尋問
熱くなっていきます、····の使い方を覚えた。
夢を見る。僕はどうしてこんなことを·····僕のお父さんは、軍人だった。立派に戦って死んだのだ····
僕は死にたくない·····いい思いをして死にたい。けれど······
『坊や、まだまだだね····』夢で誰かがそう謂う。
『くやしいんだ····』
『タケル、男なら泣くのはよしな。やられたら、やり返せ、それが戦争だよ。』
『僕、弱いんだ·····』
『いずれ、立派になる。お父さんも立派に戦った·····』
『僕も頑張るよ·····』
そこで、目が覚めた。暗い部屋に居る。どうやら、捕虜になったようだ。
部屋の内装は白を基調としている。
美しい音楽が、流れている。CDラジカセから、流れているのは、クラシックの音楽のようだ。
そこで、部屋の電灯が、付く。
『坊や、目が覚めたか·····』
老いた軍人が、僕に話しかけてきた。
『捕虜の気分はどうだ?』
『辛いです。早く解放されたいです····』
『たばこを吸うか?』
『·······僕は13才ですよ。』
『私が、戦争に参加したのは16歳だったぞ。』
『あなたのお父さんは?』
『死んでいたよ。』
『お前も命を大事にしろよ。』
『命になんの価値がありますか?』
『無限の価値があるさ····』
『僕はそんな物は』
『生きていれば、美味しいご飯も食べられて、美しい花も愛でられるし、詩も書ける。』
『確かに、そうですけれど。』
『そうだろう?生あらば、人生ありと謂ったところかな?』
『いえ。生あらば、死ありです。』
『どうして戦うか、分かるか?』
『いえ』
『大切な物を守りたいからだよ。』
『········』
『お前も守備隊に入れ!そうして戦え!』
『はい!』




