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小竜の異変

文字少なくてすみません


次の日、僕は起こされずに起きた。久しぶりの平穏な目覚めだ。機嫌よく一階に降りると、家には白沢しかいなかった。


「一吾は?」

「朝、『水月の知らないうちに身体強化をマスターするっ!』って言って一人で出てった。」

「あ、そう。」


一吾君、白沢がもうバラしちゃってるよ?


「森山は?」

「森山も一人で依頼だって」

「ふーん、で、白沢は今日どうするの?」

「うーん、成瀬は?」

「僕も依頼受けようかなぁー。そろそろランク上げたいし」

「あれ?成瀬って上級?」

「いや、オーガの件のこともあるから、もう一回上級の依頼を受ければ上級冒険者にしてくれるって」

「じゃああたしも一緒に行く」

「いいよ、行こうか」


今日は白沢と依頼を受けに行くことになった。



「こんにちは!依頼ですか?デートですか?」


ギルドに入ると受付嬢が話しかけてくる。

結構声が大きいので目立って仕方ない。

ひそひそと「おい、あれが月下狂人だぜ。」とか聞こえるので恥ずかしい。


「依頼です」

「面白くないですね。もう少し慌てて欲しいんですが」

「はあ、つまらないこと言ってないで仕事してくださいよ」


最近事あるごとにちょっかいを出してくる。そういえばこの人名前何?


「クレアですっ」

「へ?」


心を読まれたかのような言葉に思わず間の抜けた返事をしてしまう。


「だから、私の名前はクレアです。」

「ああ、そうですか。僕は成瀬です」

「知ってますよ。ふふふっ」

「ですよね。はっはっは」


笑っていると突然服を掴まれ、頭がガクッとなった。


「成瀬、依頼探そう」

「あ、ハイ」


ちょっと怒ってる?


「怒ってない。」


また心を読まれた。顔に出てるのかな、僕って。



僕たちは山に来ている。

今回の依頼は「小竜の討伐」。

小竜とは、地竜と違い、翼がある竜の亜種だ。上級数人くらいで倒せる。一吾が倒した地竜はまだ幼かったので勝てたんだと思う。

本来、竜種とは人間とは格が違う。

普通の竜は上級冒険者なんかじゃ倒せないくらいだ。特級のパーティーでなんとか、極級一人でなんとかって感じかな?


「「グオオオオオッ」」


小竜の咆哮が聞こえた。


「成瀬、二体来てるっ」

「了解。一体ずつやる?」

「無理」


白沢は致命的なくらい諦めがいい。


「じゃあ一体は僕が倒すからもう一体は白沢メインで僕がサポートで倒そう」

「わかった」


僕は走り出す。姿が見えると、いきなり斬気をはなってみる。


「ギャオオオオッ」


腕が斬り落とされ、小竜が飛び上がる。心配したもう一体の小竜もこちらへ向かって来た。


「ゴゴゴッ」


天と地からブレスがくる。僕は二つ金陣を展開し、それを防いだ。

身体強化を自分にかけると、僕は飛んでいる小竜めがけて跳び上がり、踵落としを食らわせる。


「ゴアアアアッ!」


小竜は地面に落ち、クレーターを作った。あー足がジンジンする。


「白沢の番だよ」

「ギャオオオオ!」


怒ってるな、小竜に仲間意識なんてあったんだ。

取り敢えず様子を見てみる。


「ライトニング、フレア、トルネード」


白沢は雷、火、風の魔法を放った。全て的中だ。


「グオオオオオ!」


効き目が薄いか?やっぱり勇者といえど竜種はきついか。僕は魔銃を放とうと指を向ける。


「待って、一人でやらせて」

「無理はしないでね」


突然諦めの悪くなった白沢は、再び魔法陣を展開する。


「グランドインパクト!」


地が揺れ、抉れた。


「グオオオオオッ」


よろめきながらも小竜が口を開ける。


あれ?なんかおかしい。



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