ヒンダルフィヤ山脈...4
何とか、土曜日投稿守れました。(汗汗)
なるべく、隔週土曜日で頑張ります!
また、読んでいただけると、大変うれしいです。
拙い文章力ですが、引き続き書き続けますので、よろしくお願いします。
討伐を切り上げた俺達は、街に帰り着くとそのまま宿へと・・・。
冷え切った体を手っ取り早く温める為、体に付いた雪を払い落としつつ酒場へ入る。
分かれて椅子に座るとそれぞれ注文し、聞き終えた女将はさっと奥へと下がり、直ぐに飲み物を携えて出て来た。 俺達は頼んだイュースが来るまでに、明日以降の事を話そうとブレナン達を見ると---。
「んっんっんっ、ぷはぁ~~~っ! うひぃ~っ、この一杯で生き返ったぞっ!」
「んっぐんっぐんっぐ・・・くはぁ~~~~っ!! がぁははははっ!だなっ!あぁははははは~~~」
「・・・・・・」
「ふぅ~~。 にしても、オーロフ・・・」
「ん? っかはぁ~~~。 何だ?」
「・・・・・・」
「俺はこのまま、凍え死ぬかと思った・・・」
「くっ、ぐはははっ! わしもそうだ!」
「・・・・・・」
「まっ、俺達なら、如何って事無いけどな!」
「うむっ! 違いない! わはははははっ!」
「・・・・・・」
「おぉ~い! もう一杯頼む!」
「わしもだっ!」
「あ、あんた達ねぇ~~~・・・」
「ぼそぼそぼそ・・・」
あの後、ラーセに帰り着くまでカチカチ歯を鳴らすは、ガタガタブルブル体を縮こまらせ、唇は紫色になって顔面蒼白で震えるは、帰るまでが逆に疲れたぐらいだが・・・着いて早々に香辛料を入れて温めた葡萄酒を飲んだとたんこの有様だ。
「あ~~・・・」
「むん~~? っはぁ~~、ジークどうした?」
あおってた杯を『カタン』と机に置き、口元を拭いながらブレナンが聞く。
「いや、明日以降だが---」
「あ~~そうだな・・・。 まあ、今日は収穫も無かったし、ん~~~どうするか・・・・・・」
顎に手を当てて、どうするか悩んでいる。 まあ、依頼で来ている訳だから、ギルドからの依頼が無くならない限り、若しくは一定程度の成果や収入を手に入れれば、無理せずサロに戻る選択もある。
だが、まだ着いたばかりで、初回の収入はあったが、まだまだ十分な成果や収入とは言えない。
俺としては到着した際に聞いた話や、ターニャやコゥから聞いた話から、北の異変(巨人族)に関して知ってしまっている。 此処は何とかして、山脈付近の調査を行いたい。 いや、何かが出来る訳でも、どうかしたい訳でもないんだが・・・何故か、接触を図りたかった。
「なあ・・・」
「ん? どうした?」
「いや・・・まあ、まだ来たばかりだし、この近隣での狩でも良いんだが・・・」
「ああ、当面はギルマスと話した通り、依頼表が出てる魔物等を狩り続けるが---」
「なあ? 此処に来た目的はそれだから、暫くそうするのも良いんだが・・・」
「ん? どうした?」
「いや、危険な事は重々承知してるが・・・・・・一度くらい山---」
「却下だっ!」
うっ! 話す前に言葉を遮った後、それまでとは打って変わって、急に真面目な顔つきで、目を細めて俺をじっと見つめてくる。
「ジークお前さぁ・・・ちょっと戦えるからって、調子に乗ってないか?」
「いや、そんなつもりは---」
「いいや! 今の、そう今話しかけたお前は、まず自分の力を過信している」
「な、なんで、そう言い切るんだ?」
「はぁ~~~・・・あのな。 付き合いはまだ短いが、サロでの討伐、此処での、そう雪原でのだが、お前は確かに強い」
「・・・」
「お前と同年代の奴らや、ランクの高い奴らと比較してもだ」
「・・・」
「まあ、俺達程じゃないが~~、既に“Ⅳ:クァットゥオル“と言っても、違和感がない程にな」
「・・・」
「だが、それは戦闘力だけに限った事で、チームとして、そう、仲間の命を預かると言う意味では、まだまだ経験不足だし、意識も未熟としか言いようがない」
「・・・」
「仮に山脈側に、このメンバーで進出したとしよう。 十中八九、俺達やお前は帰って来られるだろう。 いや、これも過信した発言だな。 ギルマスの話では、未帰還者が、探索に優れた奴らでさえ、帰って着ていない。 まあ、だからこそヴィちゃんや、ターニャ、コゥが、無事に帰って来られる保証が出来ない。 断言するが、間違いなくそうなる」
「・・・」
・・・確かに、ブレナンの言う通りだ。 ブレナン達と俺だけなら、深入りしなければ行って帰って来れる。 が、ヴィ達の事を考えれば、いや、考えていなかった。 此処に来た時のギルマスの話や、ターニャの話から、どうにかして山脈へ・・・巨人達の目的が知れればと、知らなければと、深く考えもせずにただ、俺がそうしたいからとだけ思っていた。
「さあ! それでも、お前は行きたいか?」
「・・・すまない。 ブレナンの言う、通りだ。 俺が、俺の考えが・・・間違っていた」
「・・・だな。 まあ、そう落ち込むな。 つぅ~か、俺も思い違いをしていた感があるが、お前がそう言いだしたのには何か---」
「いや!俺は・・・何も考えていなかった。 仲間の命を・・・」
「ふむ・・・まあ、何だ。 今暫くはこのまま、討伐を続けようや。 で、ある程度間引いたと判断出来たら、そん時に改めて考えてみよう、な?」
「あ、ああ・・・」
「さあさあ、まだまだ体が冷えたままだ。 さあて、沢山食べて、沢山飲んで、明日に備えよう」
「がははははっ! まあ、自分が未熟な事を知るのは良い事だ! さあ!飲むぞぉ!」
「オーロフあんた・・・ジーク、気にしすぎなさんなよ? って、言ってるそばから、あんた達!」
「ぼそぼそぼそ・・・」
「ああ、スヴェン・・・すまない」
様子を見てくれてたのか、話し終わりを見計らって女将が、温かい食事や飲み物を次々運んできてくれた。 はあ~~~、失敗したな。 余計な事は考えず、討伐に専念しよう・・・。
「ジ、ジーク---」
「あっ! あの! だ、大丈夫ですか?」
ん?ヴィが何か言いかけた様に聞こえたが、ターニャが声を掛けてきてくれた。 まだまだ不安なのに、悪い事してしまったな。 はぁ~~~・・・。
「あ、ああ、すまない。 ターニャ達にも、悪い事しちゃったな」
「い、いえ、そんな事は・・・」
「いや、ターニャ達の事を考えず、俺が先走った事は間違いないんだ」
「そ、それは・・・」
「暗い気持ちにさせたな。 さあ!明日からも寒い中で、討伐を行うんだから、温かい食事を沢山とって、ゆっくり休もう」
「は、はい・・・その、わたしは---」
「ん? 何か---」
「い、いえ! な、何でも・・・ない、で、す」
「そ、そうか? さあ、コゥも沢山食べろよ?」
「う、うん! さっ、ね、姉ちゃん」
「え、ええ、そうね。 食べましょうか」
「・・・・・・(ぶぅ~~~~・・・ちぇっ! 何よっ!)」
◆◇
あれから特に何事も無く、三か月余りが経過していた。
その間ターニャやコゥの成長も目覚ましく、チームにも随分と慣れ壁役として、十分に働き今では無くてはならない存在となっていた。
やはり姿は人族とドワーフだが、中身(体重)も含め装備が重い事で、水晶猪や、氷雪狼程度の体当たりではまったく動じる事も、全てを受け止めつつ逆に獲物の意識を、上手く引き付けれくれたりと非常に戦い易いものとなった。
「ふぅ~~」
その日も危なげなく討伐を終え、雪原のただ中で一息ついた所だった。
「さぁ~て、今日はこのぐらいにして、街へ引き上げるとするか」
「むぅ~、そうだな」
「あぁ~~~、疲れたねぇ~~。 でも、ここ最近、大物は減ってきたかねぇ~~?」
「ん~~~、そうだなぁ~。 ここ最近は中型や小型の、魔物や獣が主で大物は~~~無いな。 まあ、俺達だけが狩ってる訳じゃないし、他にも同じ依頼で動いてるんだから---」
「と言う事は、山脈側から逃れて来たと思われる魔物や、それに押されて出て来てた獣が、正常な状態になりつつある、と?」
「ん? ああ、ジーク。 まあ、状況だけなら、そう取れなくもない・・・か?」
その後街へと戻った俺達はギルドで状況を確認した後に、そのままギルド内でこのまま此処で討伐を続けるか、一度サロへと帰還するかを話し合う事にした。
備え付けの酒場へと移動し、各自飲み物を注文し机を囲んで座る。
「さて、さっきギルマスとも話してきたが、俺達を含めての働きで近隣の魔物や獣も、ある程度例年並みに落ち着いた雰囲気だそうだ」
「ほぉ~~、じゃあサロへ帰るか?」
「いや、オーロフ・・・俺はもう少し、此処に居ようと思う」
「ん゛ん゛? 問題が無いなら、当初の目的は果たした。 違うか?」
「違わないが・・・あ゛あぁ、俺もジークの事言えないな」
「どう言う事だ?」
「ん~~、いやな。 此処へ来たばかりの時の、ギルマスの話は覚えているだろ?」
「あ゛あ~~、確か---」
山脈近辺で、巨人族の目撃例が増加している事・・・そして、放った斥候を含め調査に向かった者が、山脈に入ったきり帰還せず、全員が行方不明となっている事・・・。
「で、此処に居ようと言ったり、それを今話すと言う事は---」
「ああ、そうだ。 一度山脈付近へ、進出してみようと思っている」
「そうか・・・」
「はぁ~~~、やれやれ仕方がないねぇ~~~」
「!? いや、待ってくれ!」
俺はおもむろに座っていた椅子から勢いよく立ち上がり、その反動で椅子が盛大に音を立てて転がったのと、急に大声を上げた事でギルド内の注目を集めてしまった。 でも、今はそんな事、気にしていられない。
「ジーク・・・」
「あの時俺は、俺は自分の考えの甘さ、仲間の命の重さ、大切さ等、ブレナン!あんたが諭してくれ、今日まで慎重に行動してきた。 それこそ、自分に足りないモノを補う為、あんたやオーロフ、アイノ、スヴェンの事も日々観察し、ヴィやターニャ、コゥにも気を配ってきたつもりだ・・・」
「ああ、分かってるよ」
「だったら!」
「まあまあ、そう興奮するな。 って方が・・・無理か。 ははっ」
頭を掻き乍ら、ブレナンは話を続ける。
「いやな。 あの時はお前が調子に乗ってたから---」
「それは分かってる!」
「まあ、最後まで聞けよ・・・な?」
俺は倒した椅子を拾い直し、机に向かって座りなおす。
目の端にはオロオロとするターニャとコゥが、ヴィもぶすっとした表情をし、皆に悪い事してしまったとも思ったが、それよりも今はブレナンの話を聞く事が先だ。
To be continued...
次かその次辺りで、新たな展開が始まる予定です。
頭の中で動いてる彼ら次第ですが、個人的にはグロが増える様な・・・(汗汗)




