被験体番号020(war)
20話達成!
なんか過去編長くなりそうで悩み中です。
『君達は、世界により、不要と判定されました』
目の前に現れたそれは、人の様で、全く別の生き物に思えた。
「...私が来たから、もう大丈夫だよ。」
その生き物は、俺に優しく話しかける。
「...あ゛なだは?」
声帯をやられているため、上手く声が出せない。
「私はね、君と同じ被験体だよ。神様のね...」
神の...被験体...?
初めて聞いた。
「ずっと隠されてたんだ、存在を。」
「......」
何が起こっているのか理解が追いつかない。
幻覚を見ているのかもしれない。
俺はもう死んでいるのかもしれない。
ただ、俺には目の前のソレが、本当に神にしか見えなかった。
「さて、じゃあ...
不要の方々、戦争を始めましょうか」
「...戦争?」
「てかコイツ被験体なんだろ?
じゃあ殺してよくね?」
「そうだな、何かされる前に2匹共殺るか。」
人間達が何かを話合っている。
「無駄ですよ、これからルール通りの事のみをして頂きます。」
神様の手のひらから、光の粒が大量に出てくる。
その光は全て、その場にいた人間のほとんどに1つずつ飛んでいき、人間の中に入っていった。
俺の中にも、1つだけ入って来た。
心無しか、力が湧いてくる気がする。
「てめぇ俺の手下達に何しやがった!!」
「だから、戦争をするんですよ?
その為の準備です」
「準備ぃ?」
「トランプの戦争をご存知ないですか?
手札の一番上のカードを同時に出し、一番強いカードを出した人が場に出されたカードをすべて取り。どちらかの手札がなくなった時点でゲームは終了、一番多くの手札を持っていた方が勝ちってゲームですよ」
「そうじゃねえ!だから何をするつもりなのか...」
「だから、トランプの代わりに、人を使うんですよ。」
「はぁ!?」
「さっきの光の玉は記号ですよ、♥とかAとかのね。
ちなみに、強さはその人の存在価値で決まります。」
ん?カード?
まさか俺も含まれてる?
てか明らかに人数不足じゃ...
「人間は27人この館に居るね。じゃあ私のカードを召喚するよ」
神様はまた、さっきと同じように手から沢山の光の粒を出した。
それは全て地面に落ち、さっきの神様の様に少しずつ、人の形になっていく。
「神様、コイツら倒せばいいんだよな?」
「うん、そうだよ」
「私の友達の敵が、この中にいるの」
「一緒にお仕置きしようね」
「このマーメイドの子、早く手当しましょうよ」
「大丈夫、応急処置は出来てる」
応急処置の記憶は無いけど...
さっきの光の玉か?
「まあいいよ、じゃあ始めようか」
「てめぇら、いったい...」
「...?ただの被験体だよ
被験体を護る為に私がんばったんだ」
神様の後ろの被験体達が人間を睨みつける
「ひっ...!」
「人間達も、早く集めておいでよ
じゃないと、このまま始めちゃうよ?」
「くっ...、館の人間全員呼んで来い!!」
「は、はい!」
手下の何人かが扉を開けて出ていく。
「えっと...二ーファかな?」
「......」
俺は声が出せないから、できるだけ首を縦に振る動きをする。
「ふふ、二ーファかぁ...いい名前だね」
この名前はご主人様が付けてくれたものだから、俺は単純に嬉しくなった。
「二ーファ、もう少しだけがんばってね、そしたら...
君の願いを、一緒に叶えに行こうか」
これが、俺と神の出会い。
今の小さな世界が生まれる前の話。
どうしよう...
ちゃんとこの過去から今に繋がるかなぁ...




