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魔法想花の小さな庭園  作者: 流水一
新章ー大陸を歩くー『精霊の住み処』
85/105

契約の結果

忘年会シーズンになってきました。更新も遅くなって申し訳ないです。

読んでくださりありがとうございます。頑張って更新していきます。

だいたい、もう一つと交互に2日置きペースで!!

自分の【領域魔法】は【領域魔法】に似て非なるものであること常々実感してしまいました。

私の庭園【小さな庭園】は何千年生き続けている精霊様でも見たことがない、とのこと。

まず、ここでの魔法行使や肉体行使にMPを消費しないこと。

これは普通なら自分の領域だけなのが、ここでは全精霊に適用されるらしいのです。

そんな話をミストレニア様が自慢気に他の方々に語っていました。

つまり、魔法使いたい放題の魔核(コア)の減少の制約から解放される特典ということでしょう。

ず、ずるいです.....私なんて私の領域なのに減少しますよ!昔から!!

そういう私にルナリアさんが推測を立ててくれまして.....


「確証はありませんが、【半精霊】というのが原因と言えると思いますが.....それだけに囚われることは在りません。物事を意固地にならず柔らかく考えてみてください。」


と言われてしまいました。

心に留めておきます!!

しかし、ルナリアさんの視線がチラチラと私ではない方向を向いていたのは気のせいでしょうか?


次に、広い.....この一言に尽くせます。

全体でどのくらいなのか聞かれましたが、色々とあって(領域の乗っ取りとか)変動が激しいから分かりま

せん。

最初の頃はドーム2個分でしたね、と言っておきました。


「ドーム?壁?」


うーん、そうですよね......あっちの物差しで測っても判りづらいですね。今度いい例を考えておきます。

そして、私が知らない内に、庭園入り口にある入場門が豪勢になっていました。

気に止めつつ、頭上に書かれているのはーーー

《小さな庭園level:6》

というこの庭園の名前とレベ.....え?


「な、なんで!?」


私はレベルがこんなに上昇しているとは気づきませんでした.....

それから、視線をちょっと上にあげると......

東エリアと西エリアを解禁!

そういう吹き出しが書かれていました。

テーマパークですか.....

そう唖然となるのは仕方ないことです。

そう仕方ないことです。

それに、生まれてからここまで、テンワヤンワだったから仕方ないですよね.....



ひそひそ......

(心の声漏れてるですぅ....)

(三回言いましたね。)

(言ったねー。)

ひそひそ......


あと、こんなに無防備な庭園もあり得ないとか、ウンウンと皆で頷き合っていました.....ほっといてください。

拗ねる私でしたが、待ちきれなかったのか精霊様方がそれぞれ好き勝手に、自分の棲みやすいところを探しに散ってしまい、中心にそびえる大樹の根本のベンチにはーーー


「私だけ....と言うことですか.....」


まぁ、のんびりできて良いですけど、少し前と違いこっちでの時間経過分、現実世界でも同じ時間経過してるので下手をすると戻ったら夜になっていて、今日一日宿屋から出ていないという事態になりかねません。


「気をつけないと......」

「何をですか?」


ぼそりと呟いた私に返す声が真後ろから聞こえました。

私はみんな居なくなったとばかり思っていましたが、それは勘違いだったようです。


「うわぁぁ!」

「......そ、そんな驚かなくてもいいじゃないですか。」


ビックリして声を挙げてしまい、逆に相手に驚かれてしまいました。

なんかごめんなさい.....


「そうですよね、ミストレニア様はもう契約していますもんね。」


だから居て当たり前でしたか....

私が納得して顔を向けると、ミストレニア様は少し悲しそうに見えました。


どうしたのでしょうか?


「アンは、私の意見を聞きませんねよ?」


え?意見て、あの横暴のことですか?

それ以外無さそうですけど、そうなるとミストレニア様結構独占欲強いのかな?


「基本的には聞きますよ、高位の方々ですのし.....それに契約精霊様じゃないですか。」


だって精霊契約で力を貸して貰う立場なので、当然なのです。


「ふーん、でも.....さっき、」

「あれは無理ですよ!!そうしたら残虐非道の殺戮空間に逆戻りじゃないですか!!」


ツーンとした態度のままのミストレニア様。

どうしよう.....


「そもそも、アンは拒否する気はゼロだった気がしますけど.....」

「うっ」

「最初はあんなにびびっていたのに手のひら返しですか?」

「そ、それはだって!」


何千何万のうちの上位一桁台ですよ!びびりますとも、ええ。

機嫌損ねたら『不愉快ね、死んで』とか言われそうです!!


「私も一桁台ですけど、私が初めてあったときは、そんなにビビってませんでしたが、それは私が他と比べて弱く見えたからですか?そうですか.....」

「いやいやいや、違いますよ、あれは見とれていただけです。綺麗だなって。」


そうですよ、あのときは庭園内が、いきなり真っ白になって歌声に導かれてたどり着いたら、美しい舞を披露する薄紫の長髪女性がいて見とれてしまったのです。

当時を思い出しつつ、弱く見えたとかそんなことない、と言いたかったのですけど.....

視線をミストレニア様に向けるとポカンとした顔をした後、点滅する金色の霧粒子によって姿が薄れて、薄れゆくミストレニア様の表情を見ようとしますが俯いていたので見えず、数秒後には全く見えなくなってしまいました。


「あ、あれ?み、ミストレニア様?怒って、います?」

『.......』


返事がありません。

段々と濃くなってくる局地的濃霧。

範囲は大体人一人が隠れる程度の大きさの霧でした。


なんどか呼び掛けましたが.....これはめちゃくちゃ怒っていると見ていいかと思います。

全く返事を返さないどころか、霧に立ち入ったら、ドン!と両手で押し返されました。


「う、うぅ~ん、でも、契約しないと弱いままだし、神様も契約推奨していましたけど....ああ、もう、そんな言い訳じみた理由じゃなくて.....」


不機嫌で居られると場所を提供している私的には気が気じゃないです!

なんとかして、機嫌を直して貰わないと.....


「どうしたら......」


手詰まりの私に、ちょうどこの場に一番早く戻ってきたリコリスさんがさらっと.....


「うふふ、ほっとけば良いのよ。振り回される同族に、はぁはぁ......」


「あ、お帰りなさい、リコリスさん良いところ有りましたか?」


挨拶を返したリコリスさんは丁度ミストレニア様の反対側に座りました。


「ええ、やはり良い場所ね。」


どこにしたか聞くと、指を上に向けるリコリスさん。


「うん?」


私は上を向くとそこには、金色の堀込造形で全体は漆黒の船が浮いていた。

印象はすごい不気味でした。大きな渡し船のような構造。

大きさはシュレイさんの【空飛ぶ(セント・エルシュ)】の丁度半分くらいでした。


「でっか!!」


感嘆の声を出す私に恍惚の視線を向けるリコリスさん。


「あの、圧倒されている表情.....はぁはぁ」


リコリスさんの船はゆっくりと上昇していきました。

どうやら、領域内を旋回し続けるようですね。


「シュレイさんと空中で喧嘩しないでくださいよ?」


一応ですが、注意しておきます。

最初に庭園に入ったとき、シュレイさんの領域と撃ち合いをしていた空飛ぶ船ってリコリスさんだったんですね。



リコリスさんが戻ってから数分した後散っていったメンバーも戻ってきました。

どうやら各自好きなところを見つけられたようです。

領域の端まで飛んでいったルシャが領域が大きくなっていることに気が付いたらしく、どうなってるのですか!?と興奮気味に迫ってきましたが、そういわれても、これ自体は神様に貰った能力ですので、うまく説明できませんし......それに、神様だとか、異世界だとかしゃべって良いものなのか.....


なんとかごまかすことにしましたが、どうやら私は隠し事ができない性格のようで、うろんな目になっていましたが、ルシャが渋々折れてくれました。

ごめんなさい。

ちょっと心が痛いです。

それから、集合した精霊達との話し合いの結果、全員で付きっきりで監視.....いえ、護衛して貰うわけにもいかないので、一日置きに代わる代わる、と言う結果になりました。

担当の日を決めるみたいです。

この世界のカレンダーの詠みは分かりませんが、教えて貰うと1ヶ月は40日、一週間は5日間でした。それぞれの日は自然精霊を示すようで、順に『火の日』『水の日』『土の日』『風の日』『光の日』となっているみたいだです。ちなみに今日は13の土の日です。


そんなわけで、忙しくなったシュレイさんの代わりに私に保護者が着いたわけですけど......私だってそう過保護にされなくてもいいのに.....とは、死にそうになりまくったので言えません。悔しいですが......


曜日に対して契約精霊の数が多くなっていますが、こちらも順番に行く予定だそうで、契約者が多く、契約者に実力者も多い精霊は、都合をつけて貰っているとか.....特にルナリアさんとアサギリさんのふたりは2週間に一回くらいしか私をみることは不可能らしいのです。

ルナリアさんは分かりますが......アサギリさんて人気だったんですね......


そういうわけで、一ヶ月の担当を決めた精霊たちは契約者に『この日は出れません』と言いに行くようで、颯爽と私の領域から居なくなりました。


「なんか、バイトのシフトみたいです.....」


そう呟く私でした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。


因みに契約者が私以外いない方が2名ほどいましたが.....

それはミストレニア様とナチュリオレさんで彼女達は私の庭園でのんびりするそうです。


とりあえずできることは終わり、結構時間も経ったので、向こう側に戻るとします。



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