被験体番号024(werewolf)
なんとか...
繋がりそう...
『そっか、未練ないんだね』
ミュウはその日の夜、ミュウのいる城に
この世界の被検体全員を集めた...
そして唐突に、皆に向けて言った。
「皆...人狼ゲームって...知ってる?」
人狼ゲーム...沢山の役職があり、人狼と村人が戦うゲームだったはずだ。
ミュウの突然の発言に、被検体達は
驚いたり、また何か言い出したと呆れたり、心配したりとさまざまだったが...
俺は何か、嫌な予感がしていた。
「皆知ってるみたいだね...
じゃあ...」
ミュウは一呼吸おいて話す。
「本気で人狼ゲーム...やろ?」
被検体達は、凍りついた...
ミュウの言葉を理解したから...
ミュウ手のひらから大量の光を出す。
俺を助けたあの日のように
あの日ととおりであれば...あの光は...
「ごめんね...
今のままじゃダメになったの...」
ミュウの顔は、今日地下で見せてた
あの泣きそうな笑顔と同じだった。
「...代表の為の、生贄となって?」
その言葉の直後、光が拡散する。
光は全て、被検体達に飛んでいく
ひとつずつ、身体に染み込んでいく...
逃げだすヤツもいたが、光の速さから逃れられるはずもなく...
あっという間に、その場に居た被検体達は
光を身に受けてしまった。
俺の頭の中に、1枚のトランプが浮かぶ
[♦A]
次に、役職が浮かぶ。
[サイコキラー]
...自分に、夜関わった人間を全て殺す
まるで流れ込んでくるようだった...
思考が作り替えられる、そんな感覚
「ミュウ!いったいこれはどういう事だ!!」
セラスが叫ぶ
「何って...役職決めだよ?」
ミュウは泣きそうな顔で答える。
「自分に必要な情報は、全部教えたでしょ?」
「そうじゃないねん!なんでこんな事せなアカンとか聞きよっと!!」
ミコトも、今にも泣きそうな顔で叫ぶ。
「...代表の為に...51人の...生贄が必要なの...」
さっきから言ってる“代表”の意味がわからない。
なぜそんな訳の分からないものの為に、51人も死ななきゃいけないんだ...!
「理解に苦しみます、何故唐突にそんな事考えたんですか?」
メアの鋭い目がさらにつりあがる。
ミュウを睨み付けていた、あのメアが。
「理解しなくていいよ、もうすぐ死ぬかもしれないんだから
安心して
君達の死は、未来の糧になる」
「ミュウ様、どうして...
そんなに俺達は...不要な存在ですか?」
ディアは震えていた。
あのディアが、ミュウに対して
恐怖し、怯え、後ずさっていた...
「必要だよ、大切な存在だよ
...けど、私の感情どうこうで
未来は救えないんだよ」
今までの雰囲気とは反転し、
ミュウは神様から、邪神となった。
「あぁ、そんな...!!
ミュウ様...ミュウさまあぁぁぁぁぁ!!」
ディアは叫びながら外へ走った
「おい!ディア待て!!」
セラスがディアを追いかける。
俺達も焦ってディアを追いかける。
正直、追いかける必要なんてないのに
なぜかディアを追いかけた
皆、ミュウのそばに、いたくなかったんだ。
外に出ると、ディアの身体が光っていた。
「皆!離れろ!!
ディアは[ボマー]だ!!!」
セラスが皆を寄せ付けまいと叫ぶ
[ボマー]、一晩だけ爆弾を仕掛け
最強状態になれる市民。
爆弾を仕掛けた夜に関わった人は
人間だろうが、人狼だろうが
無差別に殺す役職...
恐らくセラスは、
その夜に近づいた人間として判断されたんだろう。
「ミュウ様...ミュウ様...」
「おい!落ち着けディア!!
これからミュウを説得すれば...」
「ミュウ様に...意見するのか...?
そんな事...出来るわけないだろ!!」
ディアが叫んだ途端、ディアの身体から爆発音が聞こえた。
思わず目を瞑った、
2人の姿を直視出来なかった。
あぁ、どうしてこんな事に...
いったい...どうして...
ミュウの方を見ると
あの、泣きそうな笑顔で
爆発をただただ見つめていた...
...ほのぼのを、
もう少し書きたかった気もする




