

そのトランプを手に取ると、[A]になるだろ?》


「つまり、これから殺す事があるかも...

という事ですか?」


《そうだ、ちなみにここには

俺以外にもう一人、代表が居るぞ》


二ーファさんの目線が僕へ向く。



やめて、見ないで...



「...ユーフィ?」


《ユーフィ、そのトランプを手に取れ》


「...冗談キツいですよ、あれは事故です


...僕はやってません!!」



僕は飛び出そうとした、この空間に居たくない。


しかし扉の外には殺戮兵器の群れがあり、とても出られる状況じゃなかった。


「おい、鳥ヤロー」


ラミくんが後ろに居た。


手には[♥A]のトランプ...


「いやだ!!

僕はやってない!!!

僕は...!!!!」


涙が溢れ出す...


あぁ、せっかく忘れかけてたのに...



「やめてあげて下さい」



...目を開けると、モルさんがラミくんの肩を掴んでいた。


「理由はよくわかりませんが、本人がここまで嫌がってますし

追求するのは良くないでしょう」


「...コイツが本当に代表か、確認をするだけだ」


「二ーファさんが言ってるんですし、恐らく合ってます。

確認の必要も無いでしょう。」


「......」


ラミくんは、元いた所に戻って行く。


「...モルさん」


僕はなんとなく呟いた。


「今じゃなくていい、いつか

それに向き合える時がきたらでいいです」


モルさんは僕の目を見ながら言う。


「まずは、本来の目的から片付けましょう

代表なんちゃらは後です」


もしかして、モルさんは...

僕を助けてくれた...?


《...まあいい

それじゃあラミ、この話しを聞いてなお

お前はどうする?》


ラミくんは顎に手を添え、首を傾げる。


「アイツは死にたいと言っていた。

死ねないから、殺して欲しいと...」


《...どういうことだ?》


「あんたにわからない事が

私にわかるわけない


ただ、イレギュラーは生きてる意味がないとかなんやら...」


《未来から来た異端児という事か?

しかし死ぬ必要は...》


「私にはよくわからない、あれが死ぬべきなのか

どうすればいいかわからない。」


二人とも黙ってしまった。


「では、僕から提案よろしいですか?」


声を出したのは、モルさんだった。


「...なんだよ」


「神様どうこうなんかより、完全に私事ですが...


ラミさんの御主人様は、僕らの牢獄の看守長でもありまして


つまりは、そのお城に僕の武器があるかと

思うので...」


「取りに行きたいと?」


「そうです」


「...だが、武器があれば被験体を殺してしまうだろ?」


「その可能性は低いと思います

戦闘向きではないので」


「...だが」


《武器は賛成だ

殺すどうこうより、殺される事の方が危険だ

自分の身は自分で守れるようにしとけ》


「...お前がそう言うなら、そうしたがいいんだろう」


二ーファさんの言葉に、しぶしぶながらもラミくんは頷く。


「しかし、武器管理してる武器の量はかなりある

私一人では骨が折れる

お前も着いてこいよ」


「ええ、もちろんです。

ついでに、この鳥ヤローもよろしいですね?」


モルさんが僕の肩を持つ


「ええぇぇー!!!」

multimillionaire=大富豪

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