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魔法想花の小さな庭園  作者: 流水一
4章ー半精霊化ーフルエンク攻略
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合流②ー『月光花』ー

「ありゃ?やっぱりコーラルだったのニャ。」


「ミャオさん、魔力波紋からそうだっていったじゃないですか.....」


「「あー、ミャオとレイシス(れいしすー)!!」」


「二人ともここ1か月どこ行っていいるのかと思ったら、まさかフルエンクだったとは.......無事で何よりです。レイシス、ミャオさん。」


機龍が大型空中船に激突してから10分後、コーラルは相変わらず『天眼のリューメリウス』の力を借りていたため、フルエンクのすべての動きが手に取るように分かっていたが、やはり、自らの居場所を全体に伝えてしまう程の膨大な魔力放出のせいで自律行動兵器や、フルエンクの魔法使いなどが段々と、ここ『SE-11ターミナル』に集まってきているのを感じ、ため息をついていた。

しかし先程、頭の中に展開している3Dマップに変化があったのだ。

フルエンク南エリアの端にあった2つのターゲットアイコンが自分を示すアイコンの目の前に突然表示され、そして同時にコーラルの正面に茶髪に身軽な服装のネコミミで長身の女性と白銀の騎士甲冑を纏い腰に麗美な両刃の直剣を鞘に入れた青髪の優男が音もなく僅かな閃光だけ発して現れたのだ。

コーラルの前に突然現れた人物に対応するように、悪魔のリリエスがコーラルの前に立ち片手に黒い炎を灯したが.......相手は交戦の意思はなく良く見ると見知った顔だったため、二人に抱きつく双子に和まされ、みんな警戒を解いて話を始めていた。


ミャオとレイシスの報告から50分が経った。

レイシスは先程までいた100名近くの強襲メンバーにビックリしていた。


「それにしても驚いたよ、銀はともかくこれほどまでの人数を集めてフルエンクに攻めてくるなんて.......勝てる見込みがあったのかい?」


「いい線行けると思ったんですよレイシス。相手が【魔王】を引き入れたようにこっちも【魔皇】新旧の二人がいますからね。」


「な!?本当かい?と言うことはアークウェイが来てるのか!?」


「え?いえ、彼はまだフルエンクには上がってきていませんね。」


これまでの経緯をお互いに話しつつ、これからのことを考える二人の右側では、長身のミャオ・チャトレに抱きつきタックルを繰り出す双子とそれを簡単にいなしている光景が見て取れた。


そしてそれを見ていたのはこの『SE-11ターミナル』に現在いる2人だけだった。

一人は銀髪金眼にウサミミの少女。

もう一人は赤髪に褐色の肌で赤黒い巻き角を持つ悪魔。


それだけだ。


今、『SE-11ターミナル』にいるメンバーはA級パーティー『リストリア』のリーダーのレイシスに、ミャオ、コーラル、銀、エルとアール、そして臨時メンバーのリリエスの総勢7名と、偵察に出ているもう一つの、A級パーティー『ミュゼン』はリーダーで龍人のシユウ、天使とエルフのハーフのディメイリア、叡智を探求する魔族の魔女型(ウィッチ)通称【魔女族】のアクセル、最後に妖精族(フェアリー)のナナリナーナの4名。つまり、合わせて11名のみがフルエンクに残っていた。

残りのメンバーは、各方面の索敵を終了させ地上に戻って貰ったのだ。理由はミャオとレイシスにもたらされた情報で【召喚術式】の生け贄にされる可能性があるためだ。ミャオが【観察眼】で調べた結果、この術式は魔方陣に乗った人数が200を越えると発動するらしく、乗った人々の魂を吸い取り、【亡者】化させてしまうらしい。して集まった魂でそれ相応の強さを持つ生物が召喚されることにより、被害が計り知れない。

確かにその時、フルエンクでコーラルが『天眼』で数えた人数は454名で、条件には一致しているためいつ発動するか分からないことから、実力があり、ある程度レジスト出来なお、少数で連携ができるメンバーだけが残ることとなったのだ。

そして降りた彼らも、フルエンクから【亡者】が降りてきて広がらないないように12の集落に散って対応するという作戦だ。

本来は、【召喚術式】の起点を速攻で壊せばいいが、その起点がフルエンク空中浮遊都市に1200以上あるため、この方法は使えなく、さらに言えば、そんな分散して動くことも出来ない。コーラルの情報から、この都市に残ってるフルエンクの魔導師はAクラス相当らしい。低ランクで下手に大勢で当たっても被害が出るだけでダメージも与えられないだろう、と言える。ぶつかるなら、やはり連携が取れている1パーティーで各個撃破していくしかない。不安要素があるとすれば、フルエンクに潜り込んでいる植物精霊種がこちらを攻撃してこないか、ということだけだろう。


「銀ちゃん、さっき言ってたミャオさんの話って本当なのかしら?」


「......ふん。」


悪魔のリリエスが獣人の銀の顔を覗き込みながら聞くと不機嫌ですと言わんばかりに顔を背ける。

リリエスはその行動を可笑しそうにクスリと笑う。


(なにこの子はミャオさんに嫉妬してるのかしら?)


リリエスは銀の感情を読み取りそう思った。すると、ぼそりと声がリリエスの耳には入る。


「......私だって、それくらいできるのよ。」


リリエスは聞こえた声と、ミャオの姿を見比べて、頭に浮かんだ第一案を即座に取り消し、深く考えることにした。


(子供と戯れたい訳じゃないわね、それ以外って言うと.......隠密潜入調査のことかしら?)


たぶんこれね。そう結論付けたリリエスは銀が潜入調査をするイメージを頭に浮かべてみた。


「ぶふっ!」


「ん?リリエス?どうしたのよ。」


「な、な、んでもないわ......ぶっ。」


「なんなのよ!?」


どうやらイメージだけでリリエスのツボに入ったようで、不覚にもイメージの元となる本人からキツい目線を貰ってしまった。


「ごめんなさい、何でもないのよ......ただ、銀ちゃんは目立つから潜入はむ、むかな、い、わ。」


「ちょっと笑い堪えながら言うのやめて貰える?そこはかとなくイラッとするわ。あと感情を読むな!」


ごめんごめんと謝りつつ、横目で見た銀の顔が少し赤いかな、と思ったリリエスだった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー。



40分が経過した頃。動き出した自律兵器と5名ほどの魔導師を倒した。


『リストリア』で180の自律兵器を倒して、魔導師を2人。

メンバーに怪我はなかった。

『ミュゼン』は60の自律兵器と魔導師3人。

こっちもハーフエルフのディメイリアの矢が尽きたくらいで被害はなかった。


そこから、20分......


2パーティーは中央エリアへのゲートを潜ってすぐ正面にいる人物と向かい合うことになった。

その人物は斜め後ろから注がれる月明かりに輝く綺麗な淡い金色の髪と落ち着いた雰囲気の女性だった。

女性の両手にはフルエンク軍の制服を着る人物がぐったりとしていた。


「あらら、早いお着きですね.......みなさん。もう少しで片付けておいたのですけど......」


そういって両手で捕まれていた二人は真上から降り注ぐ月光を受け、肉体を分解されていた。


二つのパーティーは目の前の人物に息を飲んだ。

なぜなら目の前にいるのは何千万といる植物精霊でも、知名度および実力が一桁台の『月光花のルナリア』だったからだ。

次回ー主人公サイドー

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