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魔法想花の小さな庭園  作者: 流水一
4章ー半精霊化ーフルエンク攻略
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子供の前では良く見てほしい。

爆笑するシュレイさんとファントムさんを恨めしい目で見つめるファリエラさん。


「ふん、長く生きただけで恋愛経験もない喪女どもに笑われる筋合いはない!」


「ちょっと!カチンと来たわよ!この......」


「ご主人様、言い返せないなら無理しない方が、プププ。」


「いや、あんたも言われてるからね!?」


「乳臭いガキの癖に!」

「なんだ万年ロリ!」


言い争いを始めてしまいました。

子供ですか......と私は大人ぶります。


「フルエンクの目的は魔王の予想通り精霊種の捕縛ならば、確かにここコンクレントは絶好の狩り場と言うわけか......ではーーー。」


コンレルさんはファリエラさんからもたらされた情報を整理していました。

さて、という私はファントムさんの手元を離れ浮遊しています。

どうやら花の状態でもある程度は行動できるみたいですね。

言い争いをしている3人の真上を通り過ぎたり、コンレルさんの周りをくるくる廻ったりしていました。

どのくらいスピードが出るのか試したところ人型の私が全力で走ったときと同じ速度でした。

さらには移動制限があり10m!シュレイさんから10mでした。短い......いえ、でも私今花だしそんなもんでしょう。

自分のポテンシャルを調べていたら花なのに疲れてしまい、シュレイさんの頭の上に戻らせて貰いました。


シュレイさんが少し、ムッとした顔をしていました。怒ってるのかな?


(アン.......なんで所持体力ギリギリまで動き回るの?何かあったらどうするのよ。)


ごめんなさい......あれ?私の視界には表示ありませんでしたけど......


(ばか、今はスキル扱いだから出るわけないでしょ?自分の感覚でどうにかするのよ。)


ふぃーりんぐ、だと!?

シュレイさん教えるのへ.......ゴホンごほん。


体の下からヒヤリとする気配を感じてしまいました。




ーーーーーーーーーーーーーーーーー。


ファリエラさんの情報から、現在孤立状態のレーゼンさん救出のために誰かしら地上に出ることになりました。

一応私が起きる前に各方向に4人組のチームで探索や情報収集を行っていたらしく、そろそろ帰ってくるみたいですね。

まずは全員揃ってから、エントランスで情報をまとめ、それからコンクレント湖上都市の冒険者ギルドに籠城しているレーゼンを救出する予定でした。

それまで時間があったので、庭園内に行ってきました。


今では好きに庭園内に入ることができるようになり、さらには私が庭園に行っているときは体はシュレイさんが使う無駄のない仕様。

あれ、こんなことも考えて合成したのか!私神かもしれん。


(バカな妄想してると、殴るわよ?)


........



そして庭園でしたが、

トラウマの搭・日本式庭園が瓦礫の山になっていました。

爆破されたみたいになっていますが、隣接するミストレニア様用の庭園はなんの被害もありませんでした。

よかった。

でも、私が全力で作ったものが壊れていてもそれほどショックではありませんでした。

目覚めたときのスキル確認から表示されないことで何となく察していましたし、

ですが......


『これ片付ける時間.......プライスレス。』


あ、それから変わったことは、南側が消失していました。下を覗くと真っ黒で、手で触れようとすると壁があり押し返されました。

どこ行った?私の研究施設......予定地。

その時の私は下ばかり見ており空高くに豆のように見える距離にあるものに気づきませんでした。


現実世界と時間が同期した現在、無駄な時間は過ごせません。


早速、中央の丘の上にある世界樹そっくりな大樹の根本にある赤い郵便ポストを確認してーーー何もなかったです。ちょっとショック。そしてその近くの青いアイテムボックスを触れて中身をホログラム投影のフォルダ表示で確認しました。

ここは何てゲームっぽいんでしょうか。

アイテムの中には


???の苗木×1本

想天花の種子×1袋

ミストレニアの花×1本


となっていました。神様ありがとう......

神様に感謝を述べます。

シュレイさんは今の状態だと私の庭園内には入ってこれないのではないのかと思ったので急いで、この種子を北エリアに蒔きました。

これで花が咲けば、シュレイさんも来れる筈です。

そう私は考えていました。

水をやったり、ガラクタ化した建物を片付けたりしていたら時間があっという間に過ぎてしまい 話し合いの時間が来ていました。

ここから戻るときは戻りたいと願うか、入り口を潜るかのどちらかになります。今回は入り口にダッシュしました。



戻った私は花の体ですが、まずはまわりの状況を確認しました。

ここは隣に使用人搭がある大きな食事場所でした。最大150人は余裕で座れるくらい広さがありました。

そして今、シュレイさん達は話し合いの真っ最中でした。


「やはり、レーゼン様を救助に向かうには戦力は多い方がいいのではないですか?」


「でも、真上には常に監視のための見たこともない機械がついてたし、大人数で動くとかえって乱戦になっちゃいますよ。」


「隠密で近づいていけば良いけど、どんな仕掛けかは不明だしな。」


「オッサンに行って貰いましょうよ。」


「オッサンじゃない!!」


「あ、あので、すね?レーゼンの護衛の、オプシディアは、どこにいるんで、すか?」


「はぁぁぁん!?おっさんて言うオメーらの方がクソババァアじゃねーですか!」


「負け鳥の癖に。」


「焼き鳥プ。」


「皆さん!喧嘩しないで!落ち着いてください。」


「スピ、止めるよくない、あいつぼこす。」



なんというか......シュレイさん?


『.......』


団結力って、なんでしょうね?ふっふふふ。

(アン、あとで覚えてときなさいよ。)


喧嘩が始まりそうになった時シュレイさんは立ち上がり、手を叩き注目を集めていた。


「はいはい、落ち着くこと。じゃあ、メンバーは私が決めるわね?依存はないわね?」


ちょ、まわりの人たちがざわついていますよ!?そんな横暴!

隣に座り呆気にとられていたコンレルさんが即座に復活し意見を言う。


「ちょっと魔皇様それでは話し合いの意味が......情報は整理できましたけど.......しかし。」


「ならいいでしょ?これ以上のグダグダは私の最近できたプライドを傷つけるわ。」


「プライドですか?」


「それに、早めに動いた方がいいし、この城を一番知っているのは私よ?」


「......わかりました。」


そう言って揺るがぬ意思を持っているシュレイさん。

最近できたプライドってなんだろう?



シュレイさんが指を3人にさし、最後に自身を含めた4人とコンレルさんの合わせて5人のパーティーで向かうこととなった。

シュレイさんに指名されたのは、黒髪の小柄なオニキス、オカッパになったセレナイト、そして銀髪のオリジンの3人だった。


ちょっと頼もしいかも......


私はそう思った。

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