条件提示
遅れちゃいました!ごめんなさい!でもまだ一週間経ってない筈です!あれ?経ってます?今度は早く上げますよ。頑張ります!
冒険者ギルドのクエストボードに、シュレイさんから頼まれたこと......つまり、行く先々の街の冒険者ギルドの情報掲示板に『伝言』を張り付ける、という依頼を出し終えた私は、1時間後にはこの『伝言』を伝えたい目的の人物と出会うことになりました。早かった.....
「この場合、依頼料は誰に支払われるんでしょうね?」
私かな?貰っていいのでしょうか?
「何ですか?これの伝言相手って私たちだったんですか?」
そう、なんですよね......私は種族と見た目しか聞いてないんですけど、リーダ使えば、種族は解りますし.......
「そうですよ、でも、実際は直接じゃなくて、とりあえず伝言が伝わればOKでしたので.....」
「なるほど.....」
魔女帽を指を弄る魔法使いのお姉さん......いや、魔女族のアクセルさん。
最初会ったときと印象が違い、トゲトゲしてませんでしたが、こっちが元のようです。
たぶん、焦っていたのでしょう.....
そうですよね、大切な仲間と離ればなれになったなら、そうなるかもしれません。
そういうのって羨ましいです。
「冒険仲間......私は一人。」
ぼそりという私の声は種族がら聞こえていたでしょうが、龍人族のシユウさんは流してくれました。
「ふむ、では依頼自体はもう下げてもいいのか、下げるぞ?」
「あ、お願いします。」
「別にいいぞ、それと、助けてくれて感謝する、礼を言うぞ。」
席を立ち、受付嬢の元に向かっていきました。
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シユウさんは龍人族とのことですが、翼とか角とか尻尾とか無いんですけど.....
そう言うところはどうなっているのだろう。
シユウさんの後ろ姿を眺めてました。
「あの、聞いちゃいますけど......アナタ、人族ではありませんよね?」
アクセルさんが訝しげに聞いてきました。
「そうですが、やっぱり分かるんですか?」
私にとっては死活問題なのですごく気になります。
なぜなら、私の半分は【魔物】であり、【魔族】共々討伐対象になっていたりします。
冒険者ギルドにて登録を済ませているので、いきなり襲われるという心配はありませんが、世の中には裏路地に連れ込み奴隷市に流す奴等もいるようで、バレないに越したことはありませんよ。
まぁ、そうなっても、なんとかなる気がしますが.....
「あ、あ~そうですね.....分かるといえば分かります。」
「......どこら辺ですか?見た目ちゃんとしてますよね?髪なんて動かしてないですよ?」
言い辛そうにしているアクセルさんは顔を横に背けていた。
なぜです?
「言うならば.....」
言うならば?
深呼吸をした後、意を決したかのように覚悟を決めた顔を見せました。
「その、うっすらと漂う霧とそのお饅頭....」
失礼な!
「饅頭じゃなくてメリーさんです。」
『Pii!!』
「め、めりー......」
え?ネーミング可笑しかったですか?いや、それはない筈です。
驚いた顔を見せるアクセルさん。
私から顔を背けた後、ぼそりと言ったみたいです。
「......こんな生き物何処にいたっていうんですか!?」
小声で何か言ったようですが、私には聞き取れませんでした。
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アクセルさんはチラチラと私を......いえこの視線移動は......
「気になりますか?」
「っ!?」
「そんなわけないわ。まったく。」
という分かりやすい反応をくれました。
手を横に振るアクセルさんはそれでもチラチラと湯気のように見えたり消えたりする霧に釘付けのようです。
『あまり見ると分解しますよって言っておいてくださいアン。』
怖っ!?
私の周りを漂う霧とかしているミストレニア様の声が聞こえました。
(いえいえ、無理ですよ!初対面でそんなことを......)
私がそういう念話を送っていると受け付けに行っていたシユウさんが戻ってきました。
「すまぬ、魔女殿は好奇心旺盛な為、タマに抑制が聞かぬときがあるのだぞ。」
「リーダー!私はちゃんと自重してましたよ!?ちょっと採取したいって思っただけです!」
「.......思っただけ?だったらその右手のフラスコを締まっておくのだぞ。」
「っ!?」
シユウに言われ勢いよくローブの中に右手を隠すアクセルさん。
うん、私は見てません。
もし実行していたら、ミストレニア様がどうしていたか......
『やはり、魔女族は我々を研究材料にしか見ていないようですね消しましょうアン。』
こっちもブレませんでした。
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気を取り直して三人でテーブルを囲みました。
シユウさんとアクセルさんは仲間がいつ回復し終わるのか聞きたいようですが、残念ながら私から進んでシュレイさんに会って聞くことは出来ません。
と言うわけで、庭園内にいるミストレニア様に聞いてきた貰ったのですけど......
『行ってきましたけど、残念ながらもう暫く掛かるそうです。』
「そうですか......ありがとうございます。」
ミストレニア様から聞いたことをそのまま、二人に伝えました。
二人は、それにより重傷度を予測したらしく、シユウさんは苦い顔を、アクセルさんは俯いてしまいました。
「そうか、すまぬ。」
「ディメイリア.....私は。」
沈痛な面持ちの.....いえ、この暗い空気私には耐えられません.....
「じゃ、じゃあ、私はこれで.....今から町を探索したいので。」
席を立ちその場を離れようとしますが待ったの声が掛かりました。
「ちょっと聞きたいんですけど、いつか分からないと言うことはアナタが行った先で、ということもありますよね?」
「?ええ、シュレイさんと繋がっているのは私ですので、回復しだいシュレイさんが下ろしますから、その時に私がいる場所になりますね。」
たぶんそうだと思いますけど......そういうとアクセルさんは何を思ったのか言いました。
「じゃあ、私達と一緒にいて欲しいのですけど。」
『やはり、そうなりますね.....シュレイ.....予測してましたね?』
ミストレニア様は何かに気づいたようですが私には分かりません。
「一緒ということは、シユウさんとアクセルさんの行き先についていけばいいんですか?」
「む、魔女殿......我が考え事をしている間に何を......」
「リーダーは黙っていてください、あのとき私じゃなくてディメイリアの側にいれば!!」
シユウさんがアクセルさんを睨みますが、アクセルさんは強い意思を持って睨み返します。
アクセルさんの気迫に押されたのかため息を吐きつつシユウさんはヤレヤレといった風に両手を上げました。
「いいえ、私たちは自由気ままな冒険者をやってまして、特にこれといって予定はありません、少し前なら最近噂の迷宮に潜るかな、というのもありましたが、あの戦乱に巻き込まれて断念です。」
つまり......
「私の行き先についてくるんですか?」
「ええ、是非、暫く御供させて貰えませんか?回復が終わるまでくらい。」
む、そうですね......一人じゃ分からないことも現役の冒険者に聞けば色々と分かるかもしれません。
「はい、構いませんよ!寧ろお願いします。」
『......アン、いいのですか?』
『Pi-pi!?』
(いいんですよ......心強いです。それに......)
心配そうに話しかけてくるミストレニア様とメリーさん。
でも、必要なことなのです。
私の返答に取り合えずはホッとしているアクセルさんですが、しかし、
「でも、条件があります!」
「条件?」
「ふむ、当然だぞ。」
ゴクリとするアクセルさん。シユウさんも片眼を瞑りこちらに意識を向けています。
私は........
「アクセルさんは魔導の叡智を求める一族だとか.....つまり、色々と知っていますよね?なので......道中で攻撃系の私が使えそうな魔法を教えてください。」
ポカンとする全員。
でも、しかたないじゃないですか......私教えて貰ってないですもん。
シュレイさんは......基礎が足りないばかりで、精神統一しかやらせてくれませんでしたし、オリジンさん達、城に仕える物質精霊は『攻撃魔法?そういうのは私たちがいる限り必要有りません。大事なのは生活面で役立つ魔法です。』と頑なに拒否。
ミストレニア様に至っては、もう普通の使い方ではないですし。
となると、まともに使えそうな人ってアクセルさんくらいしかいないのではないかと!
そう考えてことなんですけど......どうなんでしょうか?
恐る恐る様子を伺うと再起したアクセルさんが首を縦に振りました。
「そ、そんなことでいいの?そんな魔法学院でも聞けそうなことを.....」
やだなぁ魔法学院とか、【魔物】である私が入れる分けないじゃないですか.....
「まぁ、いいなら良いんですけど。」
そう言って引き受けて貰うことになりました。




