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cards[トランプ]  作者: しるしん
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21/43

被験体番号020(war)

20話達成!

なんか過去編長くなりそうで悩み中です。

『君達は、世界により、不要と判定されました』


目の前に現れたそれは、人の様で、全く別の生き物に思えた。


「...私が来たから、もう大丈夫だよ。」


その生き物は、俺に優しく話しかける。


「...あ゛なだは?」


声帯をやられているため、上手く声が出せない。


「私はね、君と同じ被験体だよ。神様のね...」


神の...被験体...?

初めて聞いた。


「ずっと隠されてたんだ、存在を。」


「......」


何が起こっているのか理解が追いつかない。


幻覚を見ているのかもしれない。

俺はもう死んでいるのかもしれない。


ただ、俺には目の前のソレが、本当に神にしか見えなかった。


「さて、じゃあ...

不要の方々、戦争を始めましょうか」


「...戦争?」


「てかコイツ被験体なんだろ?

じゃあ殺してよくね?」


「そうだな、何かされる前に2匹共殺るか。」


人間達が何かを話合っている。


「無駄ですよ、これからルール通りの事のみをして頂きます。」


神様の手のひらから、光の粒が大量に出てくる。


その光は全て、その場にいた人間のほとんどに1つずつ飛んでいき、人間の中に入っていった。


俺の中にも、1つだけ入って来た。

心無しか、力が湧いてくる気がする。


「てめぇ俺の手下達に何しやがった!!」


「だから、戦争をするんですよ?

その為の準備です」


「準備ぃ?」


「トランプの戦争をご存知ないですか?

手札の一番上のカードを同時に出し、一番強いカードを出した人が場に出されたカードをすべて取り。どちらかの手札がなくなった時点でゲームは終了、一番多くの手札を持っていた方が勝ちってゲームですよ」


「そうじゃねえ!だから何をするつもりなのか...」


「だから、トランプの代わりに、人を使うんですよ。」


「はぁ!?」


「さっきの光の玉は記号ですよ、♥とかAとかのね。

ちなみに、強さはその人の存在価値で決まります。」


ん?カード?

まさか俺も含まれてる?

てか明らかに人数不足じゃ...


「人間は27人この館に居るね。じゃあ私のカードを召喚するよ」


神様はまた、さっきと同じように手から沢山の光の粒を出した。


それは全て地面に落ち、さっきの神様の様に少しずつ、人の形になっていく。


「神様、コイツら倒せばいいんだよな?」


「うん、そうだよ」


「私の友達の敵が、この中にいるの」


「一緒にお仕置きしようね」


「このマーメイドの子、早く手当しましょうよ」


「大丈夫、応急処置は出来てる」


応急処置の記憶は無いけど...

さっきの光の玉か?


「まあいいよ、じゃあ始めようか」


「てめぇら、いったい...」


「...?ただの被験体だよ

被験体を護る為に私がんばったんだ」


神様の後ろの被験体達が人間を睨みつける


「ひっ...!」


「人間達も、早く集めておいでよ

じゃないと、このまま始めちゃうよ?」


「くっ...、館の人間全員呼んで来い!!」


「は、はい!」


手下の何人かが扉を開けて出ていく。


「えっと...二ーファかな?」


「......」


俺は声が出せないから、できるだけ首を縦に振る動きをする。


「ふふ、二ーファかぁ...いい名前だね」


この名前はご主人様が付けてくれたものだから、俺は単純に嬉しくなった。


「二ーファ、もう少しだけがんばってね、そしたら...


君の願いを、一緒に叶えに行こうか」


これが、俺と神の出会い。


今の小さな世界が生まれる前の話。

どうしよう...

ちゃんとこの過去から今に繋がるかなぁ...

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