3.時雨澤 秋の事と扉
私 時雨澤 秋のことについてまとめる。
私こと時雨澤 秋は元々は湖群学園の生徒ではなく、私は県すら違う高校にいた女学生であった。湖群学園との関わりは強いて言うと、湖群学園に在籍する3歳上の兄を持つただの女子生徒7であった。
そして、全てのものが明るく、清らかなこの春に行きたかった高校を流れで却下されて、代わりにこの湖群学園にきた転入生である。
なぜ行きたかった高校を却下されて、この湖群学園に来たかというと行方不明になってしまった兄の救出のためである。
ここで私の兄に対する補足をしておこう。
私の兄こと時雨澤 自葉は非常に女子的な男性である。何か、こう、もう呪いがかけられてんじゃないかって程女子的なのだ。
兄の身体的特徴を書き連ねると。身長は150cm台、喉仏は出ておらず身体のラインは中性的なラインをしている、顔は小顔で女顔、髪はサラサラのロングヘアー、足や手は細い上にしなやかなラインを描いているという性別が女性であったらどうなっていたんだと驚愕するような特徴のオンパレードである。
だからなのだろう、今までで間違えて痴漢されること100件以上、間違えて告白されること60件以上、加えて恐ろしいことにこれらすべての時兄が男性服であり性別が服装から分かることである。
そんな兄が、行方不明になった。この連絡を聞いた時私は正直頭を抱えて呆れ果ててしまった。そう、私の兄こと時雨澤 自葉は過去6回の誘拐を体験している。もう理由は言うまでもないであろうことだが兄が女子的すぎるためである。もの恐ろしいことに、私はこうゆう異常事態に慣れきっていた。
慣れきっていたからこそなのだろう、そんな大学1年生の兄を持ち続けられた者が高校1年生の私、時雨澤 秋なのであったが、・・・今回は困ったことに普段とは少々毛色が違った。その事件は、寮に住んでいる兄のことををいちいち気にかけないように異常事態をまるっきり失念しているときにそれは起こった。
それは、自分の家(当時は下宿先で一人暮らしだった)のポストに「誘拐されちった!(テヘペロ!!)」という手紙が普通においてあったからなのであった(間違いなく兄の字で、そして暗号まで使って)。
この時ばかりは、異常事態に慣れきっているはずの私でも未だかつてない衝撃を受けたのを覚えている。また、そのショックから目の覚めた後「何、やってんだよ。兄さん~~!!」と小声で怒り、怒り心頭な気分になってしまったのだった。
この後、警察なども頼ったが在籍は確認されていることや電話にも出ること、そして湖群学園であるということも邪魔して上手くいかなかった。探偵なども湖群学園という部分が邪魔して役に立てず、伝手を頼った公安やスパイ等も兄の存在確認は無理であったために家族会議の結果私が湖群学園に転入することになってしまった。
もちろんある程度抵抗はしたが湖群学園にいる兄への心配に抗えずに転入が決定され、あれよあれよという間に転入したのが5月の序旬であった。
そして、転入生として湖群学園内での必須装備である皮膚式同化型AI内蔵多機能リングをもらって装着しようした私なのであったが何故かリングが異常をきたして壊れてしまった。
もちろん、私の意図したものではなく、私がなにか特殊体質を持っているわけでもない…はずだ。
ただ、壊れたのだ。装着して機能が発揮する瞬間を私が楽しみにを見ていたらバシュン!!と音たてて。
周りにいた先生も沈黙し理事長代理の先生は顔を上に向け、手で目を覆って非常に気まずい空間へと早変わりしていた。いや、リングからプスプスと音はなっているし、突然リングが壊れた私はとても困惑していたのだが。
その後、難しい顔をした先生たちに誘導され専用の機械で体の検査をされて、結果が出るまでの待ち時間中に「これ、ヤバイやつか?」とか「あーもう転校カー」という諦観の思いを私が表情に浮かべているなか。
誰もいなくなった、いや、正確に言うと私が不自然に落ちた。
視界が急速に暗くなった。肌には霧雨の粒ような感覚が触れていた。体中の神経が、脳が、目の神経が焦げていた。目が見えなくなり、何も知覚ができなくなっ…まて、眼前に私じゃない何かがいる!?
そもそもどこでで落ちているんだ!水!いや、、雪かこれは。…違う! そもそも液体や気体の類なのか?これは …私には周辺は見えない・・か。 いや、扉の戸かあれは!?というか扉が開いてる!このままじゃ中に落ちて!?、間違いなく死ぬ!?
…あ
…… もうダメだこれ…
走馬灯ってないんだなぁ…




