おや、庭園のようすが......②
おひさしぶりんぐす。デスッ!遅くなりましたがまた復帰しましたよ!あと投稿間隔が空くかもしれません。あ、もう一つ平行で始めましたぁー、、こっちはスパスパ短めですよ。
私が前世の文化の話をしたら興味を持ったのか、出会う度に聞いてくるトパーズさんは、私が知らない間に染まっていた.....
トパーズさんの服や小道具を創ったコミュニティの拡がりは知らないけど、もし、あの格好のトパーズさんが元いた世界に行っても不思議がられなんじゃないかな?
あのヘッドフォンカッコよかったですし、似合ってましたね。
「トパーズさんの髪色に映えると言いますか......あれ?もしや!」
髪色が近い私にも似合うんじゃ!?戻ったら是非作って貰えるか頼んでみましょう。
きっと見た目だけの飾りですしね。
内部構造までは無理でしょう。
「うっわぁ.......」
ほけぇ~と見上げる先は当然、私の魔法領域【小さな庭園】なわけですけど......いつのまに、様変わりしたんでしょうか......
「容赦無用の超絶バトル空間になってるんですけど......」
ドッゴンドッゴンとなる魔法の衝撃。
巻き上げられる花壇の土。
そこかしこで聞こえる金属のぶつかる甲高い音.....
叫びを上げる獣の声に、遥か上空では船と島での砲撃戦。
いま、このwelcomeてなってる入り口から一歩でも踏み出すと、私は死にます。
それほどまでに荒々しいまさしく!
「死地!」
上空から私目掛けて落下してきたシュレイさんが重力を感じさせずに着地しました。
「おれ、この戦いが終わったら、故郷に残した幼馴染みと結婚するんだ......」
「バカなこと言ってるんじゃないわよ。」
バシッと叩かれる頭。
「ね~、私知らないんですけど......何があってこうなったんです?」
「え?あれよ、その、まぁ、あれなのよ!!」
さっと顔をそらすシュレイさんに虚ろな視線を送りました。
まぁ、いいですけどね......もう。
『これ、私が止めるんですか?』
『わ、私じゃ無理よ、私の立ち位置からはなにも言えないわ。』
と言われれば仕方有りません。
『私、死にます?』
『平気よ......たぶん。』
苦笑いのシュレイさん.....連れてきたのシュレイさんなのに.....はぁ。
『よし!』
気合いを入れ、この『死地』一歩を踏み入れます。
うわ、今隣を棒手裏剣が!!
後ろを向いて帰って良いか目で合図しますが、おう、手をクロスされました。
「え、おほん!......え?」
シーンと静まりかえる周囲。
あれ、さっきまで激闘を繰り広げてたのに!
めっちゃ静まりましたよ!?
じっと見つめる視線。
私の声を待ってる空気。
ええい、勢いで行くしかない!
「皆さんようこそ!私の......侵略し、侵......侵略し放題な、庭園へ......グスッ。」
何故だろう、目にゴミでも入ったのかな?きっとそうかな......
私は遠くの空を眺め、黄昏ることにした。
故に、殺伐とした空気が、和らぎ、逆におろおろとした空気になっていることには気づかなかった。
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さて、あのあと気持ちも持ち直した私は、普通の大樹としては大きく、世界樹としてはまだまだ小降りな木の根本にテーブルとベンチを持ってきて座っている。
お茶会?
「配慮......どうぞ。」
あ、ありがとうエルシュさん。
エルシュさんはペコリと頭を下げた後、『みんな』にカップを渡しに行き始めた。
うーん、展開に着いていけませんので、誰かにこれまでの出来事を教えて貰いましょうか....
「アン、味見させてください。」
「へ?あ、はいどうぞ?」
「ありがとう!」
私はどうしようかと悩んでいたため気の無い返事をしてしまった様だ。
私に配られたカップに手を伸ばし、口を付けようとするミストレニア様に今更ながら気づいた。
呆れつつも言う。
「自分のがあるじゃないですか.....」
「ええ、でもこれが良いのですよ♪」
「はぁ、いいですけど、じゃあ、そっちもらいますからね。」
隣に座るミストレニア様の前に置かれたカップを引ったくる。
残念そうな顔を一瞬作るが、良いことでも思い付いた顔をしていました。
ミストレニア様が、今度こそ飲もうとした瞬間。
シュッーーー。
音と共にミストレニア様の胸元を貫通し、椅子の背もたれを越え地面までめり込む電撃の槍がバチバチと音を鳴らす。
「ふん!あーてがすべったー。」
「ちょっ、シュレイさん!何してるんですか!?」
「霧女の悪巧みの阻止よ。」
なんとか、このテーブルに皆さんついて貰ったのに!また暴れさせるつもりなんですか!?
対面に座るシュレイさんはテーブルに突っ伏し、不機嫌そうに周りを見ていた。
「ミストレニアは......嫌だけど良いとして、嫌だけど!」
「そう邪険がらないでください。悲しくて昔のことを話してしまいそうです。」
カランカラン、と槍が落ち、何事もなかったかのように紅茶を啜るミストレニア様。
「うっ、あとで詳しく話しましょう。ミストレニア。」
「ええ、でも。」
「山....丸ごと。」
「是非、そうしましょうか。」
嫌な顔をしつつもお互いが握手をしていました。
仲良くやるようで安心の私です。
「あら、エルシュさん。淹れる紅茶味が違いますね。」
「肯定.....異世界の有名店仕様です。」
「んー、そうだったのかー。」
「おほほ、私は解っていましたけどね。」
「うふふ、『初めてですわ!』ってはしゃいでいた癖に笑えます。」
「リコリス!?貴女っ。」
わいわい楽しそうに馴染んでますけど、私皆さんのこと知らないんですが.....
「機嫌損ねたら私殺されますか?」
「いや、ビビりすぎよアン。」
でもですよ、私なんて有象無象の虫けらと同じですよ。
さっきの戦闘見ました?
私には爆破が断続的に起こること以外見えませんでしたけどね。
これが精霊種ですか.....
「なんて、恐ろしい。」
「そんなに変わりませんよ。アンも半精霊に成ったらしいじゃないですか.....誰かのせいで(ぼそり。」
「いいじゃない、『使えない』スキルに頼るよりは精霊種の方が何かと楽よ。」
そうなんですね。二人が言うならそうなんでしょう.....
ん?カタカタとテーブルが揺れてきましたけど。
下を覗き込むとーーー。
なにもありませんね?
「あれ?」
「なに、気にしてる!のアン?」
「どう!され!ましたか。」
二人の発言と同時に揺れるんですけど.....
まぁ、いいです。
配膳が終わったのか、満足した顔.....いや、無表情ですよね。
エルシュさんが戻ってきた。
「提言......自己紹介から初めてはいかかがでしょう?」
うん、そうしましょうか.....私も皆さんのこと知りたいですからね。
別に起こりっぽいとか、キレやすいとか、ドSとか、いじめが好きとか、そんなことを聞きたい分けじゃないですからね。勘違いしないでくださいよ。
「まず、この庭園の主である私が『知っていると思いますので飛ばします。』.....」
再び席に座る私は膝を抱え頭を埋める。
「いいですよ、私なんて。」
そうふて腐れた昼下がりの出来事。




