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魔法想花の小さな庭園  作者: 流水一
4章ー半精霊化ーフルエンク攻略
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プレゼントは魔改造道具

今までの話を修正するのでしばしのお待ちを。

ここまで読んでくれてありがとうございました。

さて、あれからどれだけ時間が過ぎたことでしょうか.......私から見える景色は代わり映えのない薄暗い研究室の一部。

外の景色なんて見えるハズもなく、見えても現実世界じゃなく、私の魔法空間内だから正確に知ることはできないでしょうけど。

そして、今この部屋の入り口から光が差し込み人影を作っていました。

おお、この部屋の外は電灯付きの廊下のようですね。

まぁ、当然のことながら入ってきたのはこの【空飛ぶ(セント・エルシュ)】の主であるシュレイさんでした。


「ね!急いで戻ったけど、寂しくなか、った......」


ステップでもしそうな雰囲気のシュレイさんが、ある一角を見て動きを止めました。

そう、見つめる方向には私が意識的に視界にいれないようにしていたエルシュさんの方向でした。

エルシュさんは呆然と研究室のある方向を見てポツリと呟きました。


「感激。この感情はまさしく......「エルシュ?」ひゃぁ!」


シュレイさんに話しかけられ、ビクッとし可愛らしい声をだしたエルシュさん......いつもなら庭園内に来たシュレイさんを迎えに行っているのに、何て言うか、賢者タイム?だったエルシュさんは今まで気づかなかったみたいだ。


「動揺。お、おかえりなさい......主様。」


「エルシュ、後ろにある山のようなモノはなんなのよ。」


振り向いたエルシュさんは無表情でしたが声が震えていました。

呆れたような顔のシュレイさんが私たちを見つめます。

正確にはエルシュさんがもっていた『モノ』とか、後ろの山積みの『モノ』ですけど。


「......で、私が居ない間何してたわけ?」


そう言って、私とエルシュさんを見たのち、私に視線を送ってきます。

いや、まさか、疑ってませんよね?私動けないんですよ?


「アン.......教えて。」


「えっと、その.....」


う、話せば長いような、短いような......言って良いのかな?

いいよね。

ここは話すべきなのかもしれませんね。

過去には戻れないですし、培養槽の中でクスリ漬けにされている私じゃ逃げようもありませんから。

私が意を決して話そうとしたとき、エルシュさんが私の前に立ちました。

邪魔する気ですか........


「問、先程の、幼女好き好き大好き純人族との問題は解決したのですか?」


そう問いかけるエルシュさん。

て、なんですか!そのロリコン族は、なんていう世界だ!

まったく、そんな種族を産み出すなんて!!

この世界にまともな神はいないのか......

うまく、話を反らそうとしていますけど、身体の後ろにそのサイズは隠れないかな.....無念。

私から、1m30cmくらいの長さの棒についた大きなハサミが見える。


ジト眼を向けつつ、質問には答えるシュレイさん。


「ああ、問題はなんだか分かんないけど、【テレポート】で逃げられたわ。まぁ、問題も実は解決してるんじゃないかと思うわね。こっちは答えたんだからそっちの番よね?」


まぁ、そうなりますよね.......もうちょい、気を引くことはできなかったんですか?エルシュさん......

しかし、なんとシュレイさんが答えた僅か数秒の間に策を巡らせていたとは!!

エルシュさん、恐るべし。


エルシュさんは、無表情のまま「やれやれバレてしまいましたね、ふ~。」みたいなポーズを取った後、片手で緑髪をさっと後ろに払ってーーー。


「真実暴露。すべてはアンが退屈でやりました......私は管理者として整理していただけです。」


「ちょっ、結局なんも思い付かなくてプランAのままじゃないですか!!しかも、『秘書がやりました。』みたいな言い方までして、隠し通せるとでも!?」


あの、「やれやれ」した間はなんなんですか!?

しかもさらっと嘘つくとか、シュレイさんは主でしょ!!


して、シュレイさんの反応は......


「そ、そうなの......わ、わかったわ。」


エルシュさんのドヤ顔を苦笑いして視線を反らしていた。


「引かれてるじゃないですか!しかもフォローまでさせて。相手主ですよね?」


正直今までの知的な主の秘書みたいな印象が変わりますよエルシュさん、まったく、もう!


(邪魔。ちっ、除草液でも流して立場を分か......)


なんか、ぼそっと聞こえたぁぁぁぁぁ!!

除草液って......今なら多分死ねますよ?やばいですよ?

それ、私のカタログから取り寄せたやつですよね?


「ちょ、止めてくださいよ!しようとしたら、命に替えても言いますよ!!せっかく黙ってたのに。」


「失笑。私の主が、おこさま(笑)の言うことを私より信じるとでも?」


「むっか、今、そこはかとなく馬鹿にしましたね?」


培養槽をガンガン叩いてエルシュさんに抗議し、視線で火花を散らしているとシュレイさんがポカンとしていました。

どうしたのでしょうか......


「......アンタ達もう、仲良くなったの?」


会ったのは昨日が『一応』初めてじゃないの......


そう呟くシュレイさんに、エルシュさんが答えます。


「回答。ええ、責任を背負ってくれるほどの仲良しです。」


「ふぇあ!」


ニッコリ微笑みつつ、いけしゃあしゃあと答えるエルシュさんに私は驚きすぎて変な声が出てしまいました。

因みにそんな仲だったらお断り.......するのかな?責任の内容にもよりますけど、今回はナイですね。OKOTOWARIです。


しかし、エルシュさんのそういう対応に慣れているのか、すげなくかわしていくシュレイさん。

「そう」「ふーん」「ふぇー」とか相槌を打つだけでした。


意外に手厳しいなシュレイさん。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー。


しばらくして、そっけなく返され続けたのが心に来たのか、最終的にあっさりと暴露しました。

どうやら、無理矢理のテンションで騙そうとしたが、さすが主。手強かった。

というエルシュさん。

てか、素直に言おうよ。


エルシュさんと私が事の顛末を話初めて、3分くらいたった後、シュレイさんは真剣な顔でこう言いました。


「うん、なんか想像できそうだから、要約してエルシュ。」


「了承。」


それに即座に答えるエルシュさん。


「私退屈。神の力。試し作成。意外にオモロー。」


......うん、あってる。


私に本当か?と視線を送るエルシュさんに、「大体そんな感じ」と言いました。

シュレイさんは、使われていたカタログをエルシュさんから手渡され内容を確認していた。


「ん?level.3?南のエリアにあった研究施設機能の開放?」


「その新機能と、後は別の場所からエルシュさんが持ってきたアイテムを、隣の部屋から持ってきたの合成釜でチンッ!と。」


私は山積みの横にちょこんとあるカラフルな釜に指を差しました。


「へ、へー......」


そう、相槌を打つシュレイさんの顔はキラキラワクワクの先程のエルシュさんと一緒の顔をしていた。



MPのご利用は計画的に......聞いていませんね、これは。



ーーーーーーーーーーーーーーー。


エルシュさんと同じく様々なモノ、磁石とか、シャベル・ツルハシ・爆薬・布団・最後に耕運機(大型)を召喚した。

召喚できるものは、小物・生活品・農業系・庭園作成補助・魔法領域補助の5種類だ。

これは始めにカタログ貰ったとき見た。

因みにこの部屋には入らないからシュレイさんが【想天花(黒/白)】『境界』の力で別位相に保管している。


その後、満足の賢者タイムの後しばらくして、シュレイさんがついに突っ込んできた。


「ここまで話を聞くに、その『変なの』いったいどんなスペックになってるのよ。」


そう、エルシュさんが唯一隠そうとしたこの、『高枝伐りバサミ』は私の話を元に作られているから、私もドキッとしてしまう。

隠そうとした理由は、やり過ぎたためだ。主にエルシュさんが!

正直、一定条件で魔剣・聖剣並みの力が出せるらしい。何てものを......


「回答。とりあえずシュレイ様は触らないことを誓っていただけますか?」


真剣な顔をするエルシュ。

いや、無表情とかわりませんね。

まぁ、『このハサミ』については私も同意見だ。

シュレイさんは私の魂の半分を受け持つとはいえ、【空飛ぶ島】に蓄えられた魔力は膨大だ。

もし、この『ブツ』が暴走なんてしたらたまったもんじゃない。


「ん?まぁ、いいわよ......アン専用ってことね?私も武器渡そうと思ってたからエルシュが選んだのならそれで良いわ。」


「シュレイさん.....ありがとうございます。」

(まさかの自家製......)


「いいのよ.......で?」


エルシュさんに話を促すシュレイさん。


咳払いをしてから、エルシュさんは語りだした。

正直私は恥ずかしい限りだ。


「まずーーー。」



ーーーーーーーーーーーーーーー。


「質問。これはどういうモノなのですか?」


そう、私に聞いてきたエルシュさんはこのリーダの文字が読めない訳じゃなく、使い方を聞いているようだった。

なので私は、『高枝伐りバサミ』について簡単に説明したのです。

そして、私は前世の感覚で話していたため決定的なことに気づいていなかったのです。


「これは『高枝伐りバサミ』と言って、届かない場所にある枝をスパンッと落としたりするものですね.....字のごとく、高い(場所にある)枝を楽に切り落とすものです。」


そう説明すると、エルシュさんはデバイスを床に落とし、顔を青ざめさせて震えていました。

今思えば分かりきったことですけど、あのときは、ん?

くらいしか思わなかったのです。


「驚愕。届かない場所に(魔法物理障壁の先に)ある枝(手足)を一撃で刈り取る兵器ですか。」


「ん!兵器じゃないけど大体あってる。」


うん、あってますよね。なんで震えてるんでしょうか.....


「と、問。高い相手も(格が違っても)楽に殺せる?」


「イエス!スパスパ行けますよ?」


ごくりっ、そう音が聞こえた。


エルシュさんが震える手で召喚ボタンを押すと......

ボフンって音と共になんの捻りもない只の『高枝伐りバサミ』が召喚されたのです。


「これがそうですよ?」


動きを止めてフルフルとしているエルシュさんに声をかけると、


「激怒!これじゃありません。はっ、召喚とは心が通じ会わないとそれ相応のモノが召喚できないと言います。」


「はぁ......」


なんで怒ってるんでしょうか?


「悔恨!私が未熟だから、最強の『高枝伐りバサミ』を召喚出来なかったということですか!?くっ、なんということでしょうか、こんなに長い時を生き、戦場を駆けたのに手に入れられるのは『只のがらくた』とは。」


「いや、それ、結構有名メーカーの奴だと思いますけど.......普通にハイスペックですよ?がらくたじゃないと思いますけど......」


そういう私に、エルシュさんは同情は結構ですといいます。

意味がわかりません。

あと、その澄まし顔にイラッときました。

そうしてその場(『高枝伐りバサミ』の周り)をグルグルとしだして数分後ーーー。


エルシュさんはハッとした表情を......


「機転。そうです、これは寧ろあえて何もない状態を召喚されたに違いありません。つまり、最強とは自分の中に.......」


なんか怖いんで様子を見守る私。


キリッとした眼を私に向けたエルシュさん。


「妥協。少し準備がありますのでこの場を離れますが、動かないで待っていてください。」


そう言ってバシュッと消えるエルシュさん。

して、3秒後。


「到着。ただいま戻りました。」


はやっ!そして荷物多!!


まぁ、その後は、合成釜でバンバン改造された『高枝伐りバサミ』が......と言うわけです。

そして、合成相手を自らの宝物庫の肥やしになっているモノ。

で、出来たスペックが......



固有名:『高枝伐りバサミ』

武装種類:(ランス)/(シザーズ)

合成者:アン

付与能力:【分離】【接続】【夫婦剣】【遠刃(分離時)】【耐久EX(槍専用)】【空間切断(鋏専用)】【魔法障壁無視(鋏限定)】【力要らず】【自動研磨】【対植物】


「......という感じに。」


「バカじゃないの?」


「便乗。アン馬鹿にされてますよ。」


「エルシュェ......」


しかも、動けないのに合成者私って.......








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