被験体番号019(war)
あぁ、編集しなくちゃ...
まさかR指定すれすれとは...
二ーファになんか申し訳ない...
『出来るだけ、休みをとれるように努力するから。いい子にしてるんだよ。』
ご主人様とした約束、俺はそれを数分後に破った...
「例の被験体は捕まえた、だから...」
俺を捕まえた人間が、電話で何か話している。
この人間は、この屋敷の使用人。
それも俺に割と近いタイプの。
まあ信頼こそしていなかったが、やっぱり油断が仇となった。
身内だって、敵である可能性は低くない。
俺は、車椅子で部屋に向かっている所をコイツに狙われた。
今は口を塞がれ、手を拘束された状態で放置されている。
脚が脚なもので、移動も難しい。
「はあ!?約束と違うぞ!!被験体を捕まえたら解放する話だろ!!?」
使用人が唐突に叫ぶ。
何やら手違いがあったようだ。
しかしそんな事、俺にはどうでもいい。
どうにか、ここから脱出しなくては...
「...二ーファさん」
電話を終えた使用人が、近づいて来る。
「誠に申し訳ございません。しかし、私も身内を盗られては、ヤツらに従うしか...」
使用人は涙を流しながら言う。
「本当に、本当に申し訳ございません。」
まるで懇願するように、絶望するように、俺の前でうずくまる。
「貴女の...」
「...」
俺には、力がない...
出来る事なんて、ほとんどない...
だから、反論なんて、出来なかった。
そうして失ったのが、この右目。
使用人の身内を盗んだヤツらは滅亡派で、致命傷を与える事を要求して来たようだ。
そして、片目が無くなり、動くのが困難になった代わり、俺は拘束を解かれた。
正直、この使用人を殺してやりたい程恨んだが...
俺にはそんな力がなかった。
使用人はそのまま逃げた、そいつとはそれから1度も会っていない。
片目が無くなり、行動が難しくなったが...
俺は部屋へ戻る事にした。
本来は、ご主人様に報告するのが正解なのだろうが、この時の俺は正しい判断が出来なかったんだ。
{いい子にしてるんだよ。}
この言葉が頭から離れず、ご主人様に迷惑をかけない事しか考えられなかった。
しかし、滅亡派が俺を逃がす訳もなく...
すぐさま俺は、使用人を操ってた滅亡派に捕まった。
そのまま滅亡派のアジトに連れて行かれて、俺は完全に人質とされた。
これは滅亡派のリーダーが、ご主人様にした電話の内容...
「よう...てめぇが例の、“ゴシュジンサマ”ってのか?」
『...なんの事だ?』
「しらばっくれるなよ、マーメイドの被験体さんはコッチが預かってるんだからよぉ...」
『...!!二ーファを拐ったのはお前か!!?』
「まあまあ、落ち着けよ。じゃないと、次は目だけじゃ済まないかもよ?」
『二ーファは無事なのか!?目とはどいうい事だ!!』
「あぁあぁ、騒がしい“ゴシュジンサマ”だねぇ...
おい、腹を切ってやれ。」
俺の近くにいた人間が、ナイフを取り出す。
『おい...二ーファに何をするつもりだ...やめろ、やめてくれ!!』
そのナイフで、
腹を切られる。
血が出た、痛かった、苦しかった。
けど、声はあげなかった。
ご主人様を心配させたくなかった。
ご主人様の手を煩わせてたくなかった。
「あれ?悲鳴あげねぇなぁ...
もう1発やってやれ」
今度は左肩から下に向けて、一直線に切られる。
気の遠くなるような痛さだった、けど声だけはあげなかった。
「ん?意地でも声あげないつもりか?まあいいや、コイツを救いたけりゃ、被験体を10人こっちに寄越せ。明日の22時までにだ、楽しみにしてるぜ」
そう言って電話は切られた。
「なんで悲鳴あげねえんだよ!!」
直後、周りの人間から殴られる。
痛い。
口の中にほんのり鉄の味が広がる。
「...そういえば、お前、歌がうまいんだったな」
リーダーのようなヤツが、ナイフを握る。
「どうせ喋らねぇんだ、いらねえよな?」
そしてそのナイフで、俺の口を...
...あぁ、いっそ死んでしまえたら
心身ボロボロになる中、太陽の光が強く差し込んだ。
俺の目の前に、綺麗な円を描いて...
そしてその光は、少しずつ形を作り、1人の人のような何かになった。
その美しい何かは、俺と人間を別けるようにして立ち、そして、一言呟いた。
「君達は、世界により、不要と判定されました。」
まさか二ーファでこんなに書くことになるとは
やっぱ「戦争」はチョイス間違えたかなぁ
一気にシリアルだわ




