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魔法想花の小さな庭園  作者: 流水一
3章ー発芽21日目~40日目ー動きだす都市
23/105

試験

名前直しました。ホッコリ

「ふっ!」


「はーいはずれー。」


「ぐぬぬ。」


私が【相掌(そうしょう)】を相手の動作に合わせて放つが、読んでいたのか即座にかわされ相手からの掌底を動きが止まった時に貰ってしまった。一応腕でガードしましたけど、結構な威力でした。


「ほらほらーいくよー。」


「っ!っとあぶな。」


そして容赦なく攻撃してくる黒髪のメイド。

かわすのに精一杯な私。


身長差もあることながら、実力が歴然としていることもあげられる。


しかも、黒髪の彼女は魔法も武器も使わないという破格の条件なのに、私はいまだに有効打一つも当てられないでいる。


「WAーーー。」


「ほいさー」


流れるような動きから打ち出される蹴りを潜ってかわし、超接近から【狂乱叫壁】。

しかし、前に出していた足を即座に戻し、【絶叫】スキルと同じタイミングで地面を思い切り踏み抜き、

片足をアンカーにして飛ばされないようにしていた。


そして、手を伸ばさなくても掴める位置にいる私を片手で掴み、投げ飛ばす。

あり得ないスピードで飛ばされた私は、戦闘をしていた広間の城壁に勢いよくぶつかった。


「ぐっ、うぅぅ......うん。」


「ありゃ?」


15m以上遠くで、やっちゃったかな?て顔をする投げ飛ばした本人を薄れいく意識の中で捉えていた。


「ご主人さ、ま?キャァーーーー」


「っ、オニキーーーーーース!!!」


「あれーごーめーん。」



こちらに向かって走ってくる足音と悲鳴と怒濤が混ざった音を最後に気を失った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。


最初に湖底魔皇城に連れてこられてからもう20日たった。

私の場合、魔法空間も含めると40日だ。こちらの世界では1ヶ月らしい。

1年は12ヶ月。つまり480日。私が暮らしていた世界とは全く違うわけだ。


歓迎会の次の日の朝、魔法空間でミストレニア様と契約したことと、私の魔法【小さな庭園(リトル・ガーデン)】についてみんなに話すことになった。

何故なら、私が眠った後、つまり領域に行っているときに、私の部屋の外で待機していた銀髪のメイドさんが私の魔力の微細な変化を感じとり、様子を見るために部屋に入ったら、スゴクうなされている私と魔力のブレが大きくなっていく状態を発見したらしい。

私、あっち行っているときそんなだったのか......

もしかしたら、呪いとか異常状態系の影響かもしれない、

そういう、メイドさんと、

魔核の枯渇では、

といったり、意見が飛び交いどう対処しようか迷っていたら、

私の身体がいきなり光魔法に包まれて、閃光が収まったら落ち着い寝息が聞こえてきてみんなで安堵のため息を吐いたと言っていた。

ただ、メイド長みたいなポジションにいる銀髪メイドさんは不思議に思っていたらしく、朝ーーー。


「もしよろしければですが、お話しいただければ。」


そういって頭を下げる銀髪メイドさんに、世話になっていることから迷惑はかけられないと思い、打ち明けたのです。

私の本当の種族......これはなぜかあまり気にしていなかった。むかし、一緒に暮らしていたことがあるからなんも思わないそうだ。

そして、魔法と、私の過去。転生。

それを聞いたときもみんな驚いてはいなかったが、私のあちらでの死因を聞いた後、歓迎会をした広間が溢れる殺気で一杯になった。怖いです。

だから、私はシュレイじゃないよって伝えたかったのですか......

そして、ものすごい過保護な生活が始まったのです。

何をするにしてもメイドさんがついてくる状態でした。

なにも言わず中央庭園をぶらつくものなら、確保されて優しく注意してくれましたが、

私が懲りずに何度も何度もうろちょろするものだから、メイドさん達の対応も最初と違い容赦がなくなってきました。

捕まるとその場で正座させられて、説教されるのです。

「貴女は学習能力がないのですか?」

とか、毎日聞きます......えへへ。


この生活はなれませんけど、なんか私のためにやってくれていると考えると悪い気はしませんね。


なんと銀髪メイドさんとミストレニア様は古い仲らしいんですよ。

契約したことを伝えたとき、


「ミストレニア......懐かしいですね。」


そういうメイドさんと、

庭園内でメイドさんのことを言ったら、


「うそ、クリスタ......オリジン。」


そう呟ていました。どういう仲なのか気になりますが余り突っ込まない方が良さそうです。

ただ、

ミストレニア様に戦い方を教えてもらってるんですよ。

っていったら、

私たちも教えましょうって言い出されて断りきれず、てかこっちは準軟禁状態だからやることないですし、一石二鳥でしたので受けたのですが。

どっちもスパルタでした。

一日一回は意識を飛ばしている気がします。


今日の訓練相手は黒髪のメイド『オニキス』さんでした。

因みに、ポケ○ビ.....『リーダ』って命名しました。いつまでも名前がないままだとカッコ悪いもんね。

リーダでこの城にいるすべての人を読み込んでおきました。


驚くことに、ここには物質精霊56人しかいませんでした。

こんなに広い城を56人で賄っているなんてすごいと思います。


私の殺される過去を話してから数日経ち、

私が地上に出ることを本格的に禁止されてしまいました。

一回も出てないですけど!?

理由は、『魔王』と言う存在が、また町を彷徨き始めたのと、フルエンク?っていう空中都市の勇者が動き出したことが原因らしいです。

勇者は言わずもがな、魔王も召喚されてきたらしい......つまり、異世界人じゃないですか!もしかしたら話を聞けるかもしれないと思い、

適当な理由をでっち上げ、なんとかなりませんか?

と訴え、さらには泣き落としを使ったところ、

条件を出されたのです。

戦闘力・常識・判断力

の3つの試験を受けて受かったならいいですよ。

て言われ、気合いをいれて挑んだら、さっきのザマと言うわけです。



私のあてがわれた大きな部屋で目を覚まし、試験についての結果を銀髪メイドさんに聞いていた。


「まぁ戦闘力は......私たちの誰かがついていけばいいでしょう。判断力は......期待してません。常識について聞きます。」


「ぐっ......起こられるばかりではないんですよ!?ちゃんとどうやって逃げるか判断し......ヒッ。」


射殺しそうな視線を浴びせられた。


「......コンクレントのギルドで魔物の証明書の発行を頼みにいきました。」


「ふんふん。」


あれ、これいずれやること教えてくれるんですか?勉強になります。

聞いてることを確認しつつ、メイドさんは続けます。


「受け付けカウンターに座ったら、担当じゃないのに赤い髪の受付嬢が現れました。」


「うぇ!?」


「どうしますか?」


なに?それ、どんな状況?赤い髪の受付嬢になんか問題があるのかしら、

いや、ここは受付嬢と言うことに注目すれば、ここは、偉い人が出てきたってことでしょ?


つまりーーー。


「自己紹介します。想天花のアンです、魔物証明をもらいにきましたって。」


「......ダメですね。」


「なんで?どこが!?」


「赤いのに会ったらアンは逃げなければダメです。もしくは、レーゼンさまでも盾にして逃げてください。」


どういうことなの魔皇を盾にしないとダメとか、その赤い人怖いです。

でも、この流れは連れってって貰えそうです。やったぁぁ。


そう喜ぶ私に、銀髪メイドさんは微笑みました。


「ミストレニアから許可が出たなら、私とオキニスで連れていきましょう。許可が出たなら。」


「2回言った!?」


そうして、庭園にてミストレニア様は満開の微笑みでーーー。


「却下します。私に1打も入れらないじゃないですか。」


「ですよねー。」


まだ、この軟禁生活が続きそうです。






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