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魔法想花の小さな庭園  作者: 流水一
3章ー発芽21日目~40日目ー動きだす都市
34/105

アン観察日記

XXXX年X8月1△日


私はこの出来事から、私を姉と呼んでくれる少年を助けるために【想天花(青)】の禁断の力を使った。

魂と魂の合成。

神の創られし輪廻の輪から逸脱する行為。

でも、それでも、後悔はない。

息を吹き返す少年にホッとする私。

今まで数千年生きて、人族に裏切られて殺されて、時間は掛かったけど世界を跨いだ先で人の子供になつかれて.......家族のように接してもらい、その大切に思った少年が死ぬとなったとき、私は......過去の遺恨も無く自らを差し出すことが出来た。

魂の合成により、本来なら魂の力.......ソウル・エナジーが大きい方に主導権が行き、もうひとつ自我が消失する。

つまり、魔皇である私の方が8年しか生きていない少年と比べるまでもない。

でも、私は少年......名前も消えてしまった彼を助けるために自分をこの悲惨な記憶と共に封印することにした。

封印されてしまえば、この少年が生きる未来を一緒に歩むことはできないが、少年の中に残っていることに、自分勝手だけど嬉しく思ってしまった。

目を覚ましたら泣くのかな?

......ちょっと、やだな。

そんな少年をみたら、申し訳ない気持ちで一杯になりそうだ。

そうだ!私の封印と一緒に少年の忌み嫌われる金色の眼と特異な力の発現も封じておこう。

これからは外見で苛められることはないかな?

性格は......不安だ。

息を吹き返し穏やかな顔で私の膝で眠る少年に最後の言葉をかけた。


「貴方の......いえ、姉として言います。これからは楽しくて幸せな時を、それから......」


あぁっ、くそ、時間が来てしまいましたか......

ですが、これは永久記憶日記に記しておきます。


『おねえちゃんは貴方を神より近くで見守り続けます。幸あれ!』




ーーーーーーーーーーーーーーーーー。



XXX年XXXXBezXXXざあうds。


メモ1


目を覚ました私の前には過去の風景が広がっていました。

この懐かしい魔力波動。

どうやら人間嫌いのセレナイトの浄化の影響を私が受けたらしい。

ということは少年はユーレリーゼに?


メモ2


私が私を見ているのは不思議な光景だ。

冷静に考えてこのまま行くと封印した記憶までたどり着く。

それを見せないと出られないし、でも少年には知られたくない。

知らなくていい真実もある。

セレナイトェ......今度会ったらおかっぱにしてやる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー。


記憶空間2日目。


メモ1


タイムカウンターが壊れていることに気づいた。

私の【想天花(青)】で作ったお気に入りだったのに......


メモ2

このままじゃ、暇だ。

ということで、【想天花(黒/白)】で少年の今日までの記憶でも見よう。

セレナイトの空間は魂の世界だから代償を払わなくて済んでいい。

この空間に境界線を引いて、このまま封印に向かう過去と、これを見ている人物の過去の2つにする。

成功した。さてさてレッツゴー!!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。


なんか知らんけど1日目。


メモ1

さっそく驚きのオンパレード。

少年は死んだらしい。Oh......

で、創造と創造を司るショタ神の空間にいる。

ふんふん、説明を聞くと星光(ほしひかり) 六路(ろくろ)による銃殺らしい。

うーんあの子もなんかやると思ったけど......そうか。

で、成仏間近を拉致って何しての?このショタ!?


メモ2

少年は成仏したらしい。故に二つに分離したって......

そうか、さすが神。

もしかして少年は私のために......まさかね。


メモ3

おお、黄緑の魂、バーニング・ソウルとか言っていた奴が私そっくりになったわ!

ちょっと小さい私。

なんだろう、こう母性本能をくすぶると言いますか......ああ、大股で歩いたりして!!

注意したい、髪!ちゃんと解かして!!

でも私は触れられないみたいだ。

この子を見てるとハラハラする。


メモ4

ユーレに会いに来たみたいだけど、ユーレ!!アンに急に近づかないで!怖がってるでしょ!

その胸の凶器も仕舞って!捨ててきて!

ユーレが人間以外って言ったけど、植物なら私手解きできるかも。

あれ、これただの過去じゃん......なんでよ!

あ、世界の説明無く飛ばした!?


メモ5

どうやら魔性の森の中央部みたいだ。

アンはちっちゃな種になってしまった。

ここの魔獣に襲われないかすごく心配だ。映像なのに......


メモ6

少ししたら、魔法領域に飛ばされた。

あ、キョロキョロしてるアンを発見。

ショタ神が言っていた魔法領域ね。

テテテッって走る姿になんか、こう......ね?


メモ7

バカだ!バカがいた。

私が生きていたら、この子を700年は幽閉しよう。

そして色々常識を教えていこう。


何だかんだで2日目


メモ1

懐かしい『雑草のフリード』さんがいた!

あぁ、私の記憶が辞書みたいじゃなくて、私がどういう風に思っていたかが消えてなければ、感動したんだろうけど......

アンがスカートを気にせずに一心不乱に動く草を掴もうとしていた。

はしたないから辞めさせたい!


メモ2

うん、この子は保護欲も......


メモ3

【想天花(赤色)】を使うみたいだ。

どれ、このはh......私が見てあげよう。

うまいうまい。

魔力の他に記憶が無くなるのしってるのかしら。


メモ4

川に落ちた!

この子から目が離せない。

フリードさんナイスアシスト。


メモ5

なによ!このネコミミ。

ウチの子がミミと尻尾に夢中だからって......


メモ6

覚えてなさいよ!ネコ娘!!私のアンの首をかっ捌こうとして!

許さないわよ。

だめよ、このままじゃ、いつか本当に殺されちゃう。


メモ7

うん、リラリランは一発殴る。


メモ8

どうやら回復してるみたいだけど......このレベルの魔素じゃ......


メモ9

レーゼンじゃない!?

纏う魔力の大きさで見違えたわ!

でもだめよ、頂けないわね拉致していくなんて。

この子も殴る。


メモ10

魔皇城は変わってないわね1000年振りなのに、ここのみんなも変わらないわね。

ね?私にそっくりでしょ?みんな驚くでしょ!?

おい、誰だ『ロリ化プ』って言ったのは!言ったのは!!


メモ11

オリジンもオニキスも変わりないようね。

歓迎会は嬉しいけど、使用人としてダメね!

アンは生まれたばかりなの!栄養のある土と水よ!

ないの!?なんでないのよ!!

用意悪いのは誰の城よ!?


メモ12

アン......そんな疑わなくてもいいじゃない......暗証番号当てられたからって嫌そうな顔しないで!ね?

あと、私のことを話すとき『子供みたい』と言ったアンバーと『空気を読まずに戦場フラフラ』と言っていたスピネル、私の珍行動を話したコスモオーラ。

あんたたちのことは覚えておくわ。


ーーーーーーーーーーーーーー。


そしてきた魔法領域。


メモ1

小さな庭園の広さは私の【空飛ぶ(セント・エルシュ)】の4倍って所だ。

アンは驚いているっぽいけど、ミストレニア摘んだじゃないの......

ミストレニアが人の庭園で踊っていたわ!


メモ2

戦闘については全然ダメね、やっぱり......ミストレニアに負けるようじゃ、あと上にいる6人に勝てないわよ。


メモ3

ミストレニアが!ミストレニアが!!私のものとっっっっっったああああああ。

離れて!くっつくな!


メモ4

なによ、まんざらでもない顔してもういい、このキモい塔の書庫で読みふけってやる。



ーーーーーーーーーーーーー。

ーーーーーーーーーーー。

ーーーーーーーーー。

メモ

あ、時間切れっぽい、この空飛ぶ島の話だけでも読まして!

あとでエルシュにバルスっていうと崩壊するか聞こう。






ーーーーーーーーーーーーーーーー。


アンと直に話が出来た記念日


メモ1

アンは私が『だが、断る』そういったら、ポカンとした顔をした。

頬をつつき堪能した。


メモ2

なんで行動できるか聞かれたので、『私だからだ!』て言ったら、アンが半目で見てきた。

私ちょっとショック。


メモ3

とりあえず当初の目的のアンを外の世界に帰す協力をすることにする......それにより私が消えても。


メモ4

アンに【想天花】スキルを全部覚えてもらうための特訓を開始した。

夜は疲れきったアンを抱き枕にして眠った。そのときコッソリと魔力を送って回復させておく。


2日目


メモ1

アンのボサボサの髪を解かし、今までの生活の話をしてもらった。

なんだろう、少年の学校での出来事を聞いているような暖かい気持ちになった。


メモ2

アンが魔力の総量をあげる特訓で数分でへばった。

私は【想天花(赤色)】でソファーを創造し、その上でアンの記憶から持ってきた○ケモン青ヴァージョンをプレイした。


メモ3

昼になりアンに自然魔法を使ってもらった。

『あの威力じゃキャンプもできない』

そう言ったら、膝を抱えてしまった。

本気で焦った。


メモ4

『カツラ』が倒せない。


三日目


メモ1

アンと揉み合いになったが、体力はアンの方があるらしい。

触手スキルで仰いでもらったけどありがたい。

アンはやさしいな。

ずっとここにいなよ。


メモ2

アンに反抗期が来たみたいだ。

徹底的にちょうきょ......教育してあげようとおもった。



ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー。


18日目


メモ1

アンがついに【想天花】を4つ覚えた。

(緋色)(水色)(黄緑色)(灰色)の4つだった。

これで、一応扉は開くが......


メモ2

上の空の私からなにか察したのか、今まで以上にスキンシップを取ってきた。

積極的なアンもほほえましい。


メモ3

アンが一日遊んでほしい。

そう言われ、不覚にも涙が......


19日目


メモ1

さて、今日でお別れになるだろう。

もっと一緒にいて色々教えてあげたかった。

なんか私が私にするって滑稽だ。

でも、私は私、アンはアン。

私と少年の子供見たいなものだ。


メモ2

『母と呼んでも良いわ!』

そう言ったら、

『はい、シュレイさんて呼びます。』

って笑顔で返された。

いじけていいですか。


メモlast


アンは受け止められると信じている。

この出来事は残酷な結末しかない。

ああ、乗り越えたアンに声くらいかける時間はあるでしょうか......









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