被験体番号011(gin rummy)
頭痛注意...
被験体番号011(gin rummy)
『世界はね、世界の都合のいい方にしか転がらないんだよ』
選んだゲームはジンラミー、ラミーの2人版みたいなゲーム。
手札のカードを、同じ数で3枚以上揃えたり、同じマークで数字を並べて揃えて、それを抜かした残りのカードの合計数が低い方の勝ち、というゲーム。
「もっと近くに寄ってよ、そんな所からじゃ出来ないでしょ?」
「......」
「鳥かごの中に入ってくれないと、ゲームにならないよ?」
「......なんでお前は動かない」
「それは動けないからだよ」
ラミくんに脚についた鎖を見せる。
「......わかった」
彼の勘は恐らく当たっている、疑う事は何よりも正しい行為だからね。
そして、ラミくんが私の目の前に座ってくれた。
「じゃあ、配るね」
さっき用意したトランプを振り分ける。
互いに9枚の手札と、二人の間に1つの山札。
私の手札はこんな感じ
[♣A][♦2][♣3][♦5][♣5][♦J][♣J][♥Q][♦K]
私が先行だったから、
[♥4]を取り、[♦K]を出す。
「最初の質問だ、お前はなんの被験体なんだ?」
ラミくんは山札からカードを取り、[♣10]を出す。
「それは秘密、実は自分でも分かってないんだ」
「自分の事なのに?」
「記憶が曖昧なんだ、ただ必要な事はちゃんと覚えてるよ」
山札から[♠︎7]を取り、[♠︎7]を出す。
「外見からして初めて見るタイプだから、最新型かとも思ったけど...」
「まさか、私は君が産まれる前からずっとここに居るよ」
「じゃあ、次の質問...」
ラミくんは山札からカードを取り、[♣9]を出す。
「お前は何故ここに閉じ込められてる?」
「私の事はミュウでいいよ、閉じ込められてると言うよりは、自分の意思でここに居る感じかな?」
山札から[♥A]を取り、[♦2]を出す。
「ここに?人も入れないこの空間でどうやって生活してるんだ?」
「生活も何も、私は...」
ラミくんはさっき出した[♦2]を取り、[♠︎J]を出した。
[ここで、殺される為に居るんだよ]
さっきラミくんが出した[♠︎J]を取り、[♣3]を出す。
「死ねないって事?」
「そう、餓死も自殺も他殺も...この体は受け付けない。」
「そういや、さっきの力も謎だ...」
ラミくんはさっき出した[♣3]を取り、[♠︎Q]を出す。
「武器や力は何なんだ?」
「何だろうね?それもわからないや、気づいたら出来てるもん」
さっきラミくんが出した[♠︎Q]を取り、[♥4]を出す。
「お前は自分で何も分かっていないのに、私をここに呼んだのか?」
ラミくんはさっき出した[♥4]を取り、[♠︎5]を出した。
「全部じゃないよ、目的だけはある。」
私はラミくんが出した[♠︎5]を取った。
「ノック」
私は[♥A]を見せながら言う
「私を殺してもらうんだ」
手札を見せる。
[♣A] [♠︎5][♦5][♣5] [♠︎J][♦J][♣J] [♠︎Q][♥Q][♣Q]
出せるカードは3組、残ったカードは[♣A]、合計数は1。
「殺...す...?」
ラミくんの手札がボロボロと落ちる。
[♥2][♦2] [♠︎3][♦3][♣3] [♥4][♣4][♦6][♠︎8][♦8]
出せるカードは1組、残ったカードの合計数は34。
「はい、私の勝ちだね」
「待って!殺すってどういうこと!!?」
「ん?そのまんまの意味だけど?」
「違う!なんで死ぬ必要があるんだ!お前は何も知らないんだろ!?」
「イレギュラーが生きてる意味ってあると思うの?」
「けど!そもそもなんで私...」
「君は勝負に負けたんだよ?おとなしく言う事聞こうよ」
「こんなの無しだ!!」
「じゃあここで飢え死ぬ?」
「......ぐっ」
「じゃあ私を殺す為にがんばってね?♥のエースくん」
私は[♥A]をラミくんに向けて投げた。
「きっとそれが、導いてくれるよ」
「待って...」
「それじゃあバイバイ」
「待ってよ...」
「期待して待ってるよ」
「待て...!!」
私はラミくんの言葉を聞かずに外へと出した。
ちょっとお話難しくて頭ぐわんぐわんします。
トランプのゲームを小説にするの大変。




