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cards[トランプ]  作者: しるしん
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20/43

被験体番号019(war)

あぁ、編集しなくちゃ...

まさかR指定すれすれとは...

二ーファになんか申し訳ない...

『出来るだけ、休みをとれるように努力するから。いい子にしてるんだよ。』


ご主人様とした約束、俺はそれを数分後に破った...


「例の被験体は捕まえた、だから...」


俺を捕まえた人間が、電話で何か話している。


この人間は、この屋敷の使用人。

それも俺に割と近いタイプの。


まあ信頼こそしていなかったが、やっぱり油断が仇となった。


身内だって、敵である可能性は低くない。


俺は、車椅子で部屋に向かっている所をコイツに狙われた。


今は口を塞がれ、手を拘束された状態で放置されている。

脚が脚なもので、移動も難しい。


「はあ!?約束と違うぞ!!被験体を捕まえたら解放する話だろ!!?」


使用人が唐突に叫ぶ。

何やら手違いがあったようだ。


しかしそんな事、俺にはどうでもいい。

どうにか、ここから脱出しなくては...


「...二ーファさん」


電話を終えた使用人が、近づいて来る。


「誠に申し訳ございません。しかし、私も身内を盗られては、ヤツらに従うしか...」


使用人は涙を流しながら言う。


「本当に、本当に申し訳ございません。」


まるで懇願するように、絶望するように、俺の前でうずくまる。


「貴女の...」


「...」


俺には、力がない...

出来る事なんて、ほとんどない...


だから、反論なんて、出来なかった。




そうして失ったのが、この右目。




使用人の身内を盗んだヤツらは滅亡派で、致命傷を与える事を要求して来たようだ。


そして、片目が無くなり、動くのが困難になった代わり、俺は拘束を解かれた。


正直、この使用人を殺してやりたい程恨んだが...

俺にはそんな力がなかった。


使用人はそのまま逃げた、そいつとはそれから1度も会っていない。


片目が無くなり、行動が難しくなったが...

俺は部屋へ戻る事にした。


本来は、ご主人様に報告するのが正解なのだろうが、この時の俺は正しい判断が出来なかったんだ。


{いい子にしてるんだよ。}


この言葉が頭から離れず、ご主人様に迷惑をかけない事しか考えられなかった。


しかし、滅亡派が俺を逃がす訳もなく...



すぐさま俺は、使用人を操ってた滅亡派に捕まった。



そのまま滅亡派のアジトに連れて行かれて、俺は完全に人質とされた。


これは滅亡派のリーダーが、ご主人様にした電話の内容...


「よう...てめぇが例の、“ゴシュジンサマ”ってのか?」


『...なんの事だ?』


「しらばっくれるなよ、マーメイドの被験体さんはコッチが預かってるんだからよぉ...」


『...!!二ーファを拐ったのはお前か!!?』


「まあまあ、落ち着けよ。じゃないと、次は目だけじゃ済まないかもよ?」


『二ーファは無事なのか!?目とはどいうい事だ!!』


「あぁあぁ、騒がしい“ゴシュジンサマ”だねぇ...

おい、腹を切ってやれ。」


俺の近くにいた人間が、ナイフを取り出す。


『おい...二ーファに何をするつもりだ...やめろ、やめてくれ!!』


そのナイフで、



腹を切られる。



血が出た、痛かった、苦しかった。


けど、声はあげなかった。


ご主人様を心配させたくなかった。

ご主人様の手を煩わせてたくなかった。


「あれ?悲鳴あげねぇなぁ...

もう1発やってやれ」


今度は左肩から下に向けて、一直線に切られる。


気の遠くなるような痛さだった、けど声だけはあげなかった。


「ん?意地でも声あげないつもりか?まあいいや、コイツを救いたけりゃ、被験体を10人こっちに寄越せ。明日の22時までにだ、楽しみにしてるぜ」


そう言って電話は切られた。


「なんで悲鳴あげねえんだよ!!」


直後、周りの人間から殴られる。

痛い。

口の中にほんのり鉄の味が広がる。


「...そういえば、お前、歌がうまいんだったな」


リーダーのようなヤツが、ナイフを握る。


「どうせ喋らねぇんだ、いらねえよな?」


そしてそのナイフで、俺の口を...




...あぁ、いっそ死んでしまえたら




心身ボロボロになる中、太陽の光が強く差し込んだ。


俺の目の前に、綺麗な円を描いて...


そしてその光は、少しずつ形を作り、1人の人のような何かになった。


その美しい何かは、俺と人間を別けるようにして立ち、そして、一言呟いた。




「君達は、世界により、不要と判定されました。」





まさか二ーファでこんなに書くことになるとは

やっぱ「戦争」はチョイス間違えたかなぁ

一気にシリアルだわ

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