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14.〜ちょっと寄り道〜 望月のコーヒー談義 一杯目

 今日は、ゴールデンウィークのある朝。優しい朝日が窓から差し込む部屋で、望月は目を覚ました。


 「ふぁ〜」

 大きく伸びをして、早速動き始めた。

 午前中にやってみたい事がある。そういう日は、普段より早くに目が覚めてしまう。まだ5時半だ。目覚めが良すぎる。


 望月はこの日、遂に手に入れてしまったコーヒーミルを、どうしても試したかった。いつもは缶のブラックコーヒーを飲んだり、マイボトルに入れて持ち歩いたりしている。だが、今日は遂にーー


 「よし!」朝食を終え、家事も一通り落ち着いたところで、コーヒーミルを箱から取り出す。

 「いい感じ。」筒が握りやすい。


 今回は近くのスーパーで買った、ペルー産のコーヒー豆を試してみる。

 袋をハサミで切り、香りを確かめてみる。コーヒーの苦味のようなものは感じられない。スッとした空気を感じる。

 コーヒー豆のパッケージに書いてあった、"マチュピチュ"と、"柑橘系のキレの良い味"という言葉に惹かれた。これは正解だったかもしれない。


 早速豆をコーヒーミルに入れ、ハンドルを取り付ける。

 そしてーー

 カリ、カリ、カリ……

 少しずつハンドルを回す。この、豆を挽いている感触楽しいな。……ずっと挽いていられる。

 カリ、カリ……引っかかりが無くなった。どうやらもう挽き終えてしまったようだ。


 あっという間の出来事だった。ハンドルを外し、用意していたコーヒーフィルターに挽いた豆を、サラサラと入れていく。インスタントコーヒーでは味わえない香りが、ふわっと漂う。


 お湯を注ぐ。コーヒーの香りが立つ。

 やはり、スッとした香りだ。これは本当にキレが良いのかもしれない。


 まずは、熱い状態を飲む。苦味が全く無い。身体に染み入っていくようだーー


 望月はいつもブラックで飲んでいるが、最初は苦手だった。コーヒー自体も飲めるようになる必要は無かったが、何となくカッコいいという理由で、学生の頃飲むようになっていた。

 ブラックである必要も無いがーー砂糖やらミルクやらで、甘さを調整してから飲むのも面倒だったので、こうしてブラックで慣れてしまっている。


 「やっぱり落としたのは全然違うんだなー。」

 積読のうちの一冊を、コーヒー片手に愉しむのであった。

 この後改めて説明書を読んで、最後の10粒程は挽かないという事を知ったのであった。

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