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夕陽
買い物も終わり、僕は、軍隊のいるところまで帰る。
ふと、夕陽を見る。悲しさと夕陽。なぜだろうか?夕陽をこんなに悲しい気持ちで見るのは····。男には悲しいことがある。ことに軍隊にいる僕には、また·····
まあいい。明日も。そう思っていた。ユウラ。彼女は娼婦の娘。娼館に行くようになるのは何才からなのだろうか?その時にあの美しい瞳も消えてしまうのだろうか?
『あれ。』
そう声がする。
『タケル、帰りか!』そうヤマイ隊長からお声がかかる。
『どうだ?首尾は?』
『すべて買いました!』
『そうか、でかした!』
『帰ったら焼き肉いっぱい食べような!!』
『はい!』
『大佐!』
『なんだ?』
『サモの敵軍に不穏な動きがあるようです。』
『そうか。何か動きがあったら、報告しろ!』
『はい!』
『いつの世も戦争よのう。』
『中将殿!』
『中将殿!』
『タケル曹長、ヤマイ大佐。このヤマ、動くぞ。大きなヤマになる。』
『そうですか····』
『なぜ戦争を。』
『理由は大体推察出来る。』
『なんでしょうか?』
『食糧難だ。』
『そうですか。それで。』
『たったそれだけのことで戦争になるんだよ。人間の欲求は、熾烈だ。』
『········』
『帰ろう。』
『帰りましょう。』
どうなることやら




