第14話 フレンズ.3
少しあたりが暗みを帯びているなか、カンジ、アカリ、ユイは電車に揺られていた。窓から見える景色は次々に流れて行く。今日は何事もなく1日が終わったなと思わせているようだった。
3人は話しながら、それぞれの家がある駅に電車が着くのを待っていた。
ふとユイが、
「ねぇ、アオイ、なんか悩んでいるのかな?
いつもと違った気がして、、、」
アオイの変化に気づいたのか、そう言った。
「え、そうだった?」
アカリは首をかしげる。
「、、、俺もそう思った。
なんかよくわからねぇがずっとなんか考えてんだよな。しかも暗い顔で。」
カンジはユイに同意した。
「、、、やっぱ1ヶ月前のことなのかな?
NWCに追いかけられたんでしょ? 小さな女の子助けるために」
アオイの噂を聞いたのか、ユイはそんな考察を述べた。
「俺もそうじゃねぇかって思うんだけどなぁ、、、あいつは違うって言っているし、、、」
それを聞いてカンジも考えはじめた。話を聞いていたアカリも考え始める。
3人の間に少しの沈黙が流れた。
「、、、ねぇ、本当になやんでるのかな?
例えばただ疲れているだけだったりして。」
アカリが口を開いた。2人とは違う意見を言った。
「う〜ん、そうなのかな?」
ユイは疑問を抱いている。
「だ、だって、復興活動が終わってすぐ大学始まったし、、、」
「まあ、それもあるかもな。」
カンジはアカリの意見を認めようとした。
「あいつ、NWC襲撃の後、数日間入院してたしな。」
「え、そうだったの!?」
カンジの言葉にユイとアカリは驚いた。
「あ、じゃあさ!旅行行かない?
GWに計画してたじゃん。」
アカリは新しいことを提案した。少し考えてからカンジが、
「いいかもな。
確か、レジャーとかするんだったよな?」
「そうそう、後温泉とかも!」
「ちょうどいいじゃねぇか!
どうだ、ユイ?」
「うん、楽しそうだし、いいね〜」
皆一致で旅行を再計画することになった。
「明日、アオイにも言ってみるわ。」
カンジがそう言った。それとほぼ同時に、カンジの住むマンション近くの駅に着いた。
「じゃあな、また明日!」
「うん、また!」
「ばいば〜い!」
手を振りあって、カンジは2人と別れた。
残された2人はまた、電車に揺られはじめた。
「アオイ、元気になればいいなぁ、、、」
アカリはふとそんなことを口にした。
「そうだね、、、
それより、アオイとの旅行、復活して良かったね〜」
ユイは悪い笑みを浮かべながらそう言った。
「え、いや、違うって!
そういうつもりじゃないし、、、」
アカリは慌てて否定する。だが、顔は真っ赤だ。
「ふふふ、ごめんごめん。」
ユイは笑って謝った。
「もう、、、」
少しアカリは頰を膨らませた。
「でも、いい思い出になるといいね」
「そうだね〜」
2人はそんなことを思い、4人で行くはじめての旅行に思いを巡らせた。




